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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:イギリスの食ニュース( 319 )



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目立つようになったのは2000年代中盤以降で、
それまではポツポツと見られたのが、加速度を上げて多店舗化していったのは。
あれよあれよという間に、ここにもあそこにも店舗ができて、
ロンドン中心部では、そこかしこで見られるようになりました。

それが理由だったとは思わないし、
拡大するときは無理しても一気にした方がいい時期はあるだろうと認識しているのですが、
こういう浮き沈みは、何のビジネスでも同じだなぁ、何が起こるかわらかないなぁ、と感じた次第です。


イギリスで150以上の店舗がある、ベーカリー・カフェ、パティスリー・ヴァレリー/Patisserie Valerie
https://www.patisserie-valerie.co.uk

生クリームやフレッシュな果物でデコレーションしたケーキやタルトなど、
イギリスではなくフランス風(ベルギー風なのかな? というのも創業者のマダム・ヴァレリーはベルギー人なので)のお菓子がウリ(だと思う)お店で、
店名の“PATISSERIE VALERIE”のアール・ヌーヴォー調の書体も印象的です。

このパティスリー・ヴァレリーが、先週後半、2018年10月10日(水)からメディアをざわつかせ、
その状況が随時伝えられました。

何があったか、というと、不正経理の発覚。
その額、なんと2000万ポンド! すぐさま支払いをしないと、倒産の危機に.。
これが10月10日(水)のこと。

翌10月11日(木)。
財務責任者を逮捕。事件としての調査を開始。

10月12日(金)には、会長が資金繰りをして、間一髪、
とりあえず倒産の危機はまぬがれた模様です。


ただし。
額が額ですので、これからどうなるのかなぁ、というのが私の印象です。
1926年に創業して大きくなったお店も、なくなるのは一瞬かぁ。
積み上げたものも、何かあれば一瞬で崩れちゃうんだよね
(お店がなくなるって決まったわけじゃないけど)。


私はパティスリー・ヴァレリー自体に思い入れはないけれど、
ケンジントンのブロンプトン・ロードにあるナイツブリッジ店(V&Aミュージアムの道をはさんでナイツブリッジ寄りに位置)は、
前を通ることが多く、すっかり“そこにあるもの”という認識になっていたので、
風景が変わるかもなぁ、なんてことをぼんやり思ったのでした。


このパティスリー・ヴァレリーの不正経理のニュース、
ぐぐればどっとたくさんの報道が上がってきます。
ざっと状況をつかむべく、当ブログでは、
イギリスの食メディア“Big Hospitality”による、すっかりまとめられた記事を時系列で以下にご案内します。

Patisserie Holdings suspends chief financial officer over fraud probe
https://www.bighospitality.co.uk/Article/2018/10/10/Patisserie-Holdings-suspends-chief-financial-officer-over-fraud-probe


Patisserie Holdings' finance director arrested
https://www.bighospitality.co.uk/Article/2018/10/11/Patisserie-Valerie-facing-collapse-closures


Patisserie Holdings outlines £20m rescue package
https://www.bighospitality.co.uk/Article/2018/10/12/Patisserie-Valerie-restaurant-LukeJohnson-saved



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○お茶@ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム・カフェ/V&A Café(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/26090115/
○ジェイミー・オリヴァー、自身の言葉でレストラン経営危機を語る → https://ricorice.exblog.jp/27464189/
○ゴードン・ラムジィ(ラムゼイ)のMazeが2019年閉店 → https://ricorice.exblog.jp/27211747/
○イギリスのイタリア料理店チェーンがなにかと大変な件 → https://ricorice.exblog.jp/27109756/
○ハッカサン/HakkasanグループがHKKを閉店! → https://ricorice.exblog.jp/26087935/




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by ricoricex | 2018-10-15 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback

ファーギーという愛称はファーガソンという苗字だからなんだ〜、と知ったのは、
この方の母親でだったか、元マンチェスター・ユナイテッドの監督、サー・アレックス・ファーガソンだったか(私は選手時代は知らない)。
そのままズバリの(元ブラック・アイド・ピーズのヴォーカリストの)ファーギー経由からではないのは、私の年齢ゆえですね〜。

母親はセーラ・ファーガソン。ヨーク公爵夫人であり、
ヨーク公爵アンドルー王子の元夫人。
ヨーク公爵アンドルー王子は、エリザベス2世女王の第3子で。兄はウェールズ公チャールズ。

そう、この方とは、ユージェニー(・オブ・ヨーク)王女。
ウィリアム王子とハリー(ヘンリー)王子のいとこにあたりますね。

このユージェニー王女の結婚式が、本日、2018年10月12日(金)、ウィンザー城で執り行われます。
5月のハリー(ヘンリー)王子とメーガン・マークルの結婚式(↓)に引き続き、今年2度目のロイヤル・ウェディング、になるのかな?


結婚式のあれこれはゴシップ誌/紙にお任せするとして、
当ブログでは、どんなウェデイングケーキがお目見えするのか、ご紹介します。

ユージェニー王女とジャック・ブルックスバンクのウェディングケーキは、
レッド・ヴェルヴェット・アンド・チョコレート・ケーキ/Red Velvet and Chocolate Cake。
手がけるのは、2014年からロンドンを拠点にオーダーメイド菓子事業を展開している、Sophie Cabot/ソフィー・ カボット
http://www.sophiecabot.com

ソフィー・ カボットと王室との縁は、ユージェニー王女の父親であるアンドルー王子が支援する
Pitch@Palaceと呼ばれるIT系起業家のスタートアップと人材育成をサポートするプログラムのイベントで、
アイシングを施した特製ビスケットを提供したことから。
Pitch@Palaceがどんなプログラムかについてはこちら(↓))
The Duke of York and Pitch@Palace
https://www.royal.uk/duke-york-and-pitchpalace



ソフィー・ カボットのウェブサイトも、Pitch@Palaceで提供した特製ビスケットもかわいい!

