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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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2018年 10月 22日 ( 1 )



物事を客観的に判断し批評するには、最低20年、30年ぐらいでようやく、なんじゃないか。
そう思いながらここのところ日々を過ごしていて、
そんな最中に目に入ったのが、このニュース(↓)。

Vintage to release 20th anniversary edition of Nigella's 'iconic' first book
https://www.thebookseller.com/news/vintage-release-20th-anniversary-edition-nigellas-iconic-first-book-808316


2018年6月15日(金)づけで報じられたとおり、
今月、10月4日(木)に発売となったのが、
イギリスの料理家、ナイジェラ・ローソン/Nigella Lawsonの1998年に発売された初の著書『How to Eat』の20周年記念版にして、
パーパーバックで再登場しVintage Classicsの仲間入りを果たした
How to Eat: Vintage Classics Anniversary Edition』。



再編集&出版、というのは、この手があったか!というほどの目新しい手法ではないけれど、
こういうやり方は話題になるし、改めて振り返るきっかけには、確実になるわけで、
この『How to Eat: Vintage Classics Anniversary Edition』に際して、
ほかの著名料理家が新聞などに寄稿したり、大きく取り上げられる(↓)、というのはおもしろい現象。

OFM’s classic cookbook: Nigella Lawson’s How to Eat
https://www.theguardian.com/food/2018/sep/16/ofms-classic-cookbook-nigella-lawsons-how-to-eat


Diana Henry: Nigella’s How to Eat got me back in the kitchen - and now, 20 years later, I'm handing it on to my son
https://www.telegraph.co.uk/food-and-drink/features/diana-henry-nigellas-eat-taught-live-now-20-years-later-handing/


Recipes from Nigella Lawson’s How to Eat
https://www.thetimes.co.uk/article/recipes-from-nigella-lawsons-how-to-eat-t5z3l52xn



20年前の発売当時とは違って、その間の社会の変化などについても考慮せざるを得ないので、腰を据えて評価するには、
“Vintage Classics”として定番として太鼓判を押すには、最低20年の歳月が必要なんだなぁ、と思った次第です。


私がイギリスに暮らしたのは2000〜01年。
非常にラッキーだったのは、イギリスという国が食に目覚め、
それが一般化していった時期で勢いがすさまじかったから
(そして、今につながる、と)。
わかりやすくいうと、これまでの家庭のイデオロギーを脱した、
娯楽としての食、快楽としての食、
が、テレビ番組や料理本が相次いで登場していた頃。

ナイジェラ・ローソンの『How to Eat』が1998年が発売で、
翌1999年からテレビ番組で『Nigella Bites』が始まり(〜2001年)、同名のレシピ本も発売され、
私が彼女のことを知ったのは、この『Nigella Bites』で。


ジェイミー・オリヴァー/Jamie Oliverを一躍有名にしたテレビ番組『The Naked Chef』の放送は1999〜2001年で、
これに準じた料理書、『The Naked Chef』は1999年、『The Return of the Naked Chef』は2000年、『Happy Days with the Naked Chef』は2001年発売。



(こちら(↑)は現在の表紙)

本屋さんに行くと、彼らの本が山積み、雑誌の表紙などにも登場していたのをよく覚えています。
破竹の勢い、ってこういうことを言うんだなぁ、と思いながら眺めていました。


私にとってナイジェラ・ローソンを知るきっかけとなった、『Nigella Bites』を初めて見たときの印象は、
「料理は楽しいもの、おしゃれするのと同じようにね」といった感じで、
それまでの女性料理家=主婦のイメージではなく、オサレ〜、な感じもよかったし、
きっちりかっちりやりましょう、ではなく、ラフな感じもよかった。
よかった、というより、おもしろいな〜で、
こういうライフスタイルを送ってみたい、を見せてくれた、って感じじゃなかったかな、と思うのです。

今回のこの20周年記念版の『How to Eat: Vintage Classics Anniversary Edition』の紹介で、出版社のPenguin Books
“Relax and relish Nigella Lawson's delicious prose in her first, revelatory cookery book, published as a reading edition in Vintage Classics for the first time to celebrate twenty years of How to Eat.”としているのも、
How to Eat: Vintage Classics Anniversary Edition』のサブタイトルに、
“The Pleasures and Principles of Good Food”
とあるのも、
私がナイジェラ・ローソンを最初に知ったときに抱いた印象は、そのままなんだな、
ではあるのですが、これも時間が経って初めて確信に変わるわけで、
物事をその後の流れもふまえてみるには、最低20年必要なんだよなぁ、とつくづく感じた次第です。

Penguin Booksによる『How to Eat: Vintage Classics Anniversary Edition』の紹介(↓))
How to Eat Nigella Lawson
https://www.penguin.co.uk/books/111/1116643/how-to-eat/9781784874865.html



っと、肝心のナイジェラ・ローソンによる『How to Eat: Vintage Classics Anniversary Edition』出版に際してのコメントはこちらです(↓)。


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by ricoricex | 2018-10-22 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback