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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:英語でレシピを読む!( 105 )



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カラースプレーの英語(イギリスだけ、かな?)を辞書を引くと、
“あられ糖”と出てきて、
これには大きく異議を唱えたい!

素直に考えると、colured sprinkleってのが妥当だろうけど、
カラースプレーを表現する独特(と、私には思える)言い方があるんですよね。

hundreds and thousands

小さい粒がたくさん、ってことか!ですが、
これも知らないと使えない言葉です。

「ケーキを作ったけれど、かわいらしくしたいなぁ」
「hundreds and thousands使えば?」
なんて、会話の中に出て来たら???ですが、
レシピ本を眺めていて、仕上げに“hundreds and thousandsを散らす”と登場すれば、
その本が写真つきであれば、なるほどね!とわかる。

実際にレシピではこんな感じで出てきます。

sprinkle over your hundreds and thousands(hundreds and thousandsを散らす)
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finish with hundreds and thousands(hundreds and thousandsで仕上げる)
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数字でこんな風に表現されることも。

100 and 1000’s
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というわけで、
hundreds and thousands → カラースプレー
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 37:散らす~ → http://ricorice.exblog.jp/25609410/
○英語でレシピを読む! ~工程 38:ふりまく/まき散らす~ → https://ricorice.exblog.jp/25639011/
○英語でレシピを読む! ~工程 57:ガーニッシュ~ → https://ricorice.exblog.jp/26119316/
○英語でレシピを読む! ~道具 09:絞り袋~ → https://ricorice.exblog.jp/27099407/
○英語でレシピを読む! ~道具 10:口金~ → https://ricorice.exblog.jp/27126361/




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by ricoricex | 2018-05-23 00:00 | 英語でレシピを読む!

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いかに一元的に自分がものごとを見ているのか、思い知らされるのは、こんなときです。

proof(“プルーフ”と読みます)

この言葉を、“証拠” “証明”、もしくは仕事柄、印刷用語で“校正刷り” “校正する”とだけ認識していたんですね。
ところがこのproofという言葉、レシピにもときどき登場するんです。
ただし、単体ではなく、○○proofという形で。
たとえば、こんな感じです。

ovenpfoor dish
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proofにovenがくっついていること、さらにそのあとにdishを伴っていること、
また前後の文脈からよみとくことはそうむずかしくありません。

これ、“オーブン耐熱皿”という意味です。
dishは皿ですから、ovenproofがオーブン耐熱ということです。
ということはproofは“通さない”という意味で、日本語というか漢字というか、にすると“耐”とか“防”になるわけです。

ほかにもレシピだと、
耐熱ボウル(heatproof bowl)
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グリーシング・ペーパー(greaseproof paper)
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※日本語だと、グリーシング・ペーパーの方がグリースプルーフ・ペーパーより一般的ですが、英語の綴りのとおり、“脂/油を通さない紙”というのが本来の意味なので


レシピよりもむしろ、
耐水性の(waterproof)とか防音性の(soundproof)とか耐火性/不燃性の(soundproof)とかは日常生活でよく耳にするし、そのまま日本語で使ったりもしますもんね。
なので、ちょっと考え場わかることなのに、
proofに“通さない”という意味で、 “耐”や“防”になる、ということに
意識がまったく向かず、気づいていなかったんです、若かりし日の私は。。。


というわけで、
ovenproof dish → (オーブン)耐熱皿
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~道具 11:容器~ → https://ricorice.exblog.jp/27147544/
○英語でレシピを読む! ~工程 64:熱々~ → https://ricorice.exblog.jp/27006995/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → https://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ)~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/




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by ricoricex | 2018-05-10 00:00 | 英語でレシピを読む!

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前回の“英語でレシピを読む!”でお伝えしたのは、“口金”。
絞り袋に付けて、クリームなどで線を引いたり模様づけをしたりするためのもので、英語では“nozzle/ノズル”と言います。

この“nozzle/ノズル”、 シャワーのノズルと同じで、
“何かの先端にあったり取り付けたりして、方向を定めたり、形作ったりするためのもの”という概念を名称化したもの。
なので、何のために使うかに焦点が当たっていて、その対象は問題ではない、絞り袋でもシャワーでも、
“蛇口や絞り袋に取り付けて、噴出/絞り具合を変えるための小さな機器/装置”のことを“nozzle/ノズル”と言うのです。


