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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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2018年 10月 25日 ( 1 )



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名前は知っていて場所も認識していたのだけれど、
なんせピカデリー駅至近とあって、いつでも行けるからそのうちね、と、
それ以上でもそれ以下でもなかったのですが、
がこの店の本『Zedel: Traditions and recipes from a grand brasserie』を執筆したのが、AAギルと知り、


あっ、行っとかないとな、と、私の中の行きたい店リストの上位に急浮上した次第。
AAギルがどんな人物だったかについてはこちらを(↓))
https://ricorice.exblog.jp/26073000/

とはいえ、近いようで遠い、なかなかタイミングが合わないわけです。
とはいえ、ちゃんと機会は巡ってきました。


ブラッセリー・ぜデル/Brasserie Zédel
https://www.brasseriezedel.com/brasserie-zedel


迂闊でした。
あれほど紹介記事を目にしたのに、AAギル執筆の本『Zedel: Traditions and recipes from a grand brasserie』の存在を知るまで、
どうして後手に回してしまっていたのでしょう。

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ピカデリー駅からすぐ。
赤を基調としたエントランスのキャノピーや看板、店の前に設けられたテラス席は、
どんなに地図オンチの人でもすぐにわかる目立つ店構えです。
この外観は、“いかにも”なパリのビストロ。

ですが、店内に入って階段を降りて、驚きました。
外から想像できないほど広いのです。
地下は3ブースに分かれていて、バーとキャバレー(ジャズクラブ)とそしてブラッセリー
床にはどん!と“ZÉDEL”の文字。チケットカウンターもあり、ぐっとクラシック浪漫な趣。
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ブラッセリー・ぜデルはその地階の奥にあり、店内に入ってまた驚き!
アール・デコのスタイルが見事に残されているのです。
やけに広いな〜、と思ったら、200人収容できるそうで、
かつてはホテルのボールルームだったとのこと。道理で。
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いや、もうね、外の世界から切り離されタイムトリップいたような、
このゴージャスな空間だけで訪問の価値あり。
私が来店したときは、ちょうどお昼時の13時前だったのですが、
席数が多いので、すぐに案内してもらえました。

平日、ということもあってか、平均年齢は高め。
英語だけでなくいろんな国の言葉が飛び交い、
イギリスはヨーロッパ(大陸)じゃないけれど、やっぱりヨーロッパなんだなぁ、って感じたりして。
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この豪華なインテリアと、スマートカジュアルなお店で見れらるフレンドリーさとは違ったキビキビとしたサーヴィスと、にも関わらず、
お値段は、(別の意味で)驚くほどお値打ち。

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今日のひと皿(plat du jour)に始まり、オードブル、肉、魚、野菜(付け合わせ)、チーズ、デザート、とアラカルトメニューもあるけれど、
きわめつけはセットメニュー。
2コースで£10.50、3コースで£13.75。
前菜、メイン、デザートにグラスワイン(&お水)がついた「Formule」は£19.75。
これにサーヴィス料がプラスされても、£20ちょいです。

私がオーダしたのは、「Formule」。

メインのみ2種類から選ぶことができ、その内容は以下のとおりです。・セルリアックのサラダ(レムラードソース)/Céleri Rémoulade
・鴨のコンフィ/Confit de Canard
(もうひとつのメニューは、ヘダイ(のポワレ、だと思う。おそらく)/Filet de Daurade)
・タルト・オ・シトロン(レモンタルト)/Tarte au Citron
・ハウスワイン(グラスで)(&お水)/Verre de Vin Maison, Eau
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私は条件反射的に選ぶメニューがあって、鴨のコンフィもそのひとつ。
鴨のコンフィらしいで鴨のコンフィ、まずまず。
そもそも、この値段で、ブラッセリーで、レストランの料理を求めちゃいけないのだ!

鴨のコンフィはまあまあ、なことが多く、なかなか当たり!に遭遇しないにも関わらず、好きなんですよねぇ。
私にとってのベストの鴨のコンフィ(鴨料理全般)は東京・恵比寿にあった「ル・レストラン・ドゥ・レトワール」の、オープンして最初の数年のもの
(途中からランチにパスタを出すようになってからは、迷走しているように見受けられて足が遠のき、気づけば閉店していた。。。)。
この食体験が大き過ぎたのか、ほかのお店でも過度に期待するようになってしまい、果たしてよかったのか悪かったのか。。。
とにかく、「ル・レストラン・ドゥ・レトワール」は鴨がガツン!とした味わいで、圧倒的においしかったんですよ、もう、おいしい、という言葉以外見当たらない。
この衝撃と同レベルか超えるものに出合えることを、もうあれほどのものには出合えないかもと思いつつ、どこかで期待しているのかもしれませんね。

はい、なので、ブラッセリー・ぜデルでも、迷わず、うん、鴨のコンフィ!だったのでした。

前菜のセルリアックのサラダも、いかにもフランスっぽいメニュー。
クネルにした盛りつけもクラシカルで、モダンな料理では見ないので逆に新鮮。
セルリアックの食感、私、好きなんですよねぇ。
トレビスやチコリとか、シャキシャキとかパリパリとは違ったクランチーな野菜の食感が非常に好みなのです。
食べているときの食感が心地いいんですよね〜。

デザートのタルト・オ・シトロンも王道、って感じ。
表面にチョコレートで書かれた“Z”がかわいい。

グラスワインは赤で、フランス・ローヌのワイン。
重過ぎず、渋過ぎず、柔らかいの飲み口で、ひと言でいうとバランスのとれたワイン。
普段飲みによさそーだなー。
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お店を出るとき、入り口のところにハガキサイズのショップカードがあるのに気づき、
これまたアール・デコなデザインに見入っていると、
「どうぞ。お持ちになっていただいていいですよ」と。
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顔を上げると、声をかけてくださったサーヴィスの方の上部の棚には、
デザイン性のある大型パンがあれこれ飾られていて、これも素敵!
「写真を撮ってもいいですか?」と訊くと、
「もちろんです。どうぞ!」
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こういう場所に来ると、レストランで食事をする、というのは、
単に料理がどうのではなく、場を体験することでもあるんだなぁ、と改めて思ったりして。


この立地で、この外観で、このインテリアで、この料理と値段で!
いちいち驚きがあるブラッセリー・ぜデル
使い勝手のよさはピカイチだし、いつまでも大事にしたい飲食店ですねぇ。
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tue 14/11/17


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○「サンデー・タイムズ」のレストラン批評家にマリーナ・オローリンが! → https://ricorice.exblog.jp/26073000/
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by ricoricex | 2018-10-25 00:00 | イギリスの飲食店レポート | Trackback