ユージェニー王女とジャック・ブルックスバンクのウェディングケーキとしてお目見えするレッド・ヴェルヴェット・アンド・チョコレート・ケーキは、
"a traditional cake, with a modern feel(伝統的なケーキにモダンなエッセンスを加えたもの)"とされています。
1段£180、5段重ねのケーキでご予算£900。
ご両親のアンドルー王子とセーラ・ファーガソンの結婚式の際は、
同じく5段のウェディングケーキで、伝統的なフルーツケーキが用いられました。

ちなみに5月のハリー(ヘンリー)王子とメーガン・マークルの結婚式でのウェディングケーキは、
レモン・エルダーフラワー・ケーキ/Lemon Elderflower Cakeでした(↓)。


このウェディングケーキを含む、
ユージェニー王女とジャック・ブルックスバンクのロイヤルウェディングについての
王室からのリリース(2018年10月6日(土)づけ)はこちら(↓)。



また、これを受けての、2018年10月7日(日)&8日(月)づけの各メディアによる報道は以下のとおりです。

Sky News
Royal wedding 2018: Princess Eugenie and Jack Brooksbank choose red velvet and chocolate cake
https://news.sky.com/story/royal-wedding-2018-princess-eugenie-and-jack-brooksbank-choose-red-velvet-and-chocolate-cake-11519475


Harper's BAZAAR(ファッション誌)
Princess Eugenie's Wedding Cake Is a Red Velvet Creation Inspired By Autumn
https://www.harpersbazaar.com/celebrity/latest/a23626586/princess-eugenie-royal-wedding-cake-sophie-cabot/


British Baker(イギリスの食メディア)
Details of Princess Eugenie and Jack Brooksbank's wedding cake are revealed
https://bakeryinfo.co.uk/news/fullstory.php/aid/20189/Details_of_Princess_Eugenie_and_Jack_Brooksbank_s_wedding_cake_are_revealed.html


Daily Telegragh(イギリスの新聞)
Who is making Princess Eugenie's wedding cake, and how can you make your own?
https://www.telegraph.co.uk/food-and-drink/cake-recipes/making-princess-eugenies-wedding-cake-can-make/


っと、肝心のソフィー・ カボットによる情報開示はインスタグラム経由で、こちら(↓)。



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ハリー(ヘンリー)王子とメーガン・マークルの披露宴でふるまわれたのはこんなメニュー → https://ricorice.exblog.jp/27215546/
○ハリー(ヘンリー)王子&メーガン・マークルのウェディングケーキを手がけるのはここ! → https://ricorice.exblog.jp/27095229/
○ハリー(ヘンリー)王子&メーガン・マークルのウェディングケーキを手がけるVioletはこんな店! → https://ricorice.exblog.jp/27208234/
○ハリー(ヘンリー)王子&メーガン・マークルのウェディングケーキを手がけるクレア・プタクはこんな人! → https://ricorice.exblog.jp/27204466/
○イギリスのロイヤル・ウェディングケーキを簡単におさらい → https://ricorice.exblog.jp/27105499/
○イギリスのウェディングケーキの歴史(ざっくりと) → https://ricorice.exblog.jp/27200803/
○イギリスのウェディングケーキが三段重ねである理由 → https://ricorice.exblog.jp/25859205/
○メーガン妃が協力、グレンフェル・タワー火災被災者らのレシピ本発売へ! → https://ricorice.exblog.jp/27524197/
○<イギリス菓子・レシピ> レッド・ヴェルヴェット・ケーキ【Red Velvet Cupcakes】 → https://ricorice.exblog.jp/19733022/





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by ricoricex | 2018-10-12 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback(1)

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2000年にイギリスでローカル新聞社の人と話したときのこと。
「日本の技術はすごいかもしれないけれど(当時は、まだね)、それは日常生活に即したものではなく、あくまで付加価値として各産業に搭載するもの」と発言し、
その私の捉え方は時間を経て、ますます近づいているなぁ、と感じる今日この頃です。

そんなことが思い出されてしまいました。
確かに日本も進化はしているけれど、日常生活の中ではそのスピードは極めてゆっくり、と言わざるをえないなぁ、と改めて感じます。
こういう報道を見ると。


それは、すでにアメリカ合衆国やスウェーデンでは実施されているサーヴィスを、
イギリスの高級スーパーマーケット、ウェイトローズ/Waitroseで現在試験中なのは、
不在時に家の中に(要冷蔵/冷凍の食品は冷蔵庫/冷凍庫まで!)食品配送を行う、というもの。

While You’re Away”と名付けられたこの食品配送サーヴィス、
https://www.wya.waitrose.com
南ロンドンの100戸で試験中。
好評とあらば、来年2019年春には1,000戸以上で実施する予定です。

利用条件は、
・£25以上,、6アイテム以上の買い物
とされていますが、このあたり、トライアルの様子を見て、修正がされるかもしれません。

気になるのは、どうやって不在中に家の中に入るか、ってこと。
利用者が施錠コードを設定し、ウェイトローズに知らせる。
ウェイトローズからドライバーに到着時間に合わせて通知。
この施錠コードはその場限りで、デリバリーが終了したら施錠コードは白紙に戻ります。

ドライバーは胸に小型カメラをつけ、その様子は管理されます。
利用者はリクエストすれば、ドライバーの行動が録画されたヴィデオを視聴することも可能です。こうして、セキュリティの面も確保。

食品は、要冷蔵/冷凍の冷蔵庫/冷凍庫の中に納め、常温OKな食品をキッチンカウンターにおく、というのがノーマルパターンで、
リクエストに応じて、希望の場所に食品を納めてくれることも可能だとか。


この“イン・ホーム”食品配送の試験について、ウェイトローズ側は以下のように説明。
「スーパーマーケットに求められているのは、もはや食品に限らず、
それぞれのライフスタイルに応じたサーヴィスの提供です。
現在、人々は忙しい生活を送っています。
 食品配送も、待つよりも、いない間に家の中に届けておいて欲しい、
 そう願う人が増えているであろうことは、想像にかたくありません。
 そういう声に柔軟に対応するのが、スーパーマーケットの任務だと思っています。
 家に戻った ときにすでに食品が届いていれば、
 料理をしたり、買った食品を食べたりするのにより多くの時間を充てられます」。


世の中はどんどん便利になっていくなぁ。
そこで働く人はますます大変になるなぁ。
そして、これは日本だと時期尚早かなぁ(もしくはやり方を変える)、というのが私の所感です。

というのは、家に他人が出入りすることの感覚が、日本とイギリスでは違うから。
アッパーでポッシュな家庭だけでなく、ふつーの家でも、
掃除機かけたり窓ガラスを拭いたり、に家事ヘルパーさんをお願いすることは珍しくありません。
また、小さい子供がいる家庭では、オゥペアと呼ばれる住み込みで子供の世話をしてくれる人、
それは経済的に豊かでない学生だったりする、を住まわせていることも少なくないですし。
(事実、私もオゥペアでイギリスでの滞在費を浮かそうかな、と考えたこともありました。
 しかぁし、私は子供の世話をする(これはからっきしダメ)よりも一緒に遊んでしまうので、向いていないことに気づき、断念)

他人が家に来るとなると、いいところを見せなければ!の心理が働く間は、
このサーヴィスは無理だろうなぁ。
不在時に届ける、までは、今のこの時代、共通項だろうけれど、その先どうするかは、その国のエリアの状況によって変わってくるってことかな。


このニュース、イギリスのメディアでは2018年10月5日(金)づけで、以下のように伝えています。

BBC
Waitrose unpacks groceries while you’re out
https://www.bbc.com/news/business-45747673


The Guardian(イギリスの新聞)
Pop it in the fridge? Waitrose trials 'in-home' delivery service
https://www.theguardian.com/business/2018/oct/05/waitrose-trials-in-home-delivery-service



話が逸れますが、去年2017年春、韓国の自宅からプロフェッサーがBBCの取材に応じた際に、
書斎に入り込んだ子供を連れ出すのに入った韓国人妻をナニー(子供の世話をするお手伝いさん)と勘違いした、ってことがあり(↓)、


日本では、アジア人軽視だと憤慨する論調でしたが、
私も最初ナニーだと思ったクチです。
その状況において真っ先に抱いた素直な印象として。

確かに、イギリスでナニーとして重宝されるのはフィリピン人だったりのアジアの人々。
そのステレオタイプが、私にもあるのは否定しませんし、
先のニュースで既成概念で物事を捉えないようにしないとな、と思ったのですが、
それよりもこういう知識中産階級の家庭にナニーがいるのはごく自然な光景なんですよね。
そして、こういう場面で子供を連れ出すのはナニーの仕事なんですよね。
(妻の仕事は実務じゃなく、家庭を円満に回すためにナニーに指示をする、というイメージなので)

ただ、これをきっかけに、イギリスでも人種への偏見では?という論議が沸き起こりました。
思い出したタイミングで、これ、もう一度読み直そっと(↓)



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスの高級スーパーマーケット、ウェイトローズが5店舗を閉鎖へ → https://ricorice.exblog.jp/27302482/
○英国大手スーパーマーケットのセインズベリーとアズダが合併へ! → https://ricorice.exblog.jp/27175563/
○フードデリバリー、デリバルー/Deliverooの2017年人気メニューはハンバーガー(イギリスでも世界でも!) → https://ricorice.exblog.jp/26252227/
○イギリスのフードデリバリー、デリバルー/Deliverooがパブに食事を運んでくれる! → https://ricorice.exblog.jp/26214927/
○ロンドンのフードデリバリー、急成長で発展中! → https://ricorice.exblog.jp/25233403/
○イギリス人が好きなスーパーマーケットはこの店! → https://ricorice.exblog.jp/25399519/




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by ricoricex | 2018-10-10 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback

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こんなことってあるんですねぇ〜。

2018年3月中旬、イギリスのマスメディア各社で大きく報じられ、当ブログでも取り上げた、
世界企業のユニリーバ/Unileverが、
本社機能をオランダ・ロッテルダムに一元化し、ロンドン本社を閉じるというニュース(↓)。



なぜ、イギリスとオランダに2カ国にまたがって本社があるか、っていうと、
イギリスの石鹸会社“リーバ・ブラザーズ/Lever Brothers”と
オランダのマーガリン会社“マーガリン・ユニ/Margarine Unie”とが
経営統合して、1930年に誕生した会社だから。


このユニリーバの本社一元化のニュースは、
イギリス全土を震撼させたと言っても過言ではなく、
というのも、ユニリーバはイギリスで3番目に大きな企業であり、
イギリスで生まれ育った人たちが愛してやまない(一部、積極的に苦手な人もいます)、トースト用スプレッドのマーマイト/Marmiteの会社でもあり、
その存在感はあまりに大きい。

事態はそのまま、本社をロッテルダムに集約、と思われたのですが(少なくとも私は)、
投資家らの猛反発を喰らい
(そんなことになったら、ユニリーバはイギリスの主要株価指数「FTSE100」から除外され、投資家は株を一気に売りに出すだろう、etc)、
ついに2018年10月5日(金)づけで、白紙撤回を正式に表明しました(↓)。
Statement from the Board of Unilever
https://otp.tools.investis.com/clients/uk/unilever/rns1/regulatory-story.aspx?cid=129&newsid=1196014



