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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。http://hanenoriko.daa.jp/


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カテゴリ:イギリス菓子・レシピ( 269 )



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直訳すると“ウィンザーの貧しい騎士”。
なんとも大仰なネーミングですが、これ、ざっくりいうとフレンチ・トーストのこと。
要するに古くなったパンを再利用したもので、
フランスのPain Perdu/パン・ペルデュ”、
ドイツでは“Arme Ritter/アルメ・リッター”、スウェーデンで“Fattiga riddare/ファッティガ・リッダレ”と呼ばれ、
ほか北欧諸国も同様、“貧しい騎士”を意味する名前がつけられています。

このデザートであり軽食である、プァ・ナイツ・オブ・ウィンザーは、プァ・ナイツ、
また、Eggy Bread/エギー・ブレッド、 Boozy Toast/ブージー・トースト、Gypsy Toast/ジプシー・トーストなどとも呼ばれますが、
プァ・ナイツ・オブ・ウィンザーという言い方がいちばんイギリスらしいかな、と私は感じています。

17世紀後半から18世紀前半に“ウィンザーの貧しい騎士”と名づけられたとされるプァ・ナイツ・オブ・ウィンザー。
ヨーロッパの国々に同じ“貧しい騎士”の意味をもつ、古くなったパンを再利用した食べ物があることから、
そこからもたらされたと説明されることもありますが、その因果関係についてはわかっていません。

おもしろいのは“貧しい”としながら、実のところはリッチな食べ物であること。
18世紀のレシピは、クリームか水にパンを浸した後、卵液にくぐらせ、
卵液も余すことなくパンと一緒に焼き、
バター、砂糖、ローズウォーターで仕上げて供されたとされています。

現在のレシピは、これよりもややあっさり。
牛乳、ワインなどのアルコールにパンを浸し、卵もしくは卵黄(卵黄だけのことが多い)にくぐらせて焼き、
ジャムかシナモンシュガーで食べる、というものです。

ここでポイントなのが、いわゆる一般的なフレンチ・トーストと違い、
プァ・ナイツ・オブ・ウィンザーの場合は、牛乳と卵は別々につける、ということ。
私のレシピではシェリーを使っているように、アルコールで風味づけするのも、
ほかのフレンチ・トーストではあまり見ないかな、と思います。

そして、食感。
牛乳類を先に、卵を後に、別々につけてから焼くせいか、
一般的なフレンチ・トーストよりも、カリッとした焼き上がり。
クランチーでクリスピーな食感が好きな私は、
その分、ひと手間かかりますが。このプァ・ナイツ・オブ・ウィンザーの作り方が気に入っています。

プァ・ナイツ・オブ・ウィンザーは
1346年のフランス・クレシーの戦いに私費を投じて参戦し、
経済的貧困に陥った騎士たちを指す言葉でもあります。
恩給が与えられ、ウィンザー城への居住も許された彼らの制服は赤い色。
なので、このプァ・ナイツ・オブ・ウィンザーに添えるジャムはレッドフルーツ、
ラズベリーやイチゴがふさわしいかな、と感じます。

<材料(2人分)>
食パン(6枚切り)……1枚
牛乳……大さじ2
シェリー……大さじ1/2
グラニュー糖……大さじ1/2
卵……1個
バター……15g
ジャム(ラズベリー、イチゴなど好みのもの)……大さじ2
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<作り方(調理:15分)>
1. 食パンは横半分に薄く切り、半分に切る。
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2. バットに牛乳、シェリー、グラニュー糖を入れ、混ぜ合わせる。
※それぞれの四隅に傾け、全体に広げる感じで。
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3. 2に1の食パンをおく。
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4. 小さなボウルなどに卵をときほぐす。
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5. 3の食パンをひっくり返す。
※こうすることで全体にまんべんなく卵液がいきわたる。
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6. フライパンにバターを入れ、弱めの中火にかける。
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7. 6のフライパンのバターがとけるタイミングで、5の食パンを4のときほぐした卵にくぐらせ、フライパンにおく。
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8. 片面2分ずつ、こんがりきつね色になるまで焼く。
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9. 皿に盛り、ジャムを大さじ1ずつ添える。
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(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!




