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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:イギリス社会( 45 )



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住みもしたし、今も行き来をし、しかもローカルにふれていると、
長いスパンで、イギリスの生活の変遷を見ることができます。

スーパーマーケットなどに行くと、ヨーロッパの商品がズラリと並び、
パッケージを眺めると、英語のほか、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語などなど何カ国にもわたっての表示が。
イギリスをヨーロッパに入れるかどうかは、場合によるでしょうが、
こういう側面を見ると、ヨーロッパだよなぁ、と感じ入るのです。

EU(当時はEC加入)、サッチャー政権時の自国産業の売却(他国の呼び込み)ぐらいから顕著になったんだろうな、と思うのですが、
日常生活をこれはフランス製、これはドイツ製、これは韓国製、これは中国製と外国製品が取り囲むようになり、この国のもののシェアがすごいなぁ、ってことに気づくことがあります。
以下、データに基づくものではなく、私の見聞きする肌感覚ではありますが、へええ〜、っと感じてください。


たとえば、ドイツ。

1990年代はたま〜に日本車も見たけれど、現在、私が目撃する自家用車の主流は圧倒的にドイツ。
その次にフランス、スウェーデン、って感じかなぁ。

そして、浄水器。
いや、メーカー名で言う方が全然いいかも。それは、ブリタ/Brita
http://www.brita.co.uk/

水道の蛇口に設置するわけではなく(それもあるけれど)、ポット型。
ピッチャーに濾過機能がついたようなもの、と言えばいいでしょうか。
これ、非常に多くの家庭で使っている印象。

イギリスの水は硬水。
実は私の実家の水も硬水。やかんの内側が真っ白になる、お腹に石がたまる、なんてのは珍しくなく、飲食用には水道水を使わないから、
これ、便利!
と飛びついたわけです(実家に住んでいるわけでもないのに(笑))。
なので、20年近いブリタ・ユーザーな私です。

e0038047_18465677.jpgイギリスって本当にブリタが一般化&日常化してるよなぁ、と感心したのは、2017年秋。
オーガニック・スーパーマーケットのホールフーズ・マーケット/Whole Foods Market・ケンジントン店の入り口に、使用済みブリタ・カートリッジの回収箱が!
こんなメーカーご指名の回収箱があるってことは、それだけ利用されている、ってこと!

恐るべし、ブリタ
次の渡英の際は、私の使用済みカートリッジを持参しようかしらん。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスで、ドイツのスーパーマーケットの快進撃が止まらない! → https://ricorice.exblog.jp/26019699/
○イギリスでのドーナッツ販売店の増加はドイツの影響? → http://ricorice.exblog.jp/25800162/
○お茶@ジャーマン・ジムナジウム/German Gymnasium(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/27302483/




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by ricoricex | 2018-07-06 00:00 | イギリス社会 | Trackback

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こういうニュースが流れるたびに、嘆く声ばかりが蔓延するのに辟易するのは私だけでしょうか?

“遅きに逸した”ってこういうことなのかなぁ。
それが私の第一印象。
可能性が高い、なんてぐずぐずしてないで、スパッとやめちゃえば。


日本でのローラ・アシュレイ/Laura Ashleyって、清楚で〜、クラシックな花模様で〜、みたいな印象な気がしますが、
私の見立てでは、
1960〜70年代のヒッピー文化、フラワーチルドレンが、自らのアイデンティティを示すかのように、
文字どおり花そのものだったり、フラワープリントの服を着たりした時代があり
(この時代、私は日本で小さな子どもだったので、その頃のイギリスなりアメリカ合衆国なりの状況をリアルに知っているわけじゃないけれど)、
彼らに受けたんじゃないか、と。

時代が移ると、古ぼけてやぼったく見えるのは仕方のないこと。

多少は今っぽいかわいいものもあったりしたけれど、
なんでもかんでも時代を真っ正直に反映すればいい、ってもんじゃないけれど、
変えてもいいところは変えない、と、なんですよねぇ。


ところで、私、ライセンス生産って積極的に嫌い!
どうしても本来のものより見劣りがしてチープに見えるし、
あからさまにロゴやブランドをありがたがるのに付け込む商売だよなぁ。
メーカー側にしても、その価値を大きく下げる行為であるわけで、
ハロッズ/Harrodsバーバリー/Burberryも撤退して大正解!だと思います。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ハロッズの日本撤退は遅かったんじゃないか、って思う → https://ricorice.exblog.jp/25922946/
○ロンドンのクリスマス 2016/Happy Christmas from London 2016 → https://ricorice.exblog.jp/25084190/




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by ricoricex | 2018-03-23 12:00 | イギリス社会 | Trackback

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1980年代後半から90年代にかけて、
東京・新宿は小滝橋通りのレコード店を回りながら(もっともレコード自体は渋谷や下北沢、吉祥寺で買うことが多かったのですが)、
よく買ったのが、イギリス発音楽情報紙『NME』。
(ちなみに“NME”は“New Musical Express”の頭文字をとったものです)

もちろん現地調達もしていました。
ほとんどは処分したけれど、大事にとっている号もあります。
ただねぇ、ここ何年、いや10年以上か、はウェブで充分なのも事実。

この『NME』、私が買い始めた頃は表紙だけがカラーで中面はモノクロ(あれっ? 表紙も、だったかなぁ。。。)。
その後1990年代終わり頃だったか、(おそらく)DTPの普及によりオールカラーになり、タブロイド版から雑誌スタイルになったのもこの頃だったか。
その後、2000年代に入って、ライバル紙『Melody Maker』を吸収合併。
2015年には有料の雑誌からフリーペーパーに
(タウンガイドの『Time Out』も同じ頃だったような記憶)。

しかし、当然ながらウェブの一般化には勝てず、
ついに2018年3月9日(金)の発行をもって、66年続いた紙媒体を廃刊。
今後の情報発信はウェブメディア中心に、ようやく、というべきか、本格的に舵を切ったわけです(↓)。


まあ、これも時代の流れ。
でももしかしたら一周して数年後に紙が逆に新鮮で、週刊とはいかないまでも何らかの紙媒体を発行する可能性もあるわけで。


ロンドンは、WiFi環境はいいんだけれど、地下鉄に乗っていたりすると遮断されやすく、それもあってか、また有料紙媒体はがんがん休刊しているものの、フリーペーパーの類はカラフル。
地下鉄やバスで読んでいる人が多いのはそれも理由のひとつではないか、と。

ざっと思いつくだけで駅に設置してあるものは、『Metro』(これは朝刊的な役割)、『London Evening Standard』(これは夕刊的な役割)、『City A.M.』(経済紙。早起きするか、電車で放置されているものをピックアップ)といった新聞に加え、
London Evening Standard』の雑誌版(これは週刊)や、たま〜に『City A.M.』の雑誌版、ショップやアートギャラリーなどには『Time Out』や『NME』のラックがある、といった具合。

しかもフリーペーパーと侮ることなかれ、そのほとんどが敏腕アートディレクターを据え、ライター陣も豪華で、
タダでいいのかしら?といった充実ぶり。

このあたりのカラクリのひとつに広告があって、
たとえば『Time Out』は表紙はでん!とタイアップ(広告)だったりするわけです。
でも、いわゆる有料広告ではないから、いかにも広告広告したものではなく、
ちゃんとアートディレクターが手がけ、『Time Out』のカラーを出しながら、といった具合。

どの道、フリーペーパーは広告収入で成立しているわけだから、
この判断はかえってすがすがしい。
ただ、『NME』の紙媒体廃刊により、『Time Out』もいよいよじゃないか、って思っています。


日本のタウンガイドって、20年前と比較しても作りがあんまり変わらない印象のものが多い。
そのくせ、売上げが落ちていると言う。
これって読者の嗜好なのか、制作側がしがみついているのか。
後者が大きいんだろうなぁ。
誰も責任を取りたくないから、時代はこんなに動いているのに、抜本的な変革はしたくない、っていうね。

あと、雑誌のウェブ版が、単に紙を転載ってどーなのよ。。。
(紙とウェブだと同じテーマでも見せ方が変わる、のになぁ)
内部の軋轢etcは容易に想像できるけれど、このままだと船は沈んじゃうよ〜。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○“ガールパワー”と“女子力”では、180°概念が違う! → https://ricorice.exblog.jp/27025640/
○時代がザ・スミスに追いついた! → https://ricorice.exblog.jp/26870821/
○キンクスのレイ・デイヴィスにナイト爵位授与、ということで → https://ricorice.exblog.jp/25633889/
○ジョージ・オーウェルによるイギリス料理考 → https://ricorice.exblog.jp/24088518/




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by ricoricex | 2018-03-09 12:00 | イギリス社会 | Trackback

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イギリスの大学といえば、オックスブリッジと称されるオックスフォード大学やケンブリッジ大学、ウィリアム王子とキャサリン妃が学んだセント・アンドルーズ大学あたりが、日本では知られているでしょうか。
これらの大学は歴史も長く、名門、としてあまりに有名です。

ただ、実際の大学進学者は何を基準に学校を選ぶか、っていうと、知名度や成績だけでなく、学びたい学科、適性、エリアなど複数の要素があるでしょう。


こんな基準があるの〜?って思ったのが、“クールさ”(↓)。
クールな環境が魅力!のイギリスの大学・トップ10
The 10 coolest places to go to university in the UK
http://uk.businessinsider.com/the-coolest-universities-in-the-uk-2017-11


これ、2017年11月30日(木)づけの、イギリスの経済メディア“Business Insider UK”に掲載されたもので、
はっ? 何じゃそりゃ? と目に留まって、思わず読み進め、
ほおおおお〜っとなった次第です。

肝心のクールの基準はなにかというと、
・クラフトビールのパブがあるか(48%)
・レコードショップがあるか(29%)
・アートシーンが盛んか(23%)
・古着屋(ヴィンテージ)があるか
だそう。
それぞれの項目のあとの数字は、3,000人以上の学生を対象に訊いた結果です。

では、これらの項目から割り出された、“イギリスのクールな大学・トップ10”を見てみましょう。
各項目のスコアも一緒にご紹介します。


01. マンチェスター・メトロポリタン大学/Manchester Metropolitan University(マンチェスター)
クラフトビール・パブ 40軒/レコードショップ 15軒/アートシーン度 93.7%/古着屋 34軒

02. リーズ大学/University of Leeds(リーズ)
クラフトビール・パブ 28軒/レコードショップ 7軒/アートシーン度 94.5%/古着屋 23軒

03. ニューカースル大学/Newcastle University(ニューカースル)
クラフトビール・パブ 27軒/レコードショップ 8軒/アートシーン度 100%/古着屋 17軒

04. ノッティンガム・トレント大学/Nottingham Trent University(ノッティンガム)
クラフトビール・パブ 31軒/レコードショップ 8軒/アートシーン度 93.2%/古着屋 17軒

05. リヴァプール・ジョン・ムーア大学/Liverpool John Moores University(リヴァプール)
クラフトビール・パブ 32軒/レコードショップ 7軒/アートシーン度 87.8%/古着屋 22軒

06. 西イングランド大学/University of the West of England(ブリストル)
クラフトビール・パブ 38軒/レコードショップ 4軒/アートシーン度 91.3%/古着屋 14軒

07. ブライトン大学/University of Brighton(ブライトン)
クラフトビール・パブ 14軒/レコードショップ 12軒/アートシーン度 88.7%/古着屋 32軒

08. リヴァプール・ホープ大学/Liverpool Hope University(リヴァプール)
クラフトビール・パブ 32軒/レコードショップ 7軒/アートシーン度 84.5%/古着屋 22軒

09. ノーザンブリア大学/Northumbria University(ニューカースル)
クラフトビール・パブ 27軒/レコードショップ 15軒/アートシーン度 92.5%/古着屋 17軒

10. ヘリオット・ワット大学/Heriot-Watt University(エディンバラ)
クラフトビール・パブ 17軒/レコードショップ 7軒/アートシーン度 93.8%/古着屋 15軒


ほとんどが北にある大学じゃん!

これ、わからなくはない。
というのも、私自身が本気でイギリスに住もう!と思ったのは、
やっぱり北はスコットランドのグラスゴウの
グラスゴウ大学/The University of Glasgowグラスゴー美術学校/The Glasgow School of Artをぶらぶらしたとき。
このグラスゴウの両学校は、周囲は活気にあふれ、
まさにパブやレコードショップ、カジュアルな飲食店があって、非常に心地よかったのです。

あ〜、私と同じだな〜、と思ったのは、
オリジナル記事のもととなっている調査結果では、
アンケートに答えた学生の半分以上の52%が、
静かな環境の名門大学よりは、活気あふれたエリアの大学に行きたい、との回答だった、と。

まさに!
私は静かでのんびりしたところにいるとすぐに飽きてしまい、
街自体がイキイキとしているところで刺激を受けたいタイプなので、おおいに納得!


そういえば、北にある大学、の私の思い出を。
1996年、初渡英したときに、それまで手紙(!)でやりとりのあった
イギリス人の友人宅に泊まり、とてもよくしてもらったのですが、
そもそものきっかけが、音楽つながり(私はインディー&オルタナ系の洋楽オタク、だったのです)。

友人はハル大学/University of Hull出身なので、
当然、ハルの街に詳しく、レコードショップに連れてってもらったり、大学内のパブでビールをのんだり。

当時、本当に何も現地の情報を知らなくってイギリスに行ったものだから、
大学でアルコールを売っているのにびっくり!
ビールはねぇ、水とかコーヒーみたいなもん、な感覚なんだなぁ。

今は細かいところで変わっていると思いますが、四半世紀前は、
イギリス国内、EU圏内、それ以外の国で授業料が大きく異なり
(特に日本から行こうとするとべらぼうに高い!)、
イギリス人の場合、国立大学の授業料はほぼ無料、しかも毎週補助金まで支払われていた、んですよねぇ。

友人に訊くと、当時のレートで毎週(イギリスは週払いが基本)5,000円ぐらいの支給があったらしく、
この(大学の)パブで消費しちゃったけどね、ははは、だそう。。。

オリジナル記事から思い出したことですが、こういうのって肌感覚っていうか、暮らしに入り込まないとなかなか見えてこなくって、
特に当時はネットはこれからって時代だったので、
カルチュラル・ショックがいちいちあって、記憶に深く刻まれています。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスの学生街のおすすめダイニングスポットはココ!(ロンドンを除く) → http://ricorice.exblog.jp/23754659/
○ロンドンのクラフトビール、これが飲むべき30本 → http://ricorice.exblog.jp/24287635/
○ロンドンでクラフトビールが楽しめるパブ&バー50選 → http://ricorice.exblog.jp/24248339/
○クラフトビール界の風雲児、ブリュードッグがロンドンにブルワリーパブを開業! → http://ricorice.exblog.jp/26100549/




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by ricoricex | 2018-02-23 00:00 | イギリス社会 | Trackback

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1990年代を席巻した、イギリスのガールズ・ポップグループ、
スパイス・ガールズの(何度目かの)再結成が報じられ、
聞くたびに新鮮味が減ってきたなぁ、と思うわけですが、
そのたびに“Stop”の動画をYouTubeで観て、ひとり盛り上がる、という(苦笑)。
(“Stop”はモータウンっぽい名曲! 振り付けも覚えてるぞ!)

もっとも歌唱力が評価され、ソロ歌唱パートも多かった
メルC(スポーティ・スパイス)は解散後もソロシンガーとして活躍。
ヒット曲もとばしたし。

イギリスのリメンバランス・デイ(Rememberance Day。詳細はぐぐってもらうとして、
簡単にいうと、戦没者を悼む日)の頃、ロイヤル・アルバート・ホールで開催される、戦勝国らしい威風堂々として華やかなセレモニーでも、
昨年、2017年はゲストシンガーとして登場したしなぁ。
ここに登場する、ってことは一部の層だけでなく国民に広く知られていることが前提、なわけで。

で、ふと思い出したこと。
メルC、今もあるかどうか不明ですが、
腕に“女力”ってタトゥーを入れていました。
これって、彼女がスパイス・ガールズとして登場した、1990年代の象徴でもあり、
ガールパワー/Girl Power、つまり、「女(の子)は独立した存在で、たくましいのよ」というメッセージの発信でもあるのです。