3月に“ユニリーバがロンドン本社を閉じる” というニュースが報じられたとき、
ユニリーバ側は否定していましたが、
ブレキジットが主な理由、というのは火を見るより明らか(と私には思われる)で、
これは単に本社機能がオランダに移転されるだけでなく、
イギリスにあった雇用やそこに関わっている人や企業などに大きな影響を及ぼすのは免れようがなく、
そして、この動きに追随する大企業が次々と現れるのではないか、という危惧も伴い、
だからこそイギリスで大きな衝撃を持って受け止められたのです。


とりあえずひと安心、なのかどうかは、なんとも言えませんが、
私としては、こんな大きな事案がひっくり返る、というのは、よっぽどのことだったんだなぁ、と感じ入ったわけです。


このユニリーバのロンドン本社閉鎖を白紙撤回のニュースは、
速報として、2018年10月5日(金)づけのイギリスのメディアで以下のように報道されました。

BBC
Unilever scraps Dutch relocation plan
https://www.bbc.com/news/business-45756738


Financial Times(イギリスの経済紙)
Unilever backs down on plan to move headquarters from UK
https://www.ft.com/content/7c1cabf4-c864-11e8-ba8f-ee390057b8c9


The Guardian(イギリスの新聞)
Unilever scraps plan to move HQ from London to Rotterdam
https://www.theguardian.com/business/2018/oct/05/unilever-scraps-plan-move-london-rotterdam-uk-netherlands


The Independent(イギリスの新聞)
Unilever: UK's third biggest company scraps plans to move HQ from London to Rotterdam
https://www.independent.co.uk/news/business/news/unilever-brexit-uk-hq-move-london-rotterdam-company-jobs-shareholders-a8569596.html



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○世界大手企業、ユニリーバがイギリス本社を閉じる! → https://ricorice.exblog.jp/27093028/
○イギリス人の好物、実は親会社は外国企業 → https://ricorice.exblog.jp/22564336/
○マーマイト【Marmite】 → https://ricorice.exblog.jp/4688599/
○EU 離脱! これがイギリス国民が出した答 → http://ricorice.exblog.jp/24481123/



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by ricoricex | 2018-10-08 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback

ベッカムといっても木下ベッカムではありません。
(初めて読んだ時の衝撃は忘れられない! 『ペンギンの問題』は不条理さがおもしろい!)
説明不要、問答無用、元サッカーのイングランド代表でキャプテン。
いや、世界的に知られるセレブリティのデイヴィッド・ベッカムのことです。

このデイヴィッド・ベッカムが、ロンドンはノッティング・ヒルのパブを、
映画監督でありヴェンチャー仲間の、ガイ・リッチーとともに300万ポンドで買収!

パブの名前は“The Walmer Castle”。
https://www.walmercastlenottinghill.co.uk

住所は、58 Ledbury Road
ってことは数え切れないほど前を通っているぞ、私!
記憶にないなぁ(笑)。


ポッシュなエリアにあるこのパブ、でもそこはパブ、
名物はソーセージ・アンド・マッシュとサンデー・ロースト。
ですが、ベッカム側は、“ソーホーハウス・スタイル”に作り変える、と伝えられています。
(“ソーホーハウス・スタイル”ってなんだ? カジュアルでラフでスクラッフィってことかしらん)

また、共同経営するガイ・リッチーはすでにロンドンはフィッツロヴィアの“Lukin”というパブを、
そしてウィルトシャーにブルワリー“Gritchie Brewing Company”を所有しており、
このガイ・リッチーのブルワリーで造られたビールが、
デイヴィッド・ベッカムと共同経営する“The Walmer Castle”で提供されるのでは、とされています。


へえええ〜、な内容で、私の第一印象は、
ノッティング・ヒルのLedbury Roadのパブって、ベッカムん家から近いじゃん!
(ロンドンのベッカム家の住居は、Ledbury Roadから少し西のホーランド・パークにあります)
で、このニュースを2018年9月29日(土)に報道した「Daily Mail」でもふれていて、やっぱりね!でありました。

その「Daily Mail」による報道はこちら(↓)。
David Beckham bounces back from speeding scandal by becoming the proud owner of a £3million West London pub
https://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-6222807/David-Beckham-set-proud-owner-3million-West-London-pub-Notting-Hill.html


ロンドンの情報メディア「Time Out」でも、翌々日の2018年10月1日(月)づけで、
さくっと以下のように(↓)伝えています。
Pint of Becks? David Beckham has bought a London pub
https://www.timeout.com/london/news/pint-of-becks-david-beckham-has-bought-a-london-pub-100118



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○リック・アストリーがデンマーク発クラフトビールバーのロンドン進出を後押し → https://ricorice.exblog.jp/27411759/
○イギリスの大手パブチェーン、ウェザースプーンがSNSアカウントを閉じる → https://ricorice.exblog.jp/27157117/
○英国ミシュラン一つ星レストランが自社ワインエステイトに乗り出す → https://ricorice.exblog.jp/27093030/
○クラフトビール界の風雲児、ブリュードッグがロンドンにブルワリーパブを開業! → https://ricorice.exblog.jp/26100549/
○ランチ@ハンサム・キャブ/The Hansom Cab(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/22654083/




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by ricoricex | 2018-10-06 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback

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たとえばこちら(↓)。



こういうニュースを目にすると、イギリスだなぁ、とつくづく感じるわけでして、こちらも然り(↓)。
Meghan Markle and Doria Ragland at Grenfell cookbook launch
https://www.bbc.com/news/uk-45592743


2018年9月20日(木)づけで、BBCが報じたもので、
その内容は、2018年5月のロイヤル・ウェディングが日本でも大きく報道された、
イギリス王室ハリー(ヘンリー)王子のパートナー、サセックス公爵夫人メーガン妃が、
チャリティで携わった料理本の発売について。

タイトルは『Together: Our Community Cookbook』.