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by ricoricex | 2019-02-10 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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国は違えど、砂糖が高価だった時代の甘いものへの欲求とそのアプローチは、
案外似ているのかもしれません。

日本の和菓子に欠かせないものといえば、あんこ。
お饅頭の具だったり、お団子にかけたり、かためてようかんにしたり、
多種多様なお菓子で使われます。

イギリスのミンスミートの類も同じではないか、と。
ミンスミートを使うお菓子といえば、クリスマス菓子のミンス・パイがその筆頭に挙げられますが、
ミンスミートほど多くの素材を使わないまでも、
ドライフルーツを使ったお菓子はたくさん存在します。

パイやタルトの具材となるときは、ミンスミートのように、
ドライフルーツにスパイス類や砂糖を合わせて餡にして使用。
ほとんど同じじゃない?と思えるお菓子も、
誕生した場所や形、大きさなどで微妙な違いがあり、それぞれ名称もついています。
このあたりも、日本の地方菓子に似ているなぁ、と思うのです。

このバンブリー ・ケーキもそう。
生まれたのは、その名のとおり、オックスフォードシャーにあるバンブリー 。
文献に残っているものでも17世紀に遡ることのできる古いお菓子で、
その原型となるお菓子は13世紀にはあったのでは、とされています。
十字軍が東方遠征に赴いた際に入手したドライフルーツやスパイス類を、
この地に持ち帰ったことが始まりだとか。

ヴィクトリア女王にも献上されたとされ、
かつては焼き立てのバンブリー ・ケーキをバスケットに詰めて、
街中を練り歩いて販売され、熱々を食べていたそう。
18世紀には、インドなど多くの海外の国々に輸出されるほどの人気ぶりでした。

かつてのバンブリー ・ケーキはイースト生地を使った大ぶりのお菓子でしたが、
現在のものは小ぶりで、楕円形をしているのが特徴です。
生地も、パフ・ペイストリーやフレーキー・ペイストリーといったサクサク軽いものです。

バンブリー ・ケーキによく似た、ドライフルーツの餡を生地で包んだお菓子に、
エクルズ・ケーキチョーリー・ケーキがあります。
いずれも街の名前を冠したもので、
エクルズ・ケーキの場合は円型、
チョーリー・ケーキの生地はショートクラスト・ペイストリーを使うといった違いがあるにはありますが、
これらは同じ類のお菓子です。

バンブリー ・ケーキは表面に切り込みがあったりなかったり、
ローズウォーターで香りづけをしたりするレシピもあります。
グラニュー糖をふりかけて焼くタイプが多いのですが、
やや甘さが過ぎるかな、と思い、私のレシピでは端折っています。

<材料(12個分)>
ラフ・パフ・ペイストリー……約350g
薄力粉……適量
卵白……1個分

〜〜フィリング〜〜
レーズン……100g
オレンジピール……25g
レモンピール……25g
グラニュー糖……30g
シナモン……小さじ1/4
ナツメグ……少々
オールスパイス……少々
バター……15g
ラム酒……大さじ1
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<作り方(調理:1時間 オーブン:15〜20分×2回)>
下準備
ラフ・パフ・ペイストリーを作って、冷蔵庫で休ませておく。
ラフ・パフ・ペイストリーの作り方 → https://ricorice.exblog.jp/23181771/

1. フィリングを作る。オレンジピールとレモンピールを粗みじん切りにする。
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2. レーズン、1の粗みじん切りにしたオレンジピールとレモンピール、グラニュー糖、シナモン、ナツメグ、オールスパイス、バターを鍋に入れ、弱火にかけ、混ぜ合わせる。
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3. バターがとけ、バターとグラニュー糖が全体にまんべんなくからまったら火からおろし、ラム酒を加える。
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4. 冷めるまでそのままにしておく。