同じ発想で、“容積のあるものを容れるためのもの”のコンセプトで名付けられたものもあり、
それは“container/コンテイナー”。

contain、つまり“入れる” “内に含む”、にerがついてcontainerとなり、モノ化するわけです。
では、その“container/コンテイナー”とは分かりやすく言うと何か。
それは端的に“容器”、そう“容積のあるものを容れるためのもの”となります。

貨物列車の“コンテナ”があるでしょ、これがまさにそれ。
日本語になって“コンテナ”になりましたが、英語だと“container/コンテイナー”なんです。

“container/コンテイナー”、英語の料理本ではこんな感じで登場します。

プラスティック容器(plastic container)
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レシピでは、作り方で出てくることはあまりありませんが、
容器に入れて冷蔵/冷凍保存する、なんて言うときに使います。
中国料理やインド料理の持ち帰りなどで入れてくれるアルミホイルの容器、これも“container/コンテイナー”です。


私は現地イギリスのクッカリースクールで学んだとき、今もワンデイクラスなどを受講するとき、
イギリスの料理/製菓クラスはデモンストレーションではなく実践の場なので、
トライした何種類ものメニューをすべてそこで食べることはできません。
なので、注意事項として、持ち帰り用に容器や箱を持参することをあらかじめ伝えられます。
そのときにも“container/コンテイナー”という言葉は出てきます
(もっとも忘れる人も多いので、その場でもらったり買ったりすることはできるのですが)。
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というわけで、
container → 容器
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~道具 10:口金~ → https://ricorice.exblog.jp/27126361/
○英語でレシピを読む! ~食材 10:余りもの~ → https://ricorice.exblog.jp/26248313/
○英語でレシピを読む! ~工程 61:解凍する~ → https://ricorice.exblog.jp/26237095/
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○英語でレシピを読む! ~食材 08:缶~ → https://ricorice.exblog.jp/24221126/




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by ricoricex | 2018-04-19 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当連載“英語でレシピを読む!”で前回お伝えしたのは、
絞り袋

絞り袋と一緒に使うものに口金があります。
口金を英語で何というか、っていうと
nozzle/ノズル
レシピではこんな風に登場します。

丸口金(plain nozzle)
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星口金(star nozzle)
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日本語では丸口金。
確かに丸いのですが、ベーシックタイプ、通常タイプ、シンプルタイプという考え方で、英語だとplain nozzle。
こーゆーの、英語からだと、あ〜、そーゆーことか〜、となるけれど、
日本語からだととっさにplain nozzleって出てこないかも(round nozzleって言いかねない)。

こういう口金を使って、線を引いたり、いろんな形に絞ったりするわけで、
どんな風に、ってのは、特に注意を要する言葉はないかなぁ、これ以外は。
ロゼット(rosette、フランス語で、ロザス/rosaceとも)
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※rosettesはrosetteの複数形

e0038047_13300634.jpg直訳すると、小バラ、小さなバラの花、です。イチゴのショートケーキなどの表面に、生クリームが波打ってくるっと丸く絞ってあるでしょ、あの形です。


ところで、口金の英語表現のnozzle/ノズル。
お菓子や料理のシーン以外で聞いたことないですか。
日常生活でいちばん比率が高そうなのが、シャワーのノズル、かなぁ、と思います、吹き口、というか、筒口、というか。
これ、同じ意味。

そう、要するにnozzle/ノズルってのは、何かの先端にあったり取り付けたりして、方向を定めたり、形作ったりするためのもの、ってこと。
nozzle/ノズルの言葉そのものの定義としては“蛇口や絞り袋に取り付けて、噴出/絞り具合を変えるための小さな機器/装置”といったところです。
モノそのものに名称がある、というわけではなく、その用途を表す言葉で命名されている、っていう、ね。
こーゆーのけっこうあるよなぁ。
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というわけで、
nozzle → 口金
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


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○英語でレシピを読む! ~道具 09:絞り袋~ → https://ricorice.exblog.jp/27099407/
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by ricoricex | 2018-04-05 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当連載“英語でレシピを読む!”で前回お伝えしたのは、日本語で“熱々”、英語で “piping hot/パイピング・ホット”という表現(↓)。


piping hot/パイピング・ホット”の“piping/パイピング”、
“ピーピー鳴っている” “シューシューいっている” “ぐつぐついっている”音を表現したもので、
“湯だっている音がしそうなほど(熱い)”ってこと。

この“piping/パイピング”には別の意味もありまして、
ケーキや衣類のふちなどにつける“ひもや線状の飾り”のこと。
ケーキのデコレーションのことですね。

では“piping bag/パイピング・バッグ”は?
ケーキ・デコレーションの袋?
英語では名詞が2つ続いた場合、前の名詞は形容詞的な役割となりますから
(e.g. garden vegetable → 庭園栽培用野菜、vegetable garden → 菜園)、
“piping bag/パイピング・バッグ”は“ケーキ・デコレーションのための袋”ってこと。