メーガン妃はこの本に前書きを寄せるほか、これまでに現場に複数回足を運び、手伝いを行った、とのこと。

どういう本か、というと、
昨年2017年6月に発生した公営高層住宅、グレンフェル・タワーの火災事故(↓)の被災者たちを支援するためのもの。



実際に被災した人たちが、近くの文化施設の調理室を借りて、被災者家族のために食事を作っています。
このレシピを集めて、このチャリティ本の制作となった次第。
その内容は、50以上のレシピは、ヨーロッパをはじめ、中近東、アフリカなどをルーツにした国際色豊かなものです。


ええと、ここで補足をしておくのがいいと思うのですが、
このグレンフェル・タワーがあるのは、高級(住宅)地で知られるケンジントン(・アンド・チェルシー行政区)ではあるものの、
同じケンジントンでも北部に位置する、低所得者のエリア、ずばり言うと貧困地区。
そう、グレンフェル・タワーだけでなく、この手の高層公営住宅というのは、
低所得者のためのものなんですね。
日本でいうと、高度経済成長期に建てられた郊外の大型公団住宅、がイメージとしては近いかな、と、思います。
(日本は横に、イギリスでは縦に大きく作る、といったところかな)。

これまた、誤解を恐れずにいうと、
今やロンドン中心部にいわゆるイギリス人(もはやこの定義も説明が必要ですが)、
有り体に言うと、ステレオタイプのイギリス人、白人イギリス人と呼んでもいいかもしれませんが、
普通のイギリス人はもはやロンドン中心部に住んでおらず、
理由は賃料が高くて住めない、から。
ロンドン中心部に暮らしているのは、超お金持ちか、成金か、あとは金持ちの外国人。

その一方で、かつかつの生活をしながら住んでいる人たちもいて、
そういう人たちは、移民というか(これも説明が必要だなぁ)、外国人なんですよね。
労働力としてイギリスに連れてこられた人もいれば、国の事情から逃れるために渡ってきた人もいる。


で、メーガン妃が関わった本『Together: Our Community Cookbook』に戻るわけですが、
ここに収録されたレシピが、国際色豊かなのは、“おててつないで”の綺麗ごとではなく、
多少なりとも地続きのリアルなんですよね。

私は、この本のタイトルが、“Together”であることと同時に、
サブタイトルが“Our Community Cookbook”というのもポイントだなぁ、と感じています。
ここで言われている“Our”は、グレンフェル・タワーの被災者たちであり、メーガン妃はじめこの本制作に携わった人たちであり、そして購入する我々でもある、と。


Together: Our Community Cookbook』は、2018年10月20日(土)に発売。
同日にはケンジントン・パレスで出版記念イベントが開催され、
ハリー(ヘンリー)王子の出席も伝えられています。


このニュース、イギリスの他メディアでは以下のように伝えています。
冒頭で取り上げたBBCのニュースよりも、これらの方が詳しい、かな。

The Guardian
Sussex Meghan launches Grenfell recipe book in first project as Duchess of Sussex
https://www.theguardian.com/uk-news/2018/sep/17/grenfell-tower-recipe-book-first-solo-project-for-meghan-markle-duchess-of-sussex


The Independent
Meghan Markle Makes Regular Private Visits to Grenfell Tower Community Kitchen
https://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/meghan-markle-grenfell-tower-kitchen-cookbook-together-prince-harry-duchess-of-sussex-a8541421.html



皇室や王室のあり方については、さまざまな意見がありますが
(私自身はその存在意義以前に、大衆監視の中で生きるのは大変だろうなぁ、をまずは感じます)、
政治でも経済でもなく、こういう慈善による交流が、
国内外問わずできるのは、彼らだけではないか、と感じています
もちろん政治や経済的要素がまったくない、とは思わないけれど、
それをしらじらしくなく実践できるのは、こういう人たちではないか、ってね。


そして、別の側面から、10月下旬という発売日もポイントで、
すでにクリスマス商戦に突入しているこの時期、
クリスマスプレゼントの選択肢として、料理本、というのは大いにあり、
また、なんらかの施しをしたくなるのもこの頃じゃないかな〜。
それを狙って、この時期の発売だとにらんで、間違いないでしょう。

私?
冒頭でご紹介したシリアの子どもたち向けのチャリティ・レシピ本同様、すでにポチりました。




~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスで、シリアの子どもたちのためのチャリティ料理本第2弾が6月刊行! → https://ricorice.exblog.jp/27145430/
○オブザーバー・フード・マンスリー・アウォーズ2017 → https://ricorice.exblog.jp/26085869/
○イギリスの新聞「The Guardian」が選ぶ2016年のベスト・フードブック20選 → https://ricorice.exblog.jp/25106290/
○イギリスのレストランの動向に見る、これからの店舗や会社に求められるもの → https://ricorice.exblog.jp/27355146/
○ハリー(ヘンリー)王子とメーガン・マークルの披露宴でふるまわれたのはこんなメニュー → https://ricorice.exblog.jp/27215546/




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2018-09-29 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback

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もっともレストランに限らず、ですが、こういうニュースを目にするたびに、
イギリスでは批評家という職業が立派に存在し、
その存在価値が大きく認められていることを強く感じます。

Evening Standard Magazine」(通称「ES Magazine」)は、
ロンドンの鉄道や地下鉄の駅で配布されているフリーペーパー・タイプの夕刊、「London Evening Standard」に金曜日にはさまれる雑誌。
私は最後のページの“My London”を読むのが好きなんだなぁ、
プライヴェートとは違うけれど、質問は彼らの仕事についてではなくロンドンとの関係性だから、
シェフや有名人たちの普段とは違う顔が垣間見れておもしろい。

で、ですね、冒頭で“レストラン批評家”についてふれましたが、
Evening Standard Magazine」にとっても、その存在は大きなものでして、
この役割を2011年から2017年暮れまで務めたのが、グレイス・デント/Grace Dent