1990年代には、ビキニ・キル/Bikini Killやライオット・ガール/Riot Grrrlが登場し、そんな溌剌としたパワーがみなぎっていたんですよね〜。
それは脈々と受け継がれ、ロシアのプッシー・ライオット/Pussy Riotの一連の騒動とか(最近おとなしいけど)、その文脈上であるのかな〜、と思うのです。

現に、2001年には、オックスフォード英語辞典には「パワーを行使する女の子、その様。野心、自己主張、個人主義に現れた少女と若い女性の自立的態度。より広範に(特にスローガンとして)使用されるが、この言葉は特にポピュラー音楽に繰り返し関連付けられる。最も注目すべきは1990年代半ばに、アメリカ合衆国で短期間で著名な「ライオット・ガール」運動が行われたことである。1990年代後半にはイギリスの女性グループ、スパイス・ガールズと結びついた。」という定義で追加されたってことだし。

現在、ガールパワーは当たり前になり、女の子に限らず、もっと広く、社会的、性的マイノリティにその動きが移っているのが、現状かな〜と感じます。


翻って、日本。
私は“女子力”という言葉をこの世から抹殺したいのですが、
これって要は“性的役割を担え”ってことですよね。
“家事能力があり、かつ異性受けする言動、を身につけろ”“男受けする存在になれ”ってね。


で、この“女子力”をそのまま言葉を英語に置き換えると、先の“ガールパワー/Giirl Power”になるんだけど。
意味は180°違うんですよねぇ。
使っている人たちも、自虐的だったりするんだろうけど、フラットじゃない世の中にうまくのっかっている、うまくのっかるのが賢い、って空気も好きじゃない。

そんなこといちいち気にしない世の中がいいなぁ。


数年前、某男性スポーツ選手の「好きな女性のタイプは、三歩下がってついてくる人」という発言をきいて、のけぞりそうになりましたが、
(そして、それを嬉々として伝えるメディアにも二度びっくり)、
まだ、当時30歳前後の若い男性がこんなことを言うなんて!
(もっとも、今どきスポーツ選手に、本筋とはまったく関係のないこんな質問をすることにもびっくり!)

日頃、今の20〜30代の若い男性はフラットで、気配りもできていいなぁ(お茶を淹れる、飛行機で荷物をとってくれるetc)、なのに。
いろんな考えの人がいていいんだけど、そういう発言を、仮に思っていても、今日日堂々とするってことにがっかり!

日本のなにも変わっていない、むしろ後退すらしているような空気を象徴しているようで、この流れって一体どこから来るんだろう?


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○チェルシー・ペンションナーとVJデイ → http://ricorice.exblog.jp/23559220/




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by ricoricex | 2018-02-15 12:00 | イギリス社会 | Trackback

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探したんですけどね〜、ちゃんとしたアナウンスにたどり着けず。。。
お手本にしたことからのつながりでしょう、
三越にはイギリスの老舗デパート、ハロッズ/Harrodsが入っています。
紅茶や食品、グッズなどを扱い、ティーサロンを有していたところもあるこのハロッズが、
この夏、日本から撤退します(アパレルは昨年撤退)。

いい悪いはおいておいて、
名目上、階級がなく、お金さえ出せば、誰でもお客さまの日本と、
クラス社会が呼吸するように存在するイギリスとでは、
デパートのあり方も違ってきます。

今では随分ゆる〜くなっていますが、それでもハロッズはアッパーな方々や超お金持ちためのデパート。
ふた昔前は、リュックサックや破れたジーンズは入店禁止!でした
(実際に、私の友人はこれらにひっかかって入れなかった。。。)。

なので、ひと昔前、日本のいわゆるフツーのOLたちが、ハロッズの耐水布のサブバッグを
お弁当や書類入れなんかにしてぶら下げている姿を頻繁に見かけるのは、ちょっと不思議な感じがしました。

ハロッズ、そんな安売りしちゃっていいの? 大衆デパートだったっけ?

バーバリー/Burberryが本来の高級路線に舵を切って、
日本で展開していたライセンス契約を打ち切ったのは記憶に新しいところですが、
ハロッズはなんでこういう決断くださないのかな、っていぶかしんでいました。
身も蓋もないことを言えば、これまではブランドイメージよりも日本での売上げの方が魅力的だった、ってことなのでしょうが。

今のロンドンのハロッズは、持ち主からしてそうですが、アラブ系の人たちが非常に多い。
現にハロッズのあるエリア、ナイツブリッジはすっかりアラブ系お金持ちの人たちの場所、って印象ですし。

本当のところの事情は分からず、これらはあくまで私の憶測の域を出ませんので、悪しからず。
惜しむ声もありますが、むしろ日本撤退の判断は遅かった(2010年に経営が変わったときでもよかった)、ってのが私の所感です。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンのクリスマス 2016/Happy Christmas from London 2016 → http://ricorice.exblog.jp/25084190/
○ワーキングクラスであること → http://ricorice.exblog.jp/24493961/




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by ricoricex | 2017-07-20 00:00 | イギリス社会 | Trackback(1)

もともとは2020年に予定されていた総選挙を、2017年6月8日(木)に前倒しすると
議会で可決されたのは、2017年4月18日(火)のこと。
以来、連日、選挙に向けてやいのやいのとかしましい日々が続いています。

そんななか、先週後半、5月18日(木)ごろから大きく報じられているのが、
現政権政党である保守党のマニフェストのひとつである
「学校給食を廃止」。
それにより、90万人におよび子供たちが食生活の危機に瀕する可能性があるとか。