5. オーブンを200℃に温める。卵白をときほぐす。天板にクッキングシートを敷く。作業台に薄力粉をふるう。
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6. 5の薄力粉をふるった作業台で、ラフ・パフ・ペイストリーを3mmほどの厚さにのばし、直径7〜7.5cm程度の円型で抜く。
※余った生地はこねすぎないようまとめて、同様に型を抜く。
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7. 円型で抜いた生地をさらにうすくのばし、直径10cm程度の円にする。
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8. 4のフィリングの1/12量を7の生地の中央におく。
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9. 生地のふちに水をつけ、生地の端をはり合わせて半分に閉じ、フィリングを包み込む。
※しっかり閉じること。
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10. 閉じた面を下にして、手の平で軽く押さえて、表面を平らにしながら、短辺4.5cm×長辺7cm程度の楕円に形作る。
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11. 10を5のクッキングシートを敷いた天板に、間隔をあけておく。
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12. 表面にナイフで3カ所切れ目を入れる。
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13. 12のケーキの表面に5のときほぐした卵白を塗る。
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14. 200℃のオーブンで15〜20分焼く。
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15. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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by ricoricex | 2019-01-27 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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一般的な呼び方としては、レモン・アイスド・バン/Lemon Iced Buns、
つまりレモンがきいた小型パン、ということになりますが、
ウィットビー・レモン・バンと呼ぶのは、ウィットビーというヨークシャーの町の名物だから。

1860年代から、この地のE. Botham & Sonsの名物ですが、この店に限らず、ほかのお店でも作られています。

私のレシピでは、生地にレモンピールを加えましたが、
サルタナを使ってもよし。
大事なのは、レモンのアイシングで仕上げること。
私がレモンピールを使うのは、よりレモン感を演出するためです。

実際にイギリスに住んだり、とりわけ現地でクッカリークラスを受講したりすると、
パンにしろ菓子にしろ料理にしろ、レモンをよく使うなぁ、と思わされます。
これのウィットビー・レモン・バンはその最たるものでしょう。

10の工程は、
あらかじめベーキングシートを敷いた天板に生地をくっつけて並べて発酵を行ってもよいのですが、
発酵具合はそのときによって変わるもの。
見通しを立ててきれいに仕上げたいので、分割して発酵させた生地を、
くっつけながら天板にのせています、

<材料(8個分)>
強力粉……225g
インスタント・ドライイースト……小さじ1
塩……小さじ1/2
グラニュー糖……大さじ1
バター……15g
牛乳……75ml
水……75ml
レモン……1/2個
レモンピール……50g
粉糖……75g
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<作り方(調理:45分 発酵:1時間45分 オーブン:20分)>
下準備
*大きいボウルにバターを塗っておく。
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1. 強力粉と塩を合わせてふるう。インスタント・ドライイーストとグラニュー糖を混ぜる。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。牛乳と水は合わせて人肌程度に温める。
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2. フードプロセッサーに1の粉類とバターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。
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3. 2をボウルにあけ、1のインスタント・ドライイーストとグラニュー糖を合わせたものを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
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4. 3のくぼみに、1の人肌程度に温めた牛乳と水を注ぐ。
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5. 生地をこねる。最初はべたべたするが、だんだんまとまってくる。弾力が出てきて、なめらかになるまで、5〜10分こねる。
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6. バターを塗っておいたボウルに移し、軽くラップをして、暖かい場所で約1時間、生地が2〜2.5倍になるまで発酵させる。
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7. レモンの皮をおろす。レモンピールを粗みじん切りにする。ぬれふきんを天板/トレイの上におく。
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8. 6の生地に1のレモンの皮のすりおろしと粗みじん切りにしたレモンピールを加え、ひとこね(ガス抜き)し、生地を8等分にする。
※半分、半分、半分とカットする。きっちりやりたい場合は、この時点で生地の重さを量り、8等分した重さに分割する。
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9. カットした生地を丸め、丸めた面を下にし、少し間隔をあけ、ぬれふきんの上に並べる。
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10. ぬれふきんで覆い、大きいビニール袋に入れ、暖かい場所で約45分、生地が約2倍になるまで発酵させる。
※ふきん1枚で生地の底と上に覆うちょうどよい大きさ。
※ビニール袋にふわっと入れ、空気が入らないようにする。
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11. 天板にクッキングシートを敷く。オーブンを200℃に温める。
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12. 10の生地を丸め直し、11のクッキングシートを敷いた天板にくっつけながら並べる。
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13. 200℃のオーブンで20分、表面に焼き色がつくまで焼く。
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14. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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15. アイシングを作る。レモンを搾り、粉糖とよく混ぜ合わせる。
※レモン汁は大さじ1必要。
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16. 14のパンが充分に冷めたら、手で分け、15のアイシングにつける。
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by ricoricex | 2019-01-20 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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こういうのこそ家庭菓子だなぁ、とつくづく。
使用するのは、日常的に台所にある食材ばかり。