その後、特定の人物ではなく、ゲストという形で、複数の評論家が入れ替わりで寄稿していましたが、
このたび、レギュラーのレストラン批評家が決定しました。

その人物の名前は、
ジミ・フルレワ/Jimi Famurewa


私、ノーチェックの人物でした。
まだキャリアも浅いようで、これからの注目株!ってところかもしれません。
決定するまで、複数の評論家が寄稿していたのは、もしかして誰を起用すべきかテストしたのかなあ、と思ってもみたり。
というのも、ジミ・フルレワ自身、この間に2本の原稿を寄せたから、なんですね。

このニュース、当の「Evening Standard Magazine」では2018年8月29日(水)づけで以下のように伝えています。


その翌日、2018年8月30日(木)づけのイギリスの飲食メディアにおける報道はこんな感じ。

Eater London
Evening Standard Magazine Finally Names New Restaurant Critic
https://london.eater.com/2018/8/30/17799264/evening-standard-magazine-restaurant-critic-jimi-famurewa-grace-dent


Big Hospitality
The Lowdown: Jimi Famurewa
https://www.bighospitality.co.uk/Article/2018/08/30/New-Evening-Standard-restaurant-critic-Jimi-Famurewa


ジミ・フルレワになじみがないのは私だけではないようで、
上記2番目の“Big Hospitality”の記事では、どんな人物かが綴られています。

そこで初めて知ったのですが、
ジミ・フルレワはナイジェリア・イギリス人で、
まあ、これ自体、イギリス系イギリス人でないことなんて珍しくもなんともないし、
イギリスを活動の場としている外国人もわんさといるわけですが、
イギリスの大手新聞で、黒人系のレストラン批評家は初めて、だってこと。

意外!
すでに何人もいそうなのに!


一方、2017年暮れまで、「Evening Standard Magazine」でレストラン評論を務めていたグレイス・デントは、
というと、現在は新聞「The Guardian」を主戦場としています。


以前にこちらの記事(↓)をお伝えしたときにも思ったのですが、

持ち回り、というか、できる人間は少しずつその場がステップアップしていっている、んですよね〜。
大胆なことを書くと、
フリーペーパー < やわらかい高級紙(e.g. The Guardian) < おかたい高級紙(e.g. The Times)
と、後者にいくに従い、ヒエラルキーの上位に登る、というか、ね。
批評家の世界にもこういうのがかっちり存在するんだなぁ。
このことがなんとも感慨深い。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○「サンデー・タイムズ」のレストラン批評家にマリーナ・オローリンが! → https://ricorice.exblog.jp/26073000/
○ルビー・タンドー/Ruby Tandohが新聞「ガーディアン」の連載を降りる! → https://ricorice.exblog.jp/27269551/
○The Great British Bake Off」のすごさを見たっ! → https://ricorice.exblog.jp/23951455/
○モダン中東料理の旗手、オトレンギの新刊はpodcastとともに! → https://ricorice.exblog.jp/27479411/
○ジェイミー・オリヴァー、自身の言葉でレストラン経営危機を語る → https://ricorice.exblog.jp/27464189/




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by ricoricex | 2018-09-17 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback


これ、2018年9月6日(木)に発売となった、
イギリスでヘルシーでフレッシュなモダン中東料理を提唱して、大きな人気を獲得している(ヨタム・)オトレンギ/(Yotam) Ottolenghiの新刊、『Ottolenghi SIMPLE』。
(見るからに“シンプル”を表現している、いい表紙です!)

ちなみに本のタイトルにもなっている“SIMPLE”は、
S: short on time: less than 30 minutes(30分以内でできる)
I: 10 ingredients or less(材料は10アイテム以下)
M: make ahead(作りおきOK)
P: pantry(あるものでできる)
L: lazy(ズボラでも大丈夫)
E: easier than you think(意外と簡単)
だそうです。


この『Ottolenghi SIMPLE』発売のタイミングで、
2018年9月1日(土)からpodcastで“Simple Pleasures”というプログラムがスタート!
(予告編は1週間ほど前に配信されました)


ゲストには、アマチュアお菓子作り名人たちがその腕を競い合う超人気テレビ番組「The Great British Bake Off」シリーズ6(2015年)のチャンピオンにして現在は料理家として活躍するナディア・フセイン/Nadiya Hussainや、テレビや雑誌でもおなじみのセレブリティ料理家のナイジェラ・ローソン/Nigella Lawson、『Sweet』を共著したヘレン・ゴー/Helen Gohをはじめ、

俳優のマイケル・ペイリン/Michael Palin、作曲家のリン=マニュエル・ミランダ/Lin-Manuel Miranda、プレゼンターのファーン・コットン/Fearne Cottonが登場。
豪華ですねぇ〜。

このニュース、出典元は2018年8月31日(金)づけで、イギリスの飲食メディア“Eater London”に掲載された以下の記事です(↓)。
Yotam Ottolenghi Is Launching a New Podcast
https://london.eater.com/2018/8/31/17804042/yotam-ottolenghi-podcast-simple-pleasures-jessie-ware-michael-palin-fearne-cotton-nigella-lawson



記憶に新しい、2018年5月に執り行われたイギリス王室ハリー(ヘンリー)王子とメーガン・マークルの結婚式で、ロイヤル・ウェディングケーキを手掛けたクレア・プタク/Claire Ptakもサウンドクラウドで“Violet Sessions”というオーディオプラットフォームを有しているしなぁ。


テキスト、画像、そして音声と、こうやって人気シェフはどんどん自らのメディアで発信していくんですねぇ。
これはシェフや料理家に限った話ではなく、揺るぎない知名度と思いっきり尖った方法があれば別ですが、
オウンメディアと既存メディアと両輪をうまく転がすのが、今の時代のあり方なんだなぁとつくづく思います。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○朝食@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/24033167/
○テイクアウェイ@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/18365143/
○テイクアウェイ2@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/27200802/
○ロンドン・モダン中近東料理ブームの立役者、サミ・タミミの理想の食事 → https://ricorice.exblog.jp/25691555/
○「The Great British Bake Off」のすごさを見たっ! → https://ricorice.exblog.jp/23951455/
○ハリー(ヘンリー)王子&メーガン・マークルのウェディングケーキを手がけるクレア・プタクはこんな人! → https://ricorice.exblog.jp/27204466/
○ハリー(ヘンリー)王子&メーガン・マークルのウェディングケーキを手がけるVioletはこんな店! → https://ricorice.exblog.jp/27208234/