私の記憶が正しければ、ですが、
イギリスの義務教育における昼食は、完全学校給食ではありません。
エリアや学校にもよりますが、持参するか給食か選べたよーな。


このニュースを受けて私がすぐに思い出したのが、
1970年、バロネス・サッチャーが、学校における牛乳の無料配給を廃止を打ち出したこと。
「学校は教育を与えるところで、牛乳を与えるところではない」とかなんとか。
これを受けて、彼女は「Thatcher Milk Snatcher(牛乳泥棒(ミルクを奪う者)、サッチャー)」と呼ばれるにいたったんですよねぇ。

このとき、私は小さな小さな子供(というか赤ん坊)でしたし、
その後の首相になってからのおぼろげながらの記憶や
日本がこの20年不景気の波をさまよっているときに持ち出される
日本におけるマーガレット・サッチャーは、
大胆な改革を遂行した(よい)政治家という側面ばかりが持ち上げられているような。。。

イギリスでは、評価はまっぷたつ、かなぁ。
大なたの矛先がもろ回って来た地方やワーキングクラスでは、おそろしく人気がなく、彼女が亡くなった4年前の2013年、
このときはすでにSNS社会になっていましたから、
その死を讃える人たちも多く、彼女の政権下での圧迫がいかなるものだったのかを垣間見た気がしたのです。

映画の『リトル・ダンサー/Billy Elliot』や『フル・モンティ/The Full Monty』、『ブラス! /Brassed Off』もみ〜んなサッチャー政権のもと労働を奪われ(炭坑が多い)疲弊した地方を舞台にしているのです。
ちなみに、『ブラス! /Brassed Off』の終盤では、登場人物にこんなセリフを言わせています。
"This bloody government has systematically destroyed an entire industry. Our industry. And not just our industry - our communities, our homes, our lives. All in the name of 'progress'. And for a few lousy bob."


で、サッチャーが牛乳の無料配給を廃止したことに対して、日本では
彼女が言う「学校は教育を与えるところで、牛乳を与えるところではない」に賛同し、
その通り!それは親(もしくは保護者)の仕事、という声が大多数ですが、
実際のイギリス社会というのは、学校の牛乳が命綱という家庭も決して珍しくないんですよね〜。
これ、私がイギリスに行って住んで初めて肌感覚で実感したことです。

それは現在もあまり変わっていないと思われ、そうなると、
保守党が掲げる「学校給食の廃止」も大反発されるのは必至。


これからどうなるかわかりませんが、とりあえず、現時点での報道内容を以下にリンクをはっておきます。

Conservative manifesto: Children to lose free school meals under 'lunch snatcher' Theresa May's plans
http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/nick-clegg-conservative-school-funding-cuts-children-lose-free-hot-lunches-election-2017-tory-a7742131.html?cmpid=facebook-post


Jamie Oliver: Axing free school meals a disgrace
http://www.bbc.com/news/education-39969155?ocid=socialflow_facebook&ns_mchannel=social&ns_campaign=bbcnews&ns_source=facebook


Jamie Oliver condemns Theresa May for scrapping free lunches
https://www.theguardian.com/education/2017/may/19/jamie-oliver-condemns-theresa-may-for-scrapping-free-lunches?CMP=fb_gu


May school lunch cut ‘would hit 900,000 children of struggling families’
https://www.theguardian.com/politics/2017/may/20/theresa-may-school-meals-plan-hits-900000-families?CMP=fb_gu



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○アメリカ人が見た、あるイギリスの学校給食 → http://ricorice.exblog.jp/23855387/
○ワーキングクラスであること → http://ricorice.exblog.jp/24493961/




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by ricoricex | 2017-05-23 00:00 | イギリス社会 | Trackback

昨日、2017年3月28日(火)、イギリスの1ポンド硬貨が新しくなりました。
その大きな理由は偽コイン防止。
なんでも流通している1ポンド硬貨の2〜3%が偽造だとか。
単純計算すると30〜50枚に1枚は偽造ということで、1ポンド硬貨は使う機会も多いですから、渡したり、おつりで受け取ったりの頻度を考えると、知らず知らずのうちに使っている可能性はあるんですよね。

で、新しい1ポンド硬貨,
当局曰く、“世界で一番偽造されにくい”んだそう。
形は一見、円に見えますが、12角形。
ほかにも細かく細かく、新しいコインならではのデザインが施されています。
直径は、これまでのものよりやや大きくなる一方で、重さは少し軽くなるそう。
イギリスのコインは日本のものよりうんとかさばるんですよ。。。
なので、少し軽くなるのはありがたい。
e0038047_19393948.jpg
(これは、これまでの1ポンド硬貨です。使い込まれてるなぁ)

自動販売機やロッカーなどの仕様が変更(すべて終わったのだろうか?)など負担は多いものの、新しいビジネスが参戦し、結果として上々、ってことでしょうか。
まあ、なにより、偽コイン阻止が大事、ですしね。。。

そうそう、肝心なことを!
これまでの1ポンド硬貨は、今年2017年10月15日(日)をもって使用終了となります。
ちなみに、昨年2016年9月13日(火)に新しくなった5ポンド紙幣は、今年2017年5月5日(金)に廃止となります。
どちらも現時点では並行して使用できますが、
つまり、“使えなくなる”ってことです。
ご注意を!

新1ポンド硬貨について、もっと詳しい情報を知りたい方は、以下の記事でご確認ください。

英国王立造幣局(The Royal Mint)の記事
The new £1 Coin
https://www.thenewpoundcoin.com/



BBCの記事
New 12-sided pound coin to enter circulation in March
http://www.bbc.com/news/uk-38480180


Metroの記事
The new pound coin arrives tomorrow: Here’s 5 things you need to know
http://metro.co.uk/2017/03/27/the-new-pound-coin-arrives-tomorrow-heres-5-things-you-need-to-know-6535732/


Wired UKの記事
The new pound coin is here – and it's so high-tech, it's 'impossible' to fake
http://www.wired.co.uk/article/new-one-pound-coin-uk-release-details-security



新しい1ポンド硬貨、描かれているのは現女王のエリザベス2世と、各国を代表する植物。
各国? そう、各国。
イギリスって、正式な国名はグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国。
英語で、The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland。
Unitedってあるように、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合国なんですよね。

これらの国々の国花は、以下のとおりです。
・イングランド → バラ
・ウェールズ → ラッパ水仙
・スコットランド → アザミ
・北アイルランド → シャムロック(三つ葉のクローバー。四つ葉ではありません)
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e0038047_19383268.jpgところが、ウェールズのシンボルとして1ポンド硬貨に描かれているのは、ラッパ水仙ではありません。これ、これまでの硬貨でも同様。
じゃあ、何が描かれているかというと、
リーク。

日本でいうと下仁田ネギが近いかなぁ、太い長ネギ(粘りはありません)で、フランスではポワローと呼ばれるネギです。
ウェールズを代表する植物ときいてイギリス人が真っ先に思い浮かべるのは、ラッパ水仙ではなくリークなんですよね〜。
なので(ちゃんと理由はあるのですが、とりあえず)、状況によって、ラッパ水仙が使われたり、リークが使われたりする次第。

そして、おもしろいことに、こういう国花として描かれるときのリークは茎と葉が対象。花は含まれないんです。


おまけにひとこと。
紙幣は、billでも通じるけど、イギリスではnote。
5ポンド紙幣はfive-pound note、ですが、
話し言葉ではfiver(ファイヴァー)と言うことの方が多い。
(poundはポンドじゃなくて、発音はむしろパウンド、パウンドケーキのパウンドです)
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(現在流通している新しい5ポンド紙幣。プラスチック製で破れにくく、水にも強い!)

1ポンドの補助単位のペニー、複数形のペンス(1ポンド=100ペンス)は、
話し言葉では、p(ピー)。
ピーと言っても○○っ○ではありません(笑)。

こういう言葉、さほど使わないように思えるかもしれませんが、意外と使います。
スーパーマーケットではセルフレジが随分増えたものの、有人のレジをはじめお金のやりとりが発生するところでは、
「ファイヴァー2枚で10ポンドね」
「2ピーくれれば、おつりはちょうど1ポンド(硬貨)になりますよ」
なんていうやりとりは珍しいことではありません(有人のところでは、黙ったままで会計というのは珍しく、How are you?みたいな常套句をはじめ、2言3言何気ない会話を交わしたりするので)。

イギリス人は計算ができない、みたいなこと言う人もいますが、必ずしもそうとは限らない。
計算ができない、っていうのはかつて10進法ではなく12進法だったことも大きいんじゃないかなぁ(12進法の時代は1971年で終わりました)。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○湖水地方=ピーターラビットじゃないの、私の場合 → http://ricorice.exblog.jp/24192631/
○リーク【Leek】 → http://ricorice.exblog.jp/3600076/




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by ricoricex | 2017-03-29 00:00 | イギリス社会 | Trackback

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いよいよクリスマスです。
かく言う私は別段いつもと変わらないのですが、それでも街がきらきらと輝き、やさしい気持ちになれる空気感はいいな〜と感じます。

今年、2016年秋、ロンドンで出合ったクリスマスはこんな感じでした。
滞在日数が少なく、あまりたくさんはないのだけれど。
しばし、ロンドンのクリスマス気分をお楽しみください。

☆☆☆街を歩けばクリスマス
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(オックスフォード・ストリート/Oxford Street)

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(リージェント・ストリート/Regent Street)

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(カーナビー・ストリート/Carnaby Street)

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(オールド・ボンド・ストリート/Old Bond Street)

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(コヴェント・ガーデン/Covent Garden)

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(スローン・ストリート/Sloane Street)

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(ハンズ・クレッセント/Hans Crescent)

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(スローン・スクエア/Sloane Square)

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(デューク・オブ・ヨーク・スクエア/Duke of York Square)

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(ウァレン・ストリート駅/Warren Street Station)

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(ベスナル・グリーン・ロード/Bethnal Green Street)

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ナチュラル・ヒストリー・ミュージアム/Natural History Museum