かつ食パンが古くなったときの再利用とあって、ありものでぱぱっと作るデザートの代表格です。

ブレッド・プディングは、その言葉が示すように、一言でいえば、
パン・プディング。
しかし、イギリスに昔から伝わりよくみられるものは
フレンチトーストみたいなものとは違って、
四角いトレイや型に入れてオーブンで焼き、ぐにゃ、むっしりとしたものです
(おいしそうにきこえないなぁ)。

ドライフルーツやスパイス類がいい仕事をしてくれますが、
果物の酸味があるとおいしさが増すように思えます。
なので、このレシピではマーマレードを入れています。
レモンやオレンジのピールを加えてもいいかと思います。

ドライフルーツもなるべくたくさんの種類があるものが味わいが飽きず、おすすめです。
前述したレモンやオレンジといった柑橘類のピール、独特の酸味があるクランベリー、ふくよかな甘さのマンゴーなどが入ったもので試してみてください。

食べるときは、温かいうちに。カスタードやアイスクリームを添えてどうぞ。
イギリスので伝統的な家庭菓子の例に漏れず、
このブレッド・プディングもマグでティーバッグでにラフに淹れた紅茶(ミルクティー)がすすみます。

ちなみに、よく似た名称のイギリス菓子にブレッド・アンド・バター・プディングがあります。
材料こそ似通っているものの、別のプディング(デザート菓子)です。
お間違えのないよう。

<材料(26×19cm型のトレイ1枚分)>
食パン……200g
牛乳……300ml
バター……35g
卵……1個
グラニュー糖……35g
ドライミックスフルーツ……225g
シナモン、ナツメグ、オールスパイス(合わせて)……小さじ1
ブランデー……大さじ2
マーマレード……大さじ1 1/2
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<作り方(調理:25分 オーブン:45分)>
下準備
*型にバターを塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
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1. ボウルにドライミックスフルーツを入れ、ブランデーをふりかける。
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2. 別のボウルに食パンを一口大にちぎって入れる。
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3. 2に牛乳を注ぐ。
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4. 卵をときほぐす。小鍋にバターを入れ、ごく弱火でとかす。
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5. 3に1のドライミックスフルーツを漬け汁ごと、4のときほぐした卵、グラニュー糖、マーマレード、シナモン、ナツメグ、オールスパイスを加えて混ぜる。
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6. 5に4のとかしたバターを加えて混ぜる。
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7. 準備しておいた型に6を入れ、表面をならす。
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8. 7のプディングを180℃のオーブンで45分焼く。
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9. 冷めたら型から外し、適当な大きさ(3×4または4×6)に切る。
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by ricoricex | 2019-01-06 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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カナッペ → リッツ → 沢口靖子、ととっさに連想してしまうのは年代的なものでしょうか。
(沢口靖子と沢尻エリカ、ってリズムが一緒ですね)

年末年始はパーティシーズン。ちょっとつまめるものが大活躍してくれるときでもあります。
イギリスのフードマガジンのレシピや、スーパーマーケットの店頭も、
こういうフィンガースナックが登場し、
クリスマスだなぁ、を感じさせる時期でもあります。