つまり、“piping bag/パイピング・バッグ”は“絞り袋”となります。

例としては、こんな感じ。

絞り袋に入れる(put into a piping bag)
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piping単体で、“絞り出し”“飾り”という意味でも、もちろん使われます。
細い線のジャムの絞り出し(piping a thin line of jam)
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pipingは動詞のpipeを名詞化したものですから、pipeを“絞り出す”という意味でも使います。

クリームを小さな星形に絞り出す(pipe small stars of cream)
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日本語で“しぼる”とした場合、“搾る”の“squeeze”を思い浮かべがちで、
確かに“搾る”→“圧搾する”という作業を伴うのですが、
“絞る”の場合は、その行為により“飾りづけをする”“模様づけをする”という目的の方が優先されているように思えます。
その“絞る”、よって“飾りをつける”ことが、英語では動詞でpipe、名詞でpipingとなるんですよね。

というわけで、
piping bag → 絞り袋
pipe → 絞り出す
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 64:熱々~ → https://ricorice.exblog.jp/27006995/
○英語でレシピを読む! ~工程 53:搾る~ → https://ricorice.exblog.jp/26068692/
○英語でレシピを読む! ~工程 57:ガーニッシュ~ → https://ricorice.exblog.jp/26119316/
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by ricoricex | 2018-03-23 00:00 | 英語でレシピを読む!

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イギリスの料理本のレシピにも登場しますが、頻度として高いわけではなく、
むしろ普段の会話、飲んだり食べたりの場面から習得しました。
こういう表現こそ、肌感覚で理解した言葉です、私の場合。

piping hot/パイピング・ホット

“熱々” “やけどしそうなほど熱い“
ってニュアンスで使われます。

もちろん、hotだけで“熱い”って意味で、
すごく熱いのであれば“so hot”でも“very hot”でもいいのですが、
これらはちょっと引いたところから見ている感じ。

piping hotは感情移入しているような、イキイキとした表現で、
この言葉をきくと、パブロフの犬のごとく、湯気が立ち上っている様子がば〜っと広がるのです。

では、例を。
こんな風に使われます。

熱々のコーヒー(piping hot coffee)
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真ん中は熱々(the middle is piping hot)
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熱々になるまで(until piping hot)
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全体がしっかり熱い(piping hot throughout)
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熱々をサーヴする(serve piping hot)
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どうですか? 何となく理解していただけましたでしょうか?


先に、この“piping hot”って言葉を使うと情景が見えるようだ、と言いました。
これ、まさにそのとおりで、pipingはwhistlingという言葉に置き換えられ、
“ピーピー鳴っている” “シューシューいっている” “ぐつぐついっている”音を表しているのです。
そう、“piping hot”とは“そういう音が聞こえてきそうなほど熱い”ってこと。

言葉の由来の聴覚と私が感じる視覚の違いはあるものの、
つまりは“piping hot”とは、五感に訴える表現なんですよね〜。


というわけで、
piping hot → 熱々
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


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○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ)~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 47:熱する~ → https://ricorice.exblog.jp/25865985/
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○英語でレシピを読む! ~工程 52:フランベする/炎を出す~ → https://ricorice.exblog.jp/25981429/
○英語でレシピを読む! ~工程 11:ゆでる・沸騰させる~ → https://ricorice.exblog.jp/24176879/
○英語でレシピを読む! ~工程 62:湯がく~ → https://ricorice.exblog.jp/26550403/




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by ricoricex | 2018-03-06 00:00 | 英語でレシピを読む!

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この言葉、バシッと該当する日本語がないんです。
それは、日本の普段の食事を調理する際に、この工程をする必要がないから、にほかならないのですが。


洋の料理や製菓の世界では、フランスが基礎、となっているところがあり、
よって言葉もフランス語をそのまま使うことがよくあります。
私は、もともとが(って今もですが)食関連の、しかも入り込んだ書籍や雑誌を作ったりすることが多いので、
仕事を通して、これらの厨房用語を獲得しました。


イギリスのクッカリースクールで学んだときのこと。
「音楽だとイタリア語、食だとフランス語」とチューターに言われ、
確かにレシピや資料には、フランス語がそのまま使われていることが多く、
これらの言葉に苦労しなかったのは、思わぬアドバンテージでした。

というのも、イギリス人でイギリスの学校で学ぶ外国語には選択ができ、
スペイン語をとっていたクラスメイトが、
言葉の意味を理解するのに、非常に苦労していたからです。
日常の言葉ではなく、専門用語なのでなじみがなく、
はっ?だったようです。


私は、フランス語を知っていたから理解が速かったのですが、
同時に、あっ!と大きく納得することに出くわすこともあり、
それはフランス語でしか知らなかった言葉を英語ではこういう、と知ったとき。

その最たるもの。
それが、冒頭で記したように、日本語には当てはまる言葉がなく、
だからこそフランス語で知っていた
suer/スュエ
という用語。

これ、英語だとsweat/スエット。

きいたことないですか?
そう、“sweat/スエット”は“汗”という意味でよく使われます。

これが動詞になると“汗をかかせる”となり、
厨房におけるスュエとは、まさに“汗をかかせる”作業にほかならないのです。

私、まさか“suer/スュエ”が“sweat/スエット”だとは思いもしなかったので、
思わぬ一致、確かにそうだ!とびっくりし、同時に大きく腑に落ちたのです。


では、“sweat/スエット”“suer/スュエ”がどういう作業か、というと、
小さくカットしたタマネギ(やほかの野菜)をゆっくり炒めることで、
素材の持っている水分を飛ばし(これが、“汗をかかせる”となるのです)、
そうして旨味を甘みを引き出すやり方です。

これ、洋の料理の世界では、ソースやスープを作るときの基本の基本として、
しょっちゅう登場します。
これがいわば旨味となるので、
和食だと、昆布をひく、といったところでしょうか。
もっとも、タマネギなどの野菜は取り出す、ことはなく、そのまま混ぜ込んで使いますが。


レシピに登場する例としてはこんな感じです。

タマネギをオイルでスュエする(sweat the onion in the oil)
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もっとも、料理にさほど親しんでいない人を考慮した場合は、こんな風に置き換えられたりもします。

タマネギをじっくり炒める(gently fly the onions)
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というわけで、料理の世界では、
sweat → スュエ
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ)~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 09:炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/24083284/
○英語でレシピを読む! ~工程 46:(少量の油で)炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/25840531/
○英語でレシピを読む! ~工程 48:蒸し焼きにする~ → http://ricorice.exblog.jp/25891089/




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by ricoricex | 2018-02-20 00:00 | 英語でレシピを読む!

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私がイギリスのクッカリースクールに在籍していたときに、
「この言葉は大事! ちゃんと覚えておくように」と、くどいほど繰り返され、
また、白くするって何だ?って疑問が頭のなかをぐるぐるしたのが第一印象だったので、
今もしっかり頭に刻まれています。

blanch/ブランチ

フランス語に多少の覚えがあったので、
はは〜ん、白を意味する“blanc/blanche”から来ているのは明白なんだけれど、
果たして、白くするって、どーゆーこと?

てなわけで、レシピの初見では意味がわからなくって、この言葉が登場するレシピ工程の前後からも確信をもって推察できず、
「blanchってフランス語のblanc/blancheから来てるんですよね?」
「もとはね。でも“白”って捉えると、料理の用語としてはわかりにくくなりますよ」
といった会話が展開され、このとき私は飲み込みが鈍く、何度もていねいな説明を求めました。
そのおかげで、今でははっきりと覚えているのですが。


blanchはparboilと言ってもいいかもしれません。
意味は“湯がく” “湯通しする”。そしてその結果として、白くなったり、皮がとれたり。

例をみてみましょう。

(気持ちやわらかくなる程度に)3〜4分湯がく(blanch (slightly soften) for 3 to 4 minutes)
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湯がいて/湯につけて皮をとったアーモンド100g(100g blanched almonds)
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※blanchedはblanchの受け身(受動態)で“湯がかれ(て皮をとられ)た”の意味。


冒頭で、blanchはフランス語のblanc/blancheから来ていると綴りました。
料理学校で口を酸っぱくして言われたのは、この“湯がく” “湯通しする”とが、料理という専門分野での意味合いだからでもあります。
というのも、おそらく一般的には、まさしく“白くする”の使われ方で知られていると思うから。

どういうことか。
たとえばセロリ。たとえばアスパラガス。たとえば長ネギ。
土を覆ったり、日光を遮るカバーをかけたりして、白い部分を多く育てたりますよね。
この“軟白栽培する”ことが、まさしくblanchなのです。


というわけで、料理の世界では、
blanch → 湯がく
と覚えてくださいね。

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○英語でレシピを読む! ~工程 60:とかす/とける~ → http://ricorice.exblog.jp/26225038/
○英語でレシピを読む! ~工程 61:解凍する~ → http://ricorice.exblog.jp/26237095/
○英語でレシピを読む! ~工程 58:浸す~ → http://ricorice.exblog.jp/26183479/




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by ricoricex | 2018-02-06 00:00 | 英語でレシピを読む!