☆☆☆お店もクリスマス
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ハロッズ/Harrods

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ジョン・ルイス/John Lewis

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セルフリッジ/Selfridges

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ピーター・ジョーンズ/Peter Jones

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リバティ/Liberty

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フォートナム&メイソン/Fortnum & Mason

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マークス&スペンサー/Marks & Spencer

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コンラン・ショップ/The Conran Shop

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ハビタ/Habitat

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スカンディウム/Skandium

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ウォーターストーン/Waterstones

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ザラ・ホーム/Zara Home

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カフェ・ロイヤル/Café Royal

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イツ/Itsu


今年、2016年クリスマスのハロッズ/Harrodsのショーウィンドウは、なあああ〜んと、バーバリー/Burberry一色!(通常はひとつのメーカーがすべてのウィンドウを彩ることはありえません)
廉価ラインをやめ(縮小だっけ?)、よりいっそうのラグジュアリーブランドへと舵切りをし、ますますそれを強化する戦略なのか、業績がいいのか(2016年上半期はよかったはず)、あるいはどっちもなのかもしれません。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○2016年のイギリスのクリスマスは、どこもかしこもパネトーネ → http://ricorice.exblog.jp/25062218/
○イギリスのクリスマス菓子の新定番、パネトーネ7選 → http://ricorice.exblog.jp/25078418/
○2016年のベストなミンス・パイ8選 → http://ricorice.exblog.jp/25046095/
○2016年クリスマスに贈りたいチョコレート・ベスト10 → http://ricorice.exblog.jp/25074967/
○イギリスのスーパーマーケットのクリスマス食品を評価する!→ http://ricorice.exblog.jp/25067699/
○ロンドンのクリスマスメニュー提供店・ベスト10 → http://ricorice.exblog.jp/25049460/
○ロンドンのクリスマス 2015/Happy Christmas from London 2015 → http://ricorice.exblog.jp/23919057/




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by ricoricex | 2016-12-23 12:00 | イギリス社会 | Trackback

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「へぇ〜、グラスゴウかぁ〜。やっぱりノリコはワーキングクラスなんだね」。
イギリスに住んでいたり、今もちょこちょこ出かけている私。たいがい友人宅に泊まるから、他愛ない会話も交わす。
これは、訪問したイギリスの場所でどこがよかったか、という話題になったとき(相手が変わりつつ、たまにこういう話になる)。

「何がよかったの? だって観光スポットってほとんどないじゃない。一応、移動の拠点にはなるけど。スコットランドなら、むしろエディンバラじゃないの? 日本人、好きでしょ?」
「たいていのイギリスに来る日本人はそーかもね。でも、私はエディンバラは全然ダメだった。カールトン・ヒルはそこからの景色がよかったし未完成のパルティノン神殿風のナショナル・モニュメントもその中途半端さがもおもしろいな、と思ったけれど、なんかエディンバラにいると、サイズの合わない服を着ているみたいで心地よくなくって、すぐにグラスゴウに移動した」
「ははは。で、グラスゴウはよかったんだ」
「うん。後にも先にも私の人生のなかで本気で住みたい!って強く思ったところってグラスゴウなんだよね」
「へえええええ〜」
「街がさ、空気感っていうのかな、が妙に肌にすーっとなじんで、しっくりきたんだよね。だから、あっ、ここなら気分よく暮らしていける、って思ったの」
「ほかにも気に入ったところある?」
「マンチェスター」
「(笑)」
「街としておもしろいな、って感じた。住む、というのとは違うけど。ここもおそろしく庶民の街で、そこに文化的なこともあって、それが高尚ではなくって親近感が持てた。グラスゴウにしてもマンチェスターにしても、リアルに人々の暮らしが息づいてて、そこがいいんだよね」
「どっちにしてもワーキングクラス・タウンだ〜」
「そーなの。結局さ、生まれとか育ちってそういうもんなのかもね。なじんだものにシンパシーを感じるっていう」
「やってることはミドルクラスだけど、ね」(私は、イギリスの食研究にしろ、編集(出版)/ディレクション(広告)/ライティング/情報発信にしろ、軸はメディアの仕事なのです)
「うん。それはあなたも一緒でしょ。ワーキングクラス出身でミドルクラスの仕事してるっていう。あっ、でも私の場合、仕事はミドルクラスでも収入はワーキングクラスだよっ!」
「ははは〜」


類は友を呼ぶ。
私がずっと仲良くしているイギリス人の友人は、ワーキングクラス出身、職業はミドルクラスという人たちがほとんどだ。

グラスゴウは、本気で住もうと思った。それは初渡英でグラスゴウを訪ねた1996年のこと。
でも、それなりの期間暮らすには、何らのヴィザが必要だし、何か目的がないとな。
ちょうど時代は紙からデータ、DTPに移行するときで、そして仕事柄グラフィックデザインも一度体系的に学びたかったので、グラスゴウ・スクール・オブ・アートもしくはグラスゴウ・ユニバーシティ(どちらもとても制限はあるものの中に入ることができ、雰囲気がとてもよかった)でそれに類するコースはないかな、と探した。

問題発生。
今ほどではないにせよ、外国人、イギリス国民でもEUシチズンでもないとなると、とにかく授業料が高い、とりわけアートスクールは。
それで断念し、同時にいろんな側面から合理的な判断をくだして、イギリスの別のところで別のことを学ぶことにしたんだけど。

お金が(充分に)ないことは、人生の選択を狭める。それは、人生の可能性を狭めることも意味する。


「ねえ、私たちはワーキングクラスで、でも仕事はミドルクラスだから、リアルなミドルクラスの人たちともずっと接しているでしょう。違いってなんなのかな?」
「う〜ん。あっ、ミドルクラス(そしてそれ以上)の人たちってインテレクチュアルな人が多いよ、やっぱ」
「そういう素地があるってことね」
「うん、インテレクチュアルになるためには、一にも二にも教育なんだよね。学校にしろ家庭にしろ、そういう環境に身をおいてないと。教養を身につけるってそりゃお金がかかるわけだから」
「それってインテリジェントとは、違うもんね」
「そうそう」
「そういえば、オノ・ヨーコがジョン・レノンのことをインテレクチュアルって言ってたな」
「そりゃそうよ。彼自身はワーキングクラスの生まれかもしれないけれど、育った環境はミドルクラスだもん、ロウワーだけどさ」
「私はインテレクチュアルでもインテリジェントでもないなぁ」
「そのへんはよくわからないけど、ただ、ノリコは相当オブザーヴァントだな、って思う。物事をじ〜っとみたり実際に体験したりして、その積み重ねから、自分の意見を導いてることは強く感じる」
「へぇ〜」
「だから、ときどき、はっとするようなこと言うんだよね。それが机上の空論じゃなくって、地に足がついているから、納得させられるし。だからこそ、今の仕事してんじゃないの」