パーティの場でおなじみの一品といえばカナッペ。
スモークサーモンとクリームチーズの組み合わせは定番中の定番ですが、
クリームチーズをそのままだと、ちょっと食感がごわつくな、というのが私の印象。
そこで、無糖ヨーグルトとレモン汁を加えることで、なめらかな食感にしました。

ここでは、日本で入手しやすいクラッカーを使いましたが、
ライ麦を原料にクラッカー状に仕上げたもの(ライ・クリスプ・ブレッド/rye crisp breadなどという言い方をします)もよく合います。
ライ麦や雑穀、シード類を使ったパンとも相性がいいので、
スライスして軽くトーストしたものを土台に使ってもおいしく食べられます。

<材料>
スモークサーモン……50g
クリームチーズ……50g
レモン汁……小さじ1
無糖ヨーグルト……大さじ1/2

コショウ……適量
クラッカー……8枚ディル(またはフェンネル)……適量
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<作り方(調理:15分)>
下準備
*クリームチーズを室温でやわらかくしておく。

1. ボウルにクリームチーズ、レモン汁、無糖ヨーグルトを入れ、コショウをふり、なめらかになるまでよく混ぜ合わせる。
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2. スモークサーモンは一口大に切る。
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3. クラッカーに1をのせ、2のスモークサーモンをおき、ディルをあしらう。
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by ricoricex | 2018-12-30 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback(1)

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以前にご紹介した、粉なしチョコレート・ケーキをロールケーキにしたのがこれ。
イギリスのケーキは通常、どっしりとし、ばさっとした食感のものが多いのですが、これは別。
しっとりとした食感で、口に入れるとすっととけていきます。

ケーキを作ること自体はさほどむずかしくないのですが、
ひとつ気をつけることがあります。
それは巻くときに、生地がやわらかいので扱いは慎重にするということ。
また、巻いたケーキの上部の表面はどうしても少々割れてしまいますが、
それはそういうもんだということで。
粉糖をふるのは見た目をよくするためもありますが、
この割れ目をわかりにくくするためでもあります。

イギリスでは、ヴェジタリアン表示に加え、
グルテンフリー表示はすっかり当たり前になりました。
グルテンフリーとはグルテンを含んでいないということ、
つまりグルテンを含有する小麦粉を使っていないことでもあります。

このレシピの英語名のFlourlessはまさに小麦粉未使用の意味。
同じ意味で、Flour-freeという言葉もよく使われます。

補足としてさらにいうと、“free from”表示をよく見るようになりました。
グルテンフリー同様、乳製品だったり、小麦だったり、砂糖だったりを含まない食品のことで、
それぞれ、Dairy-free、Wheat-free、Sugar-freeなどとなり、
これらを統括して、“free from”として、
スーパーマーケットな度ではコーナーが設けられているほどです、

<材料(26×19cm型のトレイで1本分)>
卵……3個
グラニュー糖……65g
水……大さじ3
インスタントコーヒー……小さじ2
ダークチョコレート……110g
生クリーム……100ml
粉糖……小さじ1/4
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<作り方(調理:40分 オーブン:10分)>
下準備
*型にバターを塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを200℃に温めておく。
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1. 鍋に水、インスタントコーヒー、ダークチョコレートを砕いて入れ、チョコレートがとけるまで弱火にかける。
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2. 卵を卵白と卵黄に分け、それぞれ大きなボウルに入れる。
3. 卵黄を入れたボウルにグラニュー糖を入れ、白っぽくムース状になり、持ち上げたときに筋ができ、あとが残るまで泡立てる。
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4. 卵白を角が立つまで泡立てる。
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5. 3に1のとかしたチョコレートを加えて混ぜ、4の泡立てた卵白を加えて、やさしく混ぜる。
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6. 用意しておいた型に5の生地を流し入れ、表面をならす。
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7. 200℃のオーブンで10分焼く。
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8. 焼き上がったケーキはクッキングシートなどで覆う。
※こうすることで水分を閉じ込め、しっとりとした食感にする。
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9. クッキングシートを広げる。生クリームを8分立てにする。
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10. 8のケーキが冷めたら型から外し、9のクッキングシートにおく。
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11. 9の生クリームを、奥3cmほど残して全体に広げ、巻く。
※丸めるときは手早く、そして押さないこと。
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12. 巻き上がったら、クッキングシートで包み、30分ほどそのままにし、形をなじませる。
※巻き終わったら、作業台の角などを利用し、押し当てるようにし、クッキングシートを引っ張りながら成形すると、作業がしやすく、かつきれいに仕上がる。
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13. クッキングシートを外し、粉糖をふる。
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by ricoricex | 2018-12-23 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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ショートブレッドは切り方や大きさを変えたり、チョコチップなどの副材料を加えたり、
さまざまなアレンジがしやすいお菓子です。

