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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:イギリス菓子・レシピ( 264 )



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ショートブレッドは切り方や大きさを変えたり、チョコチップなどの副材料を加えたり、
さまざまなアレンジがしやすいお菓子です。

このクルミのショートブレッドは、文字どおりクルミを加えたもので、
香ばしさがプラスされるとともに、
粉を薄力粉だけでなくライスフラワー(米粉)を使うことで、
よりほろほろ感が増す、軽い食感に仕上げました。
スペインのポルボロンあたりに似た食感と味わいです。

星型で抜いて焼き、仕上げに粉糖をふれば
ポルボロンのように、クリスマスのお菓子としても活躍してくれます。

<材料(20個分)>
薄力粉……135g+適量
ライスフラワー(米粉)……40g
バター……110g
グラニュー糖……50g
クルミ……30g
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<作り方(調理:50分 オーブン:20分×2回)>
下準備
*天板にクッキングシートを敷いておく。
*オーブンを170℃に温めておく。
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1. クルミはフライパンで乾煎りする。
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2. 1の乾煎りしたクルミをみじん切りにする。
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3. 薄力粉135gとライスフラワーを合わせて、2〜3度ふるう。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。
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4. フードプロセッサーに3の薄力粉とライスフラワー、バターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。
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5. 4をボウルにあけ、グラニュー糖、2のみじん切りにしたクルミを入れ、小さなパレットナイフ/ナイフなどを使って軽くかき混ぜ、手で生地をまとめる。
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6. 作業台とのべ棒に薄力粉をふるい、5の生地を8mm程度の厚さにのばす。
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7. 直径4.5cmの円型で抜く。
※余った生地はこねすぎないようまとめて、同様に型を抜く。
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8. 準備しておいた天板に7のショートブレッドを並べ、フォークで表面を刺す。
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9. 170℃のオーブンで約20分、表面に焼き色がつくまで焼く(焼きすぎないように注意)。
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10. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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by ricoricex | 2018-12-09 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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ケーキと呼ぶものの、これはパイ菓子。
同じく、ドライフルーツをフィリングにした小ぶりな菓子、
エクルズ・ケーキによく似た一品です。

エクルズ・ケーキとの違いは見た目。
同じ円型でも、より平たいのがエクルズ・ケーキの特徴です。
そしてチョーリー・ケーキはエクルズ・ケーキに比べるとフィリングの甘さがやや控えめ、
生地はサクサクのパフ・ペイストリーまたはフランキー・ペイストリーではなく、
チョーリー・ケーキでは通常、ほろほろのショートクラスト・ペイストリーを使うのも
エクルズ・ケーキとの違いです。

細かい部分で違いはあるものの、チョーリー・ケーキもエクルズ・ケーキもよく似た仲間であり、
エクルズもチョーリーもランカシャーにある町の名前。
物理的に距離の近い、これらの地で生まれたケーキに似た部分が多いのは当然なのかもしれません。

このチョーリー・ケーキ、私のレシピでは、日本では入手しやすいレーズンを使っていますが、
カランツを使うのが現地のやり方。
そして、カランツが入ったさまがそう見えるのでしょう、
“fly pies”、つまり“蠅のパイ”なんて呼ばれることも。
このあたり、同じくカランツがぎっしり入ったガリバルディ・ビスケット
“squashed-fly biscuits/たたき潰した蠅のビスケット”と呼ぶのと同じですね。。。

生地であるショートクラスト・ペイストリーをのばすとき、
大きく切ったラップフィルムで挟んで、作業します。
そうすると、作業台に薄力粉をふるう必要がなく、かつ汚れず、
残った生地もまとめやすいのでたどり着いた、私のやり方です。

食べるときは、このままでお茶菓子として、
温かいうちにシングルクリーム(生クリーム)やアイスクリームを添えてデザート(プディング)として、
伝統的な食べ方に倣って、ランカシャー・チーズと一緒に軽食として食べるのも特におすすめです。
ランカシャー・チーズは日本では入手しづらいので、
同じく牛の生乳を原料とするセミハードチーズ、チェダーで代用してもいいでしょう。

<材料(6個分)>
ショートクラスト・ペイストリー……約250g
卵白……1個分

〜〜フィリング〜〜
レーズン……75g
ドライミックスフルーツ……25g
三温糖……大さじ1
バター……10g
オレンジ・キュラソー……小さじ1
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<作り方(調理:30分 オーブン: 20分)>
下準備
ショートクラスト・ペイストリーを作って、冷蔵庫で休ませておく。
ショートクラスト・ペイストリーの作り方 → https://ricorice.exblog.jp/21363785/