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日本語でいうと、“て” “に” “を” “は”といった助詞、
モノを数えるときの1本、2匹の“本” “匹”といった助数詞、
これらは、ある程度は理屈はありますが、それだけでは推し量れない部分もあり、そういうもんだという風に慣れて覚えるのが速い、と私は思っています。

レシピを英語で読むようになり、よく出てくる材料で、へ〜っ、そーなんだー!と思ったものに、ニンニクの数え方があります。
ニンニクを英語でどう数えるか、というと、cloveを伴い、

ニンニクを1片(1 clove of garlic)
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複数形になると、cloveにsがつき、

ニンニクを2片(2 cloves of garlic)
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となります。


辞書によると、このcloveを使うのは、ほかにユリの根に対してもそうだ、とのこと。
ということは、食用のユリ根も、ニンニク同様の数え方をする、ってこと、なのかなぁ。
(ユリ根はlily bulbsと言っていたような。。。)


ところで、この助数詞のcloveはクローヴと読み、聞き覚えのある方も多いかと。
そう、スパイスのクローヴ、丁字と同じ、です。
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というわけで、ニンニクの数え方は
clove → 片
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~単位 11:○本~ → http://ricorice.exblog.jp/25111600/
○英語でレシピを読む! ~単位 08:(小)枝~ → http://ricorice.exblog.jp/24613688/
○英語でレシピを読む! ~単位 09:房/束~ → http://ricorice.exblog.jp/24636494/
○英語でレシピを読む! ~単位 10:茎〜 → http://ricorice.exblog.jp/24658570/




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by ricoricex | 2018-01-23 00:00 | 英語でレシピを読む!

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日本だと1年で一番特別感のある日はお正月、と思われますが、イギリスだと圧倒的にクリスマス。
なかには敬虔な方もいらっしゃいますが、宗教的な意味合いは形骸化し、
家族や親戚が集まる日(だからこそ鬱陶しい(笑))、と言う方がもはや妥当でしょう。

フードメディアもクリスマスに向けて、秋からがんがん、ハロウィーンが終わるとギアを入れてクリスマスメニューの提案をし、
クリスマスの翌日(イギリスではボクシング・デイ)には、
さあ!といわんばかりに、余り物活用のレシピが出回ります(笑)。

ボクシング・デイの定番は、ローストの余り物などをはさんだサンドイッチ。
ターキーやクランベリーソース、野菜など、とりあえず片付けたいものを具にして、
これはこれで、ジャンクなおいしさだったりする(笑)。


サンドイッチだけだと芸がない、という理由かどうかはわかりませんが、クリスマスが明けると活用レシピが一気に出回り、
この“余りもの”、英語ではこう言います。

leftover/レフトオーヴァ

見て字のごとく、leaveの過去分詞のleftとoverが合わさったもので、
“left(残された)”+ “over(持ち越された)”で、
“leftover(余りもの)”となるわけです。

例をみましょう。

余りものレシピあれこれ(leftovers recipes)
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※クリスマス明けは、こんなタイトルで記事が出回ります。

余ったアンチョビを使い果たす(use up leftover anchovies)
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※useにupを伴うことで、全部使う、使い切る、となります。

余ったラムはこう使う(do with leftover lamb)
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※do with 〜 で、〜を処置する、といったニュアンス。


以下、余談。
上記例、いずれもleftover + ○○
と名詞(食べ残し) + 名詞の組み合わせです。
いちいちleftover from a party(パーティで出た余りもの)といった表現をしていません。
どっちも正しいのですが、名詞 + 名詞で、その好例といえるのが上記の例です。
前の名詞、ここでは“leftover(余りもの)”が形容詞的な役割となり、“leftover anchovies(余ったアンチョビ)”、“leftover lamb(余ったラム)”となるわけです。


というわけで、
leftover → 余りもの
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~序章 01~ → http://ricorice.exblog.jp/23122508/
○英語でレシピを読む! ~単位 03:○人分~ → http://ricorice.exblog.jp/23351954/
○英語でレシピを読む! ~単位 04:○個分など~ → http://ricorice.exblog.jp/23410107/




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by ricoricex | 2018-01-05 00:00 | 英語でレシピを読む!