このクルミのショートブレッドは、文字どおりクルミを加えたもので、
香ばしさがプラスされるとともに、
粉を薄力粉だけでなくライスフラワー(米粉)を使うことで、
よりほろほろ感が増す、軽い食感に仕上げました。
スペインのポルボロンあたりに似た食感と味わいです。

星型で抜いて焼き、仕上げに粉糖をふれば
ポルボロンのように、クリスマスのお菓子としても活躍してくれます。

<材料(20個分)>
薄力粉……135g+適量
ライスフラワー(米粉)……40g
バター……110g
グラニュー糖……50g
クルミ……30g
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<作り方(調理:50分 オーブン:20分×2回)>
下準備
*天板にクッキングシートを敷いておく。
*オーブンを170℃に温めておく。
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1. クルミはフライパンで乾煎りする。
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2. 1の乾煎りしたクルミをみじん切りにする。
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3. 薄力粉135gとライスフラワーを合わせて、2〜3度ふるう。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。
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4. フードプロセッサーに3の薄力粉とライスフラワー、バターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。
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5. 4をボウルにあけ、グラニュー糖、2のみじん切りにしたクルミを入れ、小さなパレットナイフ/ナイフなどを使って軽くかき混ぜ、手で生地をまとめる。
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6. 作業台とのべ棒に薄力粉をふるい、5の生地を8mm程度の厚さにのばす。
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7. 直径4.5cmの円型で抜く。
※余った生地はこねすぎないようまとめて、同様に型を抜く。
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8. 準備しておいた天板に7のショートブレッドを並べ、フォークで表面を刺す。
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9. 170℃のオーブンで約20分、表面に焼き色がつくまで焼く(焼きすぎないように注意)。
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10. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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by ricoricex | 2018-12-09 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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ケーキと呼ぶものの、これはパイ菓子。
同じく、ドライフルーツをフィリングにした小ぶりな菓子、
エクルズ・ケーキによく似た一品です。

エクルズ・ケーキとの違いは見た目。
同じ円型でも、より平たいのがエクルズ・ケーキの特徴です。
そしてチョーリー・ケーキはエクルズ・ケーキに比べるとフィリングの甘さがやや控えめ。
生地はサクサクのパフ・ペイストリーまたはフランキー・ペイストリーではなく、
チョーリー・ケーキでは通常、ほろほろのショートクラスト・ペイストリーを使うのも
エクルズ・ケーキとの違いです。

細かい部分で違いはあるものの、チョーリー・ケーキもエクルズ・ケーキもよく似た仲間であり、
エクルズもチョーリーもランカシャーにある町の名前。
物理的に距離の近い、これらの地で生まれたケーキに似た部分が多いのは当然なのかもしれません。

このチョーリー・ケーキ、私のレシピでは、日本では入手しやすいレーズンを使っていますが、
カランツを使うのが現地のやり方。
そして、カランツが入ったさまがそう見えるのでしょう、
“fly pies”、つまり“蠅のパイ”なんて呼ばれることも。
このあたり、同じくカランツがぎっしり入ったガリバルディ・ビスケット
“squashed-fly biscuits/たたき潰した蠅のビスケット”と呼ぶのと同じですね。。。