1. フィリングを作る。レーズン、ドライミックスフルーツ、三温糖、バターを鍋に入れ、弱火にかけ、混ぜ合わせる。
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2. バターがとけ、バターと三温糖が全体にまんべんなくからまったら火からおろし、オレンジ・キュラソーを加える。
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3. 冷めるまでそのままにしておく。
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4. オーブンを200℃に温める。卵白をときほぐす。天板にクッキングシートを敷く。
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5. 作業台でショートクラスト・ペイストリーを5mmほどの厚さにのばし、直径7〜7.5cm程度の円型で抜く。
※余った生地はこねすぎないようまとめて、同様に型を抜く。
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6. 円型で抜いた生地をさらにうすくのばし、直径10cm程度の円にする。
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7. 3のフィリングの1/6量を6の生地の中央におく。
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8. 生地のふちに水をつけ、生地の端を中央に集めるようにして閉じ、フィリングを包み込む。
※しっかり閉じること。
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9. 閉じた面を下にして、のべ棒でのばし、表面を平らにしながら、直径7cm程度の円にする。
※生地が破れたり、フィリングがはみ出したりしてもよい。
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10. 4のクッキングシートを敷いた天板に、間隔をあけておく。
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11. 10のケーキの表面に4のときほぐした卵白を塗る。
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12. 200℃のオーブンで20分焼く。
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13. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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by ricoricex | 2018-11-25 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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e0038047_20212996.jpgグリューヴァイン、グロッグ、ヴァン・ショー。
国や言語により、呼び方はさまざまなれど、ヨーロッパの冬の飲み物の代名詞的存在。
スパイスをきかせ甘みを加えたホットワインのことで、
イギリスではモルド・ワインと言い、とりわけクリスマス時期によく見られ、
モルド・ワイン用のスパイスミックスや、あらかじめできあがったものも売られます。

私が初めて体験したのは20代中盤。
東京・表参道の「アンデルセン」(現在は閉店)の店頭で売っていたかふるまっていたか、だったんですよね。
名前は知っていたけれど体験するのは初めてで、
クリスマスが差し迫り、冷たい風が頬にあたる冬の夕暮れ、
じわじわと体に沁み渡り、体がポカポカ温まるさまは、
知識としてだけ得ていた、
モルド・ワインが寒いヨーロッパで親しまれている、というのを
体で感じ、深く納得したのでした。

少人数分であれば、赤ワインはわざわざ買ってこなくても、
飲み残しを利用して作ればいいかな、と思います。

加えるスパイスなどは好き好きですが、
シナモン、クローヴ、そしてスターアニスがあると、ぐっと味が締まるように感じます。
そして柑橘類も加えたいところ。
このレシピではオレンジを使いますが、さらにレモンをプラスしてもよし。

火にかけるためアルコール分が飛んでしまうからか、
スロージンを一緒に混ぜて作るのもイギリスではよくみるレシピ。
飲むときにブランデーを少量注いだりするのもありです、
こうすれば、お酒の好きな方にはよりうれしい1杯となるでしょう。

<材料(2人分)>
赤ワイン……375ml
オレンジ……1/2個
シナモンスティック……4〜5cm
クローブ……2個
スターアニス……1個
グラニュー糖……大さじ2
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<作り方(調理:3分 とろ火:20分)>
1. オレンジはジュースを鍋に搾り入れ、搾ったオレンジも入れる。
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2. 1にすべての材料を入れる。
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3. とろ火で20分火にかける。
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by ricoricex | 2018-11-18 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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ジンジャーブレッドはやっかいな食べ物です。
食品としてのジンジャーブレッドではなく、その定義が、ね。

ブレッドとはいうものの、バナナブレッド同様、その内容はパンというよりはケーキ。
そして、紛らわしいことに、クリスマスの時期に
微笑ましい表情で登場する、ショウガ風味のビスケットは、
ジンジャーブレッド・マンと呼ばれます。
こちらはケーキではなく、ましてやパンでもなく、
パキッとした食感のビスケット。