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by ricoricex | 2018-09-14 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback

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イギリスのフードチェーン、コーヒーだったりサンドイッチだったりは、
日本にやって来ない、来てもほどなく撤退、といった有り様なので、
イギリスを訪問したことがない、渡っても短期間だったりツアーなどで予定ががっしり決まっていれば
ピンと来ないかもしれません。

でも、香港だったり上海だったりを(ほかのアジアは近年訪問していないので肌感覚でわからないので省略)歩いていると、
イギリス発のフードチェーンを見る機会が多いので、
イギリスの大手は世界でも展開しているなぁ、ということを痛感します。

そのひとつが、イギリスのコーヒーチェーン最大手のコスタ・コーヒー/Costa Coffee(以下、コスタ)。
かく言う私もイギリス滞在時は1〜2日に1回の割合で行くかなぁ。
味はそこそこ好み、店舗が多いし、電源があるし、ゆるっとラフな感じが身の丈に合っているのか、心地よい。
ほけ〜っとしたり、新聞(フリーペーパー)を読んだり、ラップトップを広げたりしているのです。

コスタはイギリス国内で2000以上、国外30ほどの国で約1300店舗あります。
それ以外にも、Costa Exoressと称したヴェンディングマシンも展開。

そんなコスタに目をつけたのが、おなじみ飲料大手のコカ・コーラ/Coca-Cola
2018年8月31日(金)、コカ・コーラコスタを買収する、というニュースが、駆け巡りました。


びっくりした!
本当に驚いた!

冷静になってみれば、もっともな話であって、
コスタの親会社であるウィットブレッド/Whitbreadが、
今春、2018年4月に、向こう2年以内にコスタの独立分離する計画(↓)を発表したことを受けて進めた、と読んで間違いないでしょう。

Whitbread PLC announces intention to demerge Costa
https://www.whitbread.co.uk/media/press-releases/2018/25-04-2018a


というのも、そうなんですよね、コカ・コーラは日本市場でこそ自販機でコーヒーを扱っているものの、
世界マーケットでコーヒーを展開しているわけではないですもんね。
そこで目をつけたのが、イギリス最大手、世界でも2番目に大きなコーヒーチェーンのコスタだった、ってわけです。

買収額は39億ポンド。日本円にして約5600億円(2018年9月3日現在)。
これから本格的にコーヒー市場に乗り込みたいコカ・コーラにしてみれば、安い買い物だったのかな〜。

世界的な傾向としての、コーヒーチェーンの増加だったり、ヴェンディングマシンだったり、ネスプレッソ/Nespressoに見る家庭でも簡単かつより本格的なコーヒーが飲めるアイテムだったり、
そこにコカ・コーラが乗り込んだことで
さらなるコーヒー市場の拡大が指摘されるのでしょうが、
同時に私が強く感じたのは、イギリスがすっかりコーヒー愛好国になった、ってこと。

というのも、このニュースを通じて知ったのですが、
1995年、ウィットブレッドコスタを買収したときって、
コスタの店舗数は40程度だったんですよね。
そこから20年以上経った今、国内外合わせて、ではありますが、店舗だけで100倍近く増えている、という脅威の拡大率!

経営がうまかった、ってこともあるでしょうが、イギリスがコーヒーの国へと変貌していく波にうまく乗った、というか、後押しもした、というか、情勢を見る目が確かだった、という、ね。
なので、イギリスという国の飲料を紅茶としてのみ語るのは、明らかに時代遅れ、ってことが、このニュースからよおおおおくわかります。


この買収劇、メディアでは以下のように伝えています。

BBC
Coca-Cola to buy Costa coffee for £3.9bn
https://www.bbc.co.uk/news/business-45365893


The Guardian(イギリスの新聞)
Coca-Cola buys Costa Coffee from Whitbread for £3.9bn
https://www.theguardian.com/business/2018/aug/31/coca-cola-buys-costa-coffee-from-whitbead-for-39bn


The Independent(イギリスの新聞)
Costa Coffee sale: Coca-Cola to buy UK's biggest coffee chain for £3.9bn
https://www.independent.co.uk/news/business/costa-coffee-sale-coca-cola-whitbread-sale-chain-deal-a8515926.html


City A.M.(ロンドンの経済紙)
Costa sold to Coca-Cola: Here's how the City reacted
http://www.cityam.com/262249/costa-coffee-sold-coca-cola-heres-city-reacted


The Wall Street Journal(経済紙)
Coke Adds Coffee to Its Drinks Mix in $5.1 Billion Deal
https://www.wsj.com/articles/coke-to-buy-coffee-chain-costa-for-5-1-billion-1535697055


Business Insider(ビジネスウェブサイト)
Coca-Cola just bought a massive coffee chain for $5.1 billion, and it's a huge bet on physical stores
https://www.businessinsider.com/why-coca-cola-bought-costa-coffee-2018-8


Reuters(通信社)
Coca-Cola quickly brews up Costa 'Del Sol' deal with Whitbread
https://www.reuters.com/article/us-whitbread-m-a-coca-cola-costa/coca-cola-quickly-brews-up-costa-del-sol-deal-with-whitbread-idUSKCN1LG2D2


Bloomberg(情報サービス)※動画あり
Coke Makes $5.1 Billion Bet on Coffee Market With Costa Deal
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-08-31/coca-cola-to-buy-u-k-s-costa-coffee-chain-for-5-1-billion



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○売却により、プレタ・マンジェのスタッフ一人当たり£1000のボーナスが支払われる! → https://ricorice.exblog.jp/27256073/
○英コーヒーチェーンのコスタが、“孤独”問題解消のために“おしゃべりテーブル”を本格設置 → https://ricorice.exblog.jp/27413327/
○英国コーヒーチェーン最大手のコスタが、紙コップのリサイクルに本気で取り組む → https://ricorice.exblog.jp/27159168/
○イギリスのカジュアルフードチェーン店好感度ランキング → https://ricorice.exblog.jp/27219188/




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by ricoricex | 2018-09-03 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback

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そうかぁ、そうなのかぁ。。。

イギリスの経済紙「ファイナンシャル・タイムズ/Financial Times」の記事(↓)を眺めての感想。
Jamie Oliver: ‘We had simply run out of cash’
https://www.ft.com/content/0cabc40a-ab16-11e8-89a1-e5de165fa619


これ、何かというと、この1〜2年の間に店舗が閉鎖、レストランビジネスの危機に見舞われている状況について、
ジェイミー・オリヴァー/Jamie Oliver本人に取材したもの。
これまで会社としての声明はあったものの、自身が答えるというのは初めてだったんじゃないかな。
少なくとも私の知る範疇では、ジェイミー・オリヴァー自身の口から詳しく語られた記事を読んだことは、これ以前にはありません。


ええと、何が起こってきたか、というのは、当ブログでも(全部ではありませんが)随時お知らせしてきて、
まずはこれらの記事にお目通しいただくのがいいかなと思うので、以下のリンクからご確認ください。

ジェイミー・オリヴァー、6つのレストランを閉鎖へ”(2017年1月)

ジェイミー・オリヴァーのビジネスが転換期?”(2017年10月)


ジェイミー・オリヴァー、さらに12つのレストランを閉鎖へ”(2018年1月)

ジェイミー・オリヴァー、イタリア料理店に続きステーキハウスも閉鎖へ”(2018年2月)

ジェイミー・オリヴァーの外食ビジネスはどこへ向かうのか”(2018年4月)



冒頭で言った「ファイナンシャル・タイムズ」の記事から、“重要”と思われるジェイミー・オリヴァー自身の声をピックアップすると、こんな内容です。

・運営するイタリアンレストラン“Jamie’s Italian”の失敗は、要するに資金が尽きたから
・まったく予測しなかった事態。3カ月に一度、また経営会議も行っているにも関わらず、起こってしまった
・2017年秋には、ジェイミー・オリヴァー自身の資産から750万ポンドを注入。その数カ月後、さらに520万ポンドもつぎ込むことに
・振り込みが2時間遅れていたら、その日、少なくとも次の日にはビジネスが破綻していた
・レストラン経営をスタートさせた2008年から最初の6年ほどは信じられないぐらいうまくいっていた。それがぱったりダメになってしまった
・経営だけを見ると反面教師かもしれない。しかし、アッパーでも超カジュアルでもない、中間層という外食マーケットを開拓した意味は大きい。それは社会現象にもなった
・今は、どん底から脱した時期。メニューの見直しもした。これから巻き返しを図りたい

ファイナンシャル・タイムズ」の記事は会費を支払わないと読めませんが、
イギリスの飲食メディアでも、2018年8月30日(木)&31日(金)にこの報道について取り上げていて、
特にLondon Eaterではしっかり扱っています。
以下にリンクをはりますので、気になる方はぜひ、これらの記事もご覧ください。

Big Hospitality(イギリスの飲食メディア)
Jamie Oliver: "I had two hours to save Jamie's Italian"
https://www.bighospitality.co.uk/Article/2018/08/30/Jamie-Oliver-I-had-two-hours-to-save-Jamie-s-Italian


London Eater(イギリスの飲食メディア)
Jamie Oliver Says His Restaurant Empire Was Two Hours Away From Bankruptcy
https://london.eater.com/2018/8/30/17800012/jamie-oliver-interview-jamies-italian-casual-dining-closures


Harden's(イギリスのレストランガイド)
Naked chef bares all to the FT
https://www.hardens.com/uk-london/31-08-2018/naked-chef-bares-all-to-the-ft/



この取材で、ジェイミー・オリヴァーは以下のように現在の心境を語っています。
“But now I am a bit more confident. We’re beginning to see a little bit of light out of a very dark year.”
“私は今、自身を取り戻しつつあります。暗闇の日々に、少しずつではありますが、ようやく光明を見出したことを感じていますから”

強がりかもしれないし、はったりかもしれない。
でも、こうやって取材に自ら答えられるようになったってことは、
最悪の状況は脱した、回復の兆し、と捉えていいんじゃないかな。
経営の実態はともかく、ジェイミー・オリヴァーの精神状態としては。

私自身はジェイミー・オリヴァーに対して好きも嫌いもないのですが、
こういうタフさは応援したくなります。

今回の「ファイナンシャル・タイムズ」のオリジナル記事に使われている写真は、
その内容もあってでしょう、普段ほとんど見ることのない空虚な表情ですが、
次は、自信にあふれた笑顔の写真を配した、ジェイミー・オリヴァーの記事を見たいなぁ、と強く思った次第です。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ジェイミー・オリヴァー、6つのレストランを閉鎖へ → https://ricorice.exblog.jp/25138762/
○ジェイミー・オリヴァーのビジネスが転換期? → https://ricorice.exblog.jp/26092220/
○ジェイミー・オリヴァー、さらに12つのレストランを閉鎖へ → https://ricorice.exblog.jp/26320388/
○ジェイミー・オリヴァー、イタリア料理店に続きステーキハウスも閉鎖へ → https://ricorice.exblog.jp/26819474/
○ジェイミー・オリヴァーの外食ビジネスはどこへ向かうのか → https://ricorice.exblog.jp/27151474/




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