生地であるショートクラスト・ペイストリーをのばすとき、
大きく切ったラップフィルムで挟んで、作業します。
そうすると、作業台に薄力粉をふるう必要がなく、かつ汚れず、
残った生地もまとめやすいのでたどり着いた、私のやり方です。

食べるときは、このままでお茶菓子として、
温かいうちにシングルクリーム(生クリーム)やアイスクリームを添えてデザート(プディング)として、
伝統的な食べ方に倣って、ランカシャー・チーズと一緒に軽食として食べるのも特におすすめです。
ランカシャー・チーズが簡単に入手できない場合は、
同じく牛の生乳を原料とするセミハードチーズ、チェダーで代用してもいいでしょう。

<材料(6個分)>
ショートクラスト・ペイストリー……約250g
卵白……1個分

〜〜フィリング〜〜
レーズン……75g
ドライミックスフルーツ……25g
三温糖……大さじ1
バター……10g
オレンジ・キュラソー……小さじ1
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<作り方(調理:30分 オーブン: 20分)>
下準備
ショートクラスト・ペイストリーを作って、冷蔵庫で休ませておく。
ショートクラスト・ペイストリーの作り方 → https://ricorice.exblog.jp/21363785/

1. フィリングを作る。レーズン、ドライミックスフルーツ、三温糖、バターを鍋に入れ、弱火にかけ、混ぜ合わせる。
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2. バターがとけ、バターと三温糖が全体にまんべんなくからまったら火からおろし、オレンジ・キュラソーを加える。
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3. 冷めるまでそのままにしておく。
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4. オーブンを200℃に温める。卵白をときほぐす。天板にクッキングシートを敷く。
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5. 作業台でショートクラスト・ペイストリーを5mmほどの厚さにのばし、直径7〜7.5cm程度の円型で抜く。
※余った生地はこねすぎないようまとめて、同様に型を抜く。
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6. 円型で抜いた生地をさらにうすくのばし、直径10cm程度の円にする。
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7. 3のフィリングの1/6量を6の生地の中央におく。
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8. 生地のふちに水をつけ、生地の端を中央に集めるようにして閉じ、フィリングを包み込む。
※しっかり閉じること。
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9. 閉じた面を下にして、のべ棒でのばし、表面を平らにしながら、直径7cm程度の円にする。
※生地が破れたり、フィリングがはみ出したりしてもよい。
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10. 4のクッキングシートを敷いた天板に、間隔をあけておく。
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11. 10のケーキの表面に4のときほぐした卵白を塗る。
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12. 200℃のオーブンで20分焼く。
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13. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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by ricoricex | 2018-11-25 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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e0038047_20212996.jpgグリューヴァイン、グロッグ、ヴァン・ショー。
国や言語により、呼び方はさまざまなれど、ヨーロッパの冬の飲み物の代名詞的存在。
スパイスをきかせ甘みを加えたホットワインのことで、
イギリスではモルド・ワインと言い、とりわけクリスマス時期によく見られ、
モルド・ワイン用のスパイスミックスや、あらかじめできあがったものも売られます。

私が初めて体験したのは20代中盤。
東京・表参道の「アンデルセン」(現在は閉店)の店頭で売っていたかふるまっていたか、だったんですよね。
名前は知っていたけれど体験するのは初めてで、
クリスマスが差し迫り、冷たい風が頬にあたる冬の夕暮れ、
じわじわと体に沁み渡り、体がポカポカ温まるさまは、
知識としてだけ得ていた、
モルド・ワインが寒いヨーロッパで親しまれている、というのを
体で感じ、深く納得したのでした。

少人数分であれば、赤ワインはわざわざ買ってこなくても、
飲み残しを利用して作ればいいかな、と思います。

加えるスパイスなどは好き好きですが、
シナモン、クローヴ、そしてスターアニスがあると、ぐっと味が締まるように感じます。
そして柑橘類も加えたいところ。
このレシピではオレンジを使いますが、さらにレモンをプラスしてもよし。

