ドイツや日本のパリッとする肉たっぷりの入ったソーセージと違って、見た目はほんのりピンク、そして肉の量はきわめて少ない。替わりにパン粉だかなんだかが入ってふにゃふにゃしている。肉は入っていないという、まことしやかなうわささえあるほどだ。なんでも肉の含有量が少なくって、EUの規定するソーセージの分類に入れられないらしい…。そーいえばイギリスのチョコレートもミルクの量が多すぎて同じようなことになっていたような…。
私の好きなイングリッシュ・ソーセージの食べ方は、フライパンで焦げ目が付くまで焼いて、グレイヴィーソースをたっぷりかけて、付け合わせにマッシュドポテト(マッシュドキャロットでもマッシュドピーでもOK)やさやいんげん(人参でもOK)のグラッセ、スチームもしくは茹でたカリフラワー(ブロッコリー、キャベツや芽キャベツでもOK)とかを添えるというもの。ただし、日本ではイングリッシュ・ソーセージを見かけないので、食べられないのが残念。いかん、食べたくなってきた…。
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クリスマスプディングにはお酒の効いたアイシングソース(っていうのか?)と相場が決まっていて、ある時、クリスマスプディングを日本に送ってくれたはいいが、果たしてソースをどーしよう、どうやってつくるのだろうと訊いたら、ああカスタードで十分だよ、とのこたえ。で、カスタードの粉をもっていた私は、指示通り、クリスマスプディングにカスタードをかけて食べたのですが、これがおいしかった!
このカスタード、缶詰めや粉(お湯を加えて使う)で売っている。粉を使う場合は、粉臭さをとばすために、30秒ぐらい電子レンジにかけるといいわよ、と教えてもらった。あくまで短い時間でね、と。長くかけるとカスタードがかたくなってしまうからだそーだ。
でも、よく考えてみれば、アングレーズソース(de la sauce anglaise)、つまりフランス語でイングランド風ソースとは、カスタードをゆるくしたようなソースだもんなぁ。
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コーヒーも飲むようになったとは言うが、確かにイギリス人は紅茶をよく飲む。特に家では。1日5〜6杯なんてざらだろう。私が学校に行ってたとき、休憩のあと、先生が紅茶の入ったマグ片手によく教室に来てた。日本人がちょっとお茶でも、といって番茶を飲む、それを同じことだと思う。
イギリス人の紅茶の飲み方はマグでティーバッグとラフなもの。ティーリーフを使っている人は見たことがない。そりゃ毎日飲むものだもん、面倒臭いことはしてらんないわな。ティーバッグもたいがい四角とか丸とかでひものないタイプ。マグにティーバッグを入れて、熱湯を注ぎ、スプーンでぎゅっとやるからひもはいらないし、あるとかえって邪魔なんだろう。そして、砂糖2杯にミルクたっぷりを入れる。まあ、これは個人の好みだけどね。
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2004年のGW、イギリスにいた私。チャンネル4だかBBCだかで、ゴードン・ラムジィが地方の傾きかけたレストランに行って、その実態をみきわめる、みたいな番組があった。『Kitchen Nightmare』だかなんだかそういうタイトルの番組だったが、これがたいそう興味深かった。ゴードンの容赦ないがもっともな指摘、ふてくされるレストランスタッフなど、一種のドキュメンタリーである。そして、ここが日本の番組と決定的に違う点だが、彼はレストランの復活劇に加担するわけではない。番組はあくまでゴードンの目からみたダメレストランを追う。その後、しばらくして、そのレストランはつぶれてしまったらしい…。
ところで、コンラッド東京のメインダイニングのシェフがゴードン・ラムジィときいて、腰を抜かすほどびっくりした。しかもレストラン名は彼の名を冠しているではないか。生粋のフレンチシェフの後退か(フランスの労働条件の弊害かもしれない、もちろん理由はそれだけでないだろうが)、はたまた差別化を図るためか、いずれにしろ、ファインダイニングのシェフがフランス一辺倒じゃない時代に突入したのねぇ。で、そのコンラッド東京での表記はゴードン・ラムゼイになっている。うーん、発音の問題だから、正しい日本語表記は存在しないわけだが、ゴードン・ラムジィという方が私はピンとくる。
(追記)
※コンラッド東京に入っていたゴードン・ラムジィのレストランは、2013年5月末をもって閉店しました。
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