なので、ジンジャーブレッド・マンと同じ生地で作る、
人間の形をしておらず表情のないものは、
ジンジャー・ビスケットなどと呼んだりしますが、
ジンジャーブレッドとジンジャー・ビスケットの明確は使い分けは見られず。
それが証拠に、ジンジャー・ビスケットを使って家に見立てたものは
ジンジャーブレッド・ハウスであり、
ジンジャー・ビスケット・ハウスではない、というややこしさです。

ここで紹介するのは、ケーキタイプのジンジャーブレッド。
イギリスでは一般的なケーキで、その派生系も多く、
11月5日のガイフォークス・デイ(ボンファイヤ・ナイトとも呼ばれる)のお菓子として知られる
パーキンもそのひとつです。

ジンジャーブレッドはこういった定義がかたまっていないことで、
どんなものか想起しやすくするためか、
ジンジャー・ケーキと呼ばれることも少なくありません。
そして、複数のスパイスを使ったものを(ラムを入れるわけではない)、
ジャマイカン・ジンジャー・ケーキとすることがあるのも、おもしろいところです。

ジンジャーブレッドは名前のとおり、ショウガを効かせたお菓子ですが、
ブラック・トリークルを使うのもポイント。
日本では入手しづらいので、私のレシピでは黒蜜で代用させました。

<材料(12×21.5cmのパウンド型1本分)>
薄力粉……175g
重曹……小さじ1 1/2
ジンジャーパウダー……小さじ1
シナモン……小さじ1/2
ナツメグ……小さじ1/4
バター……60g
ハチミツ……50g
黒蜜……75g
三温糖……50g
卵……1個
牛乳……100ml
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<作り方(調理:18分 オーブン:1時間)>
下準備
*型にバターを塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
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1. 卵をときほぐす。
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2. 鍋にバター、ハチミツ、黒蜜、三温糖を入れて弱火にかけ、混ぜ合わせる。
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3. 2のバターがとけて、三温糖が全体になじんだら火からおろす。
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4. 薄力粉と重曹、ジンジャーパウダー、シナモン、ナツメグを合わせて、2〜3度ふるい、真ん中にくぼみを作る。
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5. 4のくぼみに1のときほぐした卵、牛乳を入れ、混ぜる。
※多少、粉っぽさが残っていてもよい。
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6. 5に3を加えて混ぜる。
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7. 6の生地を型に入れる。
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8. 180℃のオーブンで1時間焼く。
※途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルで覆う。
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9. オーブンから取り出したケーキは型に入れたまま10分以上、そのままにしておき、その後型から出し、網の上で冷ます。
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by ricoricex | 2018-11-04 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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へヴァ/Hevvaとは聞き慣れない言葉で、
それもそのはず、コーニッシュの言葉でHeavyを意味します。
なので、このお菓子は別名、ヘヴィー・ケーキ/Heavy Cakeと言います。

なぜ、Hevva(Heavy)なのか。
これ、掛け声だったようです。

どういうことか、というと、
コーンウォールは海に面したエリア。
ということは漁が盛んだったところでもあります。
(現在でも漁村は健在で、リック・スタインの例に漏れず、
新鮮なシーフードを求めて、この地にレストランを構える料理人も見られます。)

かつては現在のように、ハイテクではありませんでしたから、
目視も漁には大切な要素となります。
そこで、イワシ漁の際に、漁師の妻たちは崖の上からイワシの群れを探し、
そうして見つけたら、海で漁を待ち構えている夫の漁師たちに、叫びます。
このときの掛け声が「へヴァ/Hevva」だったとのこと。

そうして、無事、イワシの群れを伝えた妻たちは急いで家に戻り、
大漁となって帰宅する夫たちをねぎらうために焼いたのが、このケーキなのです。
材料を混ぜて焼くだけ、の簡単さは、
すぐにできるように、の表れなのです。

へヴァ・ケーキの特徴である表面の格子は、漁網を意味しているのだとか。
ということは、レーズンはイワシなのかもしれません。
そして、HevvaというのはHeavyであり、つまり“重い”ということで、
これは大漁を意味するとともに、願かけでもあったのかなぁ、と推察するのです。

また、魚は群れをなすので、黒いかたまりとなって見つけられる、というのは、
魚は群れをなすので、通常は数えられない名詞、不可算名詞として扱う
(こういう数えられる、数えられない、実際はケースバイケースです)、
ということにも妙に納得したりして。
そして、どうしても金子みすゞの「大漁」の詩を思い出してしまう私です。

ところで、ケーキなのにそんなにすぐに作れるの?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
イギリスでいうケーキの定義は、日本のそれとは異なり、広範囲にわたります。
このヘヴァ・ケーキのケーキは、ロック・ケーキのような、ウェルシュ・ケーキのような、はたまたスコーンのような、
クリックブレッドならぬクイックケーキとも呼べそうなもので、
これらのケーキ同様、ケーキのような、ビスケットのような、パンのような、
材料を混ぜるだけの生地と、ホロホロと口の中でほどけ紅茶をガブガブ飲みたくなるところが共通項です。

コーンウォールに伝わるレシピは、油脂はラードだけ、のようですが、
バターを使うことで、現代風のリッチな味わいにしました。

<材料(26×19cm型のトレイ1個分)>
薄力粉……300g
バター……100g
ラード……50g
グラニュー糖……75g
卵……1個
牛乳……大さじ2
塩……小さじ1/2
レーズン……150g
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<作り方(調理:35分 オーブン:40分)>
下準備
*型にバターを塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
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1. 薄力粉と塩を合わせて、2〜3度ふるう。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。卵をときほぐす。
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2. フードプロセッサーに1の粉類とバターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。
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3. 2をボウルにあけ、グラニュー糖、ラード、レーズンを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
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4. 3のくぼみに、1のときほぐした卵と牛乳を入れる。
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5. ナイフでざっくり混ぜたら、手で生地をひとつにまとめる。
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6. 5の生地を準備しておいた型に入れ、生地を広げ、表面を平らにならす。
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7. 6の生地の表面に、ナイフで格子状に浅く切り込みを入れる。
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8. 180℃のオーブンで40分焼く。
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9. 冷めたら型から外し、適当な大きさ(3×4または4×6)に切る。
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by ricoricex | 2018-10-28 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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イギリスで長きにわたって愛されているプディング(デザート)。
学校給食の記憶が蘇る、イギリス人にとってノスタルジックなデザートです。
スポティッド・ディックという呼び方が広く知られていますが、
“Spotted Dog/スポティッド・ドッグ”という呼び方もあります。

スポティッド・ディックは19世紀には文献に登場した長い歴史を持つプディングで、
そのことを端的に示すのは、
蒸して作るスティームド・プディングであることと、
スエット(牛のケンネ脂。日本ではすき焼きでおなじみの、白い脂の塊)を使うこと。
もっともスエットについては。現在では米粒状にパラパラになったものが売られていて、
使い勝手のよさもあり、こちらが断然ポピュラーか、と。

このスポティッド・ディック、古いお菓子の例に漏れず、材料も作り方もシンプル。
その分、作り手の技量が問われる部分も大きく、
給食で登場するのが楽しみだった人がいる一方、そのおかげで苦手になった方も。
必ずしも必要ではないのですが、私がレモンを加えているのはそのため。
レモンピールを加えてもよし、オレンジに置き換えてもよし、
柑橘系を少し加えると食べやすさが増すかと思います。

スポティッド・ディックの名前ですが、
スポティッドは材料で使うレーズンが“斑点のよう”に見えることから。
そしてディックという名前の由来についてははっきりしないものの、
私自身はいくつかある説のひとつ、その語感からプディングの短縮系であり愛称からと推察しているのですが、
なんせdickという言葉ですからね。
議論というかジョークというか、の対象になり、
ついには2009年、フリントシャーではその名称を“Spotted Richard/スポティッド・リチャード”に変更するという事態に発展。
これ、ニュースで大きく報じられたので、私も強く記憶しています。
いやはや。。。

食べるときは、たっぷりのカスタードを添えるのが“らしく”、私自身もいちばん好きな食べ方。
とはいえ、イギリスのようにインスタント・カスタードが一般的でない日本では、
わざわざ準備するのは大変なので、
ハチミツやゴールデン・シロップをかけたり、シンプルにバターをのせてとかしながら食べるといいでしょう。

e0038047_14155411.jpgスエットもバターで代替してもいいのですが、
スポティッド・ディック独特の重量感はやはりスエットでないと出にくい。
とはいえ、こちらも入手が大変だったりするので、
バターを使って、雰囲気だけでも味わっていいかと思います。
人によっては重さが出るスエットではなく、軽やかなバターの方が好み、という方もいらっしゃるかもしれませんしね。

<材料(1本分/3〜4人分)>
薄力粉……115g
ベーキングパウダー……小さじ1
スエット……45g
グラニュー糖……大さじ2
レーズン……75g
牛乳……大さじ3
レモン……1/2個
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<作り方(調理:20分 蒸し:1時間)>
下準備
*クッキングシートをくしゃくしゃにする。
*蒸し器(もしくは鍋に上げ底をして蒸し器に仕立てる)に水を入れ、沸騰させる。
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1. レモンは皮をおろし、レモン汁を搾る。薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、2〜3度ふるう。
※レモン汁は大さじ1必要。
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2. ボウルに1のふるった薄力粉とベーキングパウダー、スエット、グラニュー糖、レーズン、1のレモンの皮をおろしたものを入れて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
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3. 2のくぼみに牛乳と1のレモン汁を注ぐ。
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4. 手で生地をひとつにまとめ、直径4cm×長さ15cm程度の円柱にする。
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5. 準備しておいたクッキングシートでややすき間をもたせてゆったりくるみ、さらにアルミホイルで包む。
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6. 湯が沸騰した蒸し器に入れ、ふたをし、弱火で1時間蒸す。
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by ricoricex | 2018-10-07 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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イメージはさわやかな夏の日の午後、テニスでひと汗かいたあとの1杯。
私の勝手な想像です。
スパークリングワインがベースのシュワシュワと、
適度な甘さと酸味が疲れを癒してくれるイメージだから、です。

デザートワインを除いて、普段私は甘口のワインを好まないのですが、
このカクテルだけは、甘口が断然いい!
なので、甘めのスパークリングワインとして知られるイタリアのアスティがぴったりです。
なければほかの、できればイタリアの甘口スパークリングワインを使ってください。

柑橘類にライム、というのがポイントで、
酸味や甘さだけなく、独特の緑っぽさが、
アスティのブドウの甘さとはじける泡の清涼感によく合います。

アルコールがあまり飲めない方も
これだとすっきりとした甘さで、比較的なじみやすいかな、とも思います。

<材料(1人分)>
アスティ(もしくは甘口スパークリングワイン)……120ml
ライム……1個
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<作り方(調理:5分)>
1. ライムを半分に切り、輪切りを1枚作る。
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2. 1の輪切りに切り込みを入れる。ライムを搾る。
※ライムの絞り汁は大さじ2必要。
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3. グラスに2のライムの搾り汁を入れる。
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4. アスティで満たし、軽くかき混ぜる。
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5. 2のライムの輪切りをグラスのふちにひっかけて、飾る。
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by ricoricex | 2018-09-16 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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私が小学校高学年の頃、1970年代後半、ふわりと軽いケーキといえばエンゼル・ケーキでした
(もっとも、正確にはエンゼル・フード・ケーキと言い、
 エンゼル・ケーキはイギリスにある別のケーキを指します)。

それがいつの頃か、1980年前後だと記憶していますが、「フレイバー」の台頭により、
アメリカ合衆国生まれのシフォンケーキが日本で大きな市民権を得ます。
確かに、手みやげとかでもらったりする機会、多かったですもんね。

シフォンケーキの特徴はその軽さにあります。
卵を卵白と卵黄に分けて泡立てることで、気泡を多く含み軽くなるのはもちろん、
最大の貢献役は油脂にサラダ油を使うことです。
バターやショートニングではないことがポイントで、
シフォンケーキ独特の軽さは、油が果たすところが大きいのです。

私の知る範疇では、イギリスでシフォンケーキを見たことはありません。
レシピ本でも見ないような。。。
ただ、イギリスの食用語辞典にはちゃんと載っているので、
知りたい人がいる、知っている人がいるお菓子ではあるのでしょう。

イギリスではさほど認識されていないシフォンケーキですが、
紅茶フレイヴァーのものもよく見るので、
消費量は確実に減っているとはいえ、まだ紅茶のイメージの強いイギリスゆえ、
当ブログでもご紹介する次第です。

紅茶はティーバッグを使ってください。
理由は茶葉が粉砕されているから。
いわゆる茶葉は葉が大きいので香りや風味が出ていいのですが、
この紅茶のシフォンケーキに使う場合は、グラインダーなどで細かくする必要が生じるので
その分手間がかかります。
紅茶の種類は好みですが、香り高いアールグレイがなんといってもおすすめです。

私のレシピは軽さを出すために、薄力粉だけでなく、コーンスターチも使いましたが、
薄力粉だけでもOKです。
また、コーンスターチを米粉(ライスフラワー)に置き換えてもいいかと思います。
そして総量が変わらなければ、配合も好みで自由にアレンジしてみてください。

シフォンケーキは冷ますときに宙ぶらりんに逆さまにするので、
ケーキが型から外れないように、紙を敷いたり、バターを塗ったりしないのですが、
そのため生地が型にはりついて、洗うときに面倒なんですよね。。。
なので、シフォンケーキ専用の型はもちろんありますが、
よほど頻繁に作るのでなければ、100円ショップでも販売している紙タイプがラクです。

シフォンケーキはそのまま食べても充分ですが、
仕上げに表面に粉糖をふったり、泡立てた生クリームを添えたりするとぐっとよそいき風になります。

<材料(直径17〜18cmのシフォン型1個分)>
薄力粉……60g
コーンスターチ……20g
ベーキングパウダー……小さじ1
グラニュー糖……70g
卵……4個
紅茶(ティーバッグ)……小さじ2(2バッグ分)
牛乳……50ml
サラダ油……大さじ3
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<作り方(調理:25分 オーブン:35分)>
下準備
*オーブンを170℃に温めておく。

1. 紅茶はティーバッグから取り出し、器に入れる。
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2. 牛乳を沸騰させ、1に注ぎ入れる。
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3. 卵は卵黄と卵白に分ける。薄力粉とコーンスターチ、ベーキングパウダーを合わせて、2〜3度ふるう。
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4. 卵白は角が立つまでしっかり泡立て、グラニュー糖を半量加え、さらに角がピンと立つまで泡立てる。
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5. 3の卵黄に残りのグラニュー糖を加え、白っぽくなるまでしっかり混ぜる。
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6. 5にサラダ油と2の牛乳で抽出した紅茶を葉っぱごと残さず加えて、しっかり混ぜる。
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7. 6に3のふるった薄力粉とコーンスターチ、ベーキングパウダーを加えて、混ぜる。
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8. 7に4の卵白を泡立てたもの1/3量を加え、泡立て器で混ぜる。
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9. 8に4の卵白を泡立てたもの1/3量を加え、泡立て器で混ぜる。
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10. 9に残りの4の卵白を泡立てたものをゴムベラで加え、底からしっかり切るようにして混ぜ合わせる。
※混ぜる作業そのものは泡立て器がやりやすいが、最後にゴムベラを使うことでボウルの卵白を残さずきれいに加えることができる。
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11. シフォン型に10の生地を流し入れ、竹串などで2〜3周ぐるぐる回し、型ごとトントンと台に2〜3回たたき、空気を抜く。
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12. 170℃のオーブンで35分焼く。
※途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルで覆う。
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13. オーブンから取り出したら型ごとひっくり返し、中心を瓶などで支えて冷ます。
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14. 充分に冷めたら、型とケーキの間にナイフや竹串などを差し込んで、ていねいに1周回し、型から外す。
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by ricoricex | 2018-09-02 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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平たく言うと、アイスクリーム・サンデー。
それを“ニッカーボッカー・グローリー”と呼ぶとはなんとも不思議!です。

ニッカーボッカーとはご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
日本では土木や建築現場の作業着として見られる、
膝下までの長さで裾をすぼまったタイプのズボンのこと。
さらにいうと、このニッカーボッカーという言葉はオランダ人に見られる姓が由来。
ヨーロッパからアメリカに多くの人が移民として渡った時代、
オランダからもやって来て、だからこそニューヨーク(ヨークはイングランドの街の名前)ならぬ、
ニューアムステルダム(アムステルダムはオランダの都市にして首都)と呼ばれたこともあったわけで、
それだけ多くのオランダ人が新大陸アメリカに渡り、
彼らの履いていた妙ちきりんな(失礼!)ズボンを、
オランダ人姓のニッカーボッカーと呼ぶようになった、というわけです。

しかし、このアイスクリーム・デザートがなぜ、
ニッカーボッカーという名前なのかについては謎に包まれています。

有力な説としては、イングランド北部のお菓子屋さんで、アイスクリーム・サンデーを
“ニッカーボッカー・グローリー”として供したことが始まり
(1929年のローカル新聞に“ニッカーボッカー・グローリー”として記録されています)だとか、
冷蔵庫が使われるようになる前の19世紀のニューヨークにあった、
冬場に湖から切り出し保存した氷を夏に販売していた
“ニッカーボッカー”という業者名から回り回ってデザート名になったとか、
があります。
さてさて、真偽の程はいかほどに。

その名前の由来が明らかでない“ニッカーボッカー・グローリー”ですが、
定義みたいなものはちゃんとあり、
それは背の高いグラスに、アイスクリーム、ミックスフルーツ、フルーツシロップ(ソース)またはチョコレート、ウィップクリームで層を作る、というもの。

刻んだナッツやウエハース、メレンゲ、大人向けにアルコールをしのばせてもよし、
ここれは缶詰めを使いましたが、フレッシュな果物でもよし、
季節とあるものを利用すれば、アレンジは大きく広がります。

<材料(4人分)>
アイスクリーム……適量(1カップ/1人分テーブルスプーン2すくい)
ミックスフルーツ缶……1缶(正味約240g)
生クリーム……100ml
ストロベリーソース…大さじ4
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<作り方(調理:20分)>
1. ミックスフルーツ缶の水気を切る。
※飾り用にチェリー4つはとっておく。
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2. 生クリームは軽く角が立つまで泡立てる。
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3. 器に1のミックスフルーツ1/4量を入れ、アイスクリームをテーブルスプーン2すくいおき、ストロベリーソース大さじ1をかける。
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4. 3に2の泡立てた生クリーム1/4量をおき、1でとっておいたチェリーを飾る。
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by ricoricex | 2018-08-26 00:00 | イギリス菓子・レシピ | Trackback

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中近東料理に欠かせない、基本のパンと言えばピタパン。
それはイギリスを経由したモダンスタイルでも同じこと。

ピタパンは一般的な家庭で作る小麦粉メインのパンの要領とさして変わりはないものの、
ピタパンをピタパンたらしめているのはその形かな、と思います。
楕円形であるのがポイントです。

やわらかさをキープするため、焼き上がったらふきんでくるむことも大事な点です。
焼き上がって粗熱をとってから、焼き上がってすぐに、好みはそれぞれですが、
私自身はやわらかいテキスチャーのパンがあまり好みでないので、
粗熱をとってからふきんでくるむようにしています。

<材料(8個分)>
強力粉……350g+適量
インスタント・ドライイースト……小さじ1(3.5g)
塩……小さじ1/2
グラニュー糖……大さじ1/2
水……225ml
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<作り方(調理:45分 発酵:1時間25分 オーブン:8〜10分×2回)>
下準備
*大きいボウルにバターを塗っておく。
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1. 水を人肌程度に温める。強力粉と塩を合わせてふるう。インスタント・ドライイーストとグラニュー糖を混ぜる。
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2. 1の強力粉と塩を合わせたものに、インスタント・ドライイーストとグラニュー糖を合わせたものを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
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3. 2のくぼみに、1の人肌程度に温めた水を注ぐ。
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4. 生地をこねる。最初はべたべたするが、だんだんまとまってくる。
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5. 弾力が出てきて、なめらかになるまで、約5分こねる。
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6. 指で押してしっかり戻るようになったら、バターを塗っておいたボウルに移し、軽くラップをして、暖かい場所で約1時間、生地が約2.5倍になるまで発酵させる。
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7. ぬれふきんを天板/トレイの上におく。
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8. 6の生地をひとこね(ガス抜き)し、生地を8等分にする。
※半分、半分、半分とカットする。きっちりやりたい場合は、この時点で生地の重さを量り、8等分した重さに分割する。
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9. カットした生地を丸め、丸めた面を下にし、少し間隔をあけ、ぬれふきんの上に並べる。
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10. ぬれふきんで覆い、約10分生地を休ませる。
※ふきん1枚で生地の底と上に覆うちょうどよい大きさ。
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11. 天板にクッキングシートを敷く。
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12. 作業台とのべ棒に強力粉をふるい、10の生地を手で平たくしておき、5mm程度の厚さの楕円形にのばす。
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13. 11の準備しておいた天板に、12の生地を少し間隔をあけて並べる。
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14. 大きいビニール袋に入れ、暖かい場所で約15分発酵させる。
※ビニール袋にふわっと入れ、空気が入らないようにする。
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15. オーブンを220℃に温める。
16. 220℃のオーブンで8〜10分、表面に焼き色がつくまで焼く。
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17. 焼き上がったら網の上で粗熱をとり、ふきんでくるむ。
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