火にかけるためアルコール分が飛んでしまうからか、
スロージンを一緒に混ぜて作るのもイギリスではよくみるレシピ。
飲むときにブランデーを少量注いだりするのもありです、
こうすれば、お酒の好きな方にはよりうれしい1杯となるでしょう。

<材料(2人分)>
赤ワイン……375ml
オレンジ……1/2個
シナモンスティック……4〜5cm
クローブ……2個
スターアニス……1個
グラニュー糖……大さじ2
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<作り方(調理:3分 とろ火:20分)>
1. オレンジはジュースを鍋に搾り入れ、搾ったオレンジも入れる。
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2. 1にすべての材料を入れる。
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3. とろ火で20分火にかける。
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by ricoricex | 2018-11-18 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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ジンジャーブレッドはやっかいな食べ物です。
食品としてのジンジャーブレッドではなく、その定義が、ね。

ブレッドとはいうものの、バナナブレッド同様、その内容はパンというよりはケーキ。
そして、紛らわしいことに、クリスマスの時期に
微笑ましい表情で登場する、ショウガ風味のビスケットは、
ジンジャーブレッド・マンと呼ばれます。
こちらはケーキではなく、ましてやパンでもなく、
パキッとした食感のビスケット。

なので、ジンジャーブレッド・マンと同じ生地で作る、
人間の形をしておらず、かつ表情のないものは、
ジンジャー・ビスケットなどと呼んだりしますが、
ジンジャーブレッドとジンジャー・ビスケットの明確な使い分けは見られず。
それが証拠に、ジンジャー・ビスケットを使って家に見立てたものは
ジンジャーブレッド・ハウスであり、
ジンジャー・ビスケット・ハウスではない、というややこしさです。

ここで紹介するのは、ケーキタイプのジンジャーブレッド。
イギリスでは一般的なケーキで、その派生系も多く、
11月5日のガイフォークス・デイ(ボンファイヤ・ナイトとも呼ばれる)のお菓子として知られる
パーキンもそのひとつです。

ジンジャーブレッドはこういった定義がかたまっていないことで、
どんなものか想起しやすくするためか、
ジンジャー・ケーキと呼ばれることも少なくありません。
そして、ラムを入れるわけではないのに、
ジャマイカン・ジンジャー・ケーキとすることがあるのも、おもしろいところです。

ジンジャーブレッドは名前のとおり、ショウガを効かせたお菓子ですが、
ブラック・トリークルを使うのもポイント。
日本では入手しづらいので、私のレシピでは黒蜜で代用させました。

<材料(12×21.5cmのパウンド型1本分)>
薄力粉……175g
重曹……小さじ1 1/2
ジンジャーパウダー……小さじ1
シナモン……小さじ1/2
ナツメグ……小さじ1/4
バター……60g
ハチミツ……50g
黒蜜……75g
三温糖……50g
卵……1個
牛乳……100ml
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<作り方(調理:18分 オーブン:1時間)>
下準備
*型にバターを塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
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1. 卵をときほぐす。
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2. 鍋にバター、ハチミツ、黒蜜、三温糖を入れて弱火にかけ、混ぜ合わせる。
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3. 2のバターがとけて、三温糖が全体になじんだら火からおろす。
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4. 薄力粉と重曹、ジンジャーパウダー、シナモン、ナツメグを合わせて、2〜3度ふるい、真ん中にくぼみを作る。
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5. 4のくぼみに1のときほぐした卵、牛乳を入れ、混ぜる。
※多少、粉っぽさが残っていてもよい。
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6. 5に3を加えて混ぜる。
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7. 6の生地を型に入れる。
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8. 180℃のオーブンで1時間焼く。
※途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルで覆う。
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9. オーブンから取り出したケーキは型に入れたまま10分以上、そのままにしておき、その後型から出し、網の上で冷ます。
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by ricoricex | 2018-11-04 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback