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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。http://hanenoriko.daa.jp/


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2019年 04月 30日 ( 1 )



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これが実現化し、広く採用されるようになれば、すごいことになります!

スコットランドのアントレプレナーが現在取り組んでいるのが、コーヒーかすの有効利用。
パーム油の代わりに、というのだから、なんとも素晴らしいアイディアです。

パーム油は、インスタント食品やスナック菓子、チョコレートやアイスクリームなどの加工食品をはじめ、医薬品、化粧品、洗剤など、身の回りのあれこれに使われています。
西アジア原産のアブラヤシの実を搾って作るパーム油は、インドネシアとマレーシアの2カ国で世界の生産量のほとんどが作られていますが、プランテーションの開発が続けられたため、熱帯林が破壊され、絶滅の危機に瀕している生物もいることが、大きな課題となっています。

このパーム油に代替として、コーヒーかすは使えるのでは、というのが着眼点。
カフェのゴミの6割がコーヒーかすで、スコットランドでは年間4万トン、イギリス全体では50万トンにものぼるとされています。
コーヒーにも油が含まれており、化粧品、医薬品、加工食品への使用が可能。
構成成分が同じなので、コーヒー油は十分にパーム油の代わりになり得る、ということです。

実現化に向けての具体的な知識やキャリアがなかったものの、アドバイザーやメンターの協力を得て、Revive Ecoとして会社を設立し、Zero Waste Scotlandから融資を受けることにも成功。
ほかにも、趣旨に賛同したところからの協力を取りつけています。

当面の目標としては、まは地元、スコットランド・グラスゴーで軌道に乗せる。
その後、イギリス国内だけでなく、パリ、ローマ、ベルリンといったカフェ文化の盛んな都市でも展開したい、と。


これって素敵なアイディアだと思いません?
パーム油生産がもたらす環境破壊を阻止できるし、ゴミとして大量に捨てられているコーヒーかすが立派に再利用されるわけですから。

ニュースは、ネガティブなことが衝撃度も大きいので、そちらに引きずられてしまいがちですが、俯瞰でみれば、概して世の中はよくなっているんですよね。
“The world is gonna be all right.”ってことかな。


このニュース、オリジナル記事は、BBCの2019年4月25日(木)づけの、以下のものです(↓)。
Coffee waste 'could replace palm oil'
https://www.bbc.com/news/uk-scotland-scotland-business-48023412

興味のある方は、こちらの記事もぜひ!




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by ricoricex | 2019-04-30 00:00 | イギリスの食ニュース