人を喰ったような発言も多いものの、おそろしいまでの聡明さを感じるのは、ジョン・ライドンが卓越したオブザーヴァントだから、なんだろうな〜。


「そういえばボーンマスに5カ月ぐらい住んでたじゃない? どうだった?」
「そのときは基本、猛勉強してたから、あんまりどうこうはないんだけど。街としては退屈だな、って思った」
「ははは。年寄りばっかだからね。気候がいいからリタイアしたあとに住みたい場所として人気があるわけだし。でもって、典型的なミドルクラスの白人の街なんだよな〜」
「そうそう、ミドルクラスってこーなんだな、って思ったこといろいろあったよ」
「何、何?」
「う〜んとね、私のホームステイ先も超ミドルクラスで、奥さんがバリバリ仕事してて、出張が多い人だったの。彼女はさばさばしていて、話してて楽しかったな。でね、ダンナがほぼ専業主夫で、実際に日々世話をするのは彼の方。そこで、うっすらと軽蔑/差別されてるのを感じたの」
「何か言われたりされたりしたの?」
「全〜然。だから、一見わからないのよね。ミドルクラスだから差別的な発言はしないし、基本親切なの。でも、毎日顔を突き合わせているでしょう。そしたら、たま〜に、あっ、この人、腹の中は見下してるな、って感じることあったよ」
「へぇ〜」
「その家は最大3人をホームステイさせることができたのね。ドイツ人とかスイス人にはコンプレックスというか、頭が上がんない感じが伝わってくる。ジョージアから来ていた人がいたこともあったんだけど、彼女と私に対しては、微妙に態度が違うの。あからさまに差別とかっていうのはなかったし、表面上は本当に親切なんだけどね」


あるとき、大学に通うのに奨学金を得たと言ったら、「ご家庭の教育がしっかりしてらっしゃるのね」。
あるとき『自虐の詩』(漫画の方ね)とか西原理恵子の『この世でいちばん大事な「カネ」の話』とか読むと、くすりと笑いつつ、でも胸がしめつけられて涙が出る、と言ったら「あら、そうなの? そんな感動するようなポイントあったかしら。正直言うと、なんだかよくわからかったのよ、私」。


日本のミドルクラスの人たちは(も)基本親切で邪気がない。なので、一緒にいると不愉快な思いをしない。
でも、ときどきうっすらとした居心地の悪さを覚える。
そして、先のボーンマスの例ではないけれど、ぼんやりと、ときにあからさまに見下されることも否めない。「あなた、なにもないじゃない」ってね。

私に実力がないから、と言ってしまえばその通りで、身も蓋もないんだけれど、ほかの要因としては、ひとつには、私がバカと思われた方がラク、実際のところ、決してインテレクチュアルでもインテリジェントでもないし、という姿勢だからかもしれない。
でもって、それを覆せるスペック(生まれ、育ちetc)がないから、つまりワーキングクラス出身だからってことは間違いないだろーな。
(見下されていることに対しては、ただ、この人は私をこう評価してるんだ、と認識するだけで、だから何なんだ?とは思ってるんだけど。)


先日のイギリスのEU離脱/残留の国民投票
インテレクチュアルでもインテリジェントでもない私は、明確な意見を持てずにいる(そして、持ったところで公言するつもりはないし、その必要もないのだけれど。オブザーヴァントな視点としては、離脱に投票した心情には強いシンパシーを感じてはいるが)。
私はテレビをおいていないし、新聞もとっていないし、で認識が違っているかもしれないが、日本での論評、ネットで叫んでいる人たちの意見が、あまりにもワーキングクラス=バカ/考えなしの図式が基本となっていて、その憎悪にも近いヒステリックさにただただ驚く。

“離脱の風潮に誘導されたワーキングクラス(私の見方は、むしろ流れに屈しなかったと捉えている。イギリスのマスコミなどは明らかに残留に走っていた。残留派は多くのセレブリティを投入し、そして投票1週間前のあの悲劇。EU残留を主張した労働党下院の議員、ジョー・コックスの殺人事件で同情票が残留に流れてもおかしくなかったのに)”、“愚衆であるワーキングクラスに投票なんかさせちゃいけない”、“然るべき人たちで物事は決定せねば!”。

ワーキングクラスは、確かにインテレクチュアルでもインテリジェントでもないだろう。
でも、程度の差こそあれ、オブザーヴァントであることは可能だし、実際のところ、物事を目の前で起こっていることの積み重ねで判断する。そこには絵に描いた理想が入る余地はほとんどないが。


今回、イギリスのワーキングクラスを酷評している日本の評論家、ネットで声高に物申している人たちは、日本で同じようなことが起こったときに、やはり同じようにあからさまに庶民を蔑むような発言をするのだろうか。
イギリスのEU離脱/残留の国民投票の結果を通して、日本の知識層(と呼ばれる)、そしてミドルクラスの人たちの大半が、実際のところ庶民に対してどういった感情を抱いているのかが露呈された形となった。
これが私にとって、日本での論調を眺めていての最大の収穫である、皮肉なことだけれど。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○EU 離脱! これがイギリス国民が出した答 → http://ricorice.exblog.jp/24481123/




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by ricoricex | 2016-06-30 12:00 | イギリス社会 | Trackback