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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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2018年 10月 10日 ( 1 )



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2000年にイギリスでローカル新聞社の人と話したときのこと。
「日本の技術はすごいかもしれないけれど(当時は、まだね)、それは日常生活に即したものではなく、あくまで付加価値として各産業に搭載するもの」と発言し、
その私の捉え方は時間を経て、ますます近づいているなぁ、と感じる今日この頃です。

そんなことが思い出されてしまいました。
確かに日本も進化はしているけれど、日常生活の中ではそのスピードは極めてゆっくり、と言わざるをえないなぁ、と改めて感じます。
こういう報道を見ると。


それは、すでにアメリカ合衆国やスウェーデンでは実施されているサーヴィスを、
イギリスの高級スーパーマーケット、ウェイトローズ/Waitroseで現在試験中なのは、
不在時に家の中に(要冷蔵/冷凍の食品は冷蔵庫/冷凍庫まで!)食品配送を行う、というもの。

While You’re Away”と名付けられたこの食品配送サーヴィス、
https://www.wya.waitrose.com
南ロンドンの100戸で試験中。
好評とあらば、来年2019年春には1,000戸以上で実施する予定です。

利用条件は、
・£25以上,、6アイテム以上の買い物
とされていますが、このあたり、トライアルの様子を見て、修正がされるかもしれません。

気になるのは、どうやって不在中に家の中に入るか、ってこと。
利用者が施錠コードを設定し、ウェイトローズに知らせる。
ウェイトローズからドライバーに到着時間に合わせて通知。
この施錠コードはその場限りで、デリバリーが終了したら施錠コードは白紙に戻ります。

ドライバーは胸に小型カメラをつけ、その様子は管理されます。
利用者はリクエストすれば、ドライバーの行動が録画されたヴィデオを視聴することも可能です。こうして、セキュリティの面も確保。

食品は、要冷蔵/冷凍の冷蔵庫/冷凍庫の中に納め、常温OKな食品をキッチンカウンターにおく、というのがノーマルパターンで、
リクエストに応じて、希望の場所に食品を納めてくれることも可能だとか。


この“イン・ホーム”食品配送の試験について、ウェイトローズ側は以下のように説明。
「スーパーマーケットに求められているのは、もはや食品に限らず、
それぞれのライフスタイルに応じたサーヴィスの提供です。
現在、人々は忙しい生活を送っています。
 食品配送も、待つよりも、いない間に家の中に届けておいて欲しい、
 そう願う人が増えているであろうことは、想像にかたくありません。
 そういう声に柔軟に対応するのが、スーパーマーケットの任務だと思っています。
 家に戻った ときにすでに食品が届いていれば、
 料理をしたり、買った食品を食べたりするのにより多くの時間を充てられます」。


世の中はどんどん便利になっていくなぁ。
そこで働く人はますます大変になるなぁ。
そして、これは日本だと時期尚早かなぁ(もしくはやり方を変える)、というのが私の所感です。

というのは、家に他人が出入りすることの感覚が、日本とイギリスでは違うから。
アッパーでポッシュな家庭だけでなく、ふつーの家でも、
掃除機かけたり窓ガラスを拭いたり、に家事ヘルパーさんをお願いすることは珍しくありません。
また、小さい子供がいる家庭では、オゥペアと呼ばれる住み込みで子供の世話をしてくれる人、
それは経済的に豊かでない学生だったりする、を住まわせていることも少なくないですし。
(事実、私もオゥペアでイギリスでの滞在費を浮かそうかな、と考えたこともありました。
 しかぁし、私は子供の世話をする(これはからっきしダメ)よりも一緒に遊んでしまうので、向いていないことに気づき、断念)

他人が家に来るとなると、いいところを見せなければ!の心理が働く間は、
このサーヴィスは無理だろうなぁ。
不在時に届ける、までは、今のこの時代、共通項だろうけれど、その先どうするかは、その国のエリアの状況によって変わってくるってことかな。


このニュース、イギリスのメディアでは2018年10月5日(金)づけで、以下のように伝えています。

BBC
Waitrose unpacks groceries while you’re out
https://www.bbc.com/news/business-45747673


The Guardian(イギリスの新聞)
Pop it in the fridge? Waitrose trials 'in-home' delivery service
https://www.theguardian.com/business/2018/oct/05/waitrose-trials-in-home-delivery-service



話が逸れますが、去年2017年春、韓国の自宅からプロフェッサーがBBCの取材に応じた際に、
書斎に入り込んだ子供を連れ出すのに入った韓国人妻をナニー(子供の世話をするお手伝いさん)と勘違いした、ってことがあり(↓)、


日本では、アジア人軽視だと憤慨する論調でしたが、
私も最初ナニーだと思ったクチです。
その状況において真っ先に抱いた素直な印象として。

確かに、イギリスでナニーとして重宝されるのはフィリピン人だったりのアジアの人々。
そのステレオタイプが、私にもあるのは否定しませんし、
先のニュースで既成概念で物事を捉えないようにしないとな、と思ったのですが、
それよりもこういう知識中産階級の家庭にナニーがいるのはごく自然な光景なんですよね。
そして、こういう場面で子供を連れ出すのはナニーの仕事なんですよね。
(妻の仕事は実務じゃなく、家庭を円満に回すためにナニーに指示をする、というイメージなので)

ただ、これをきっかけに、イギリスでも人種への偏見では?という論議が沸き起こりました。
思い出したタイミングで、これ、もう一度読み直そっと(↓)



~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスの高級スーパーマーケット、ウェイトローズが5店舗を閉鎖へ → https://ricorice.exblog.jp/27302482/
○英国大手スーパーマーケットのセインズベリーとアズダが合併へ! → https://ricorice.exblog.jp/27175563/
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by ricoricex | 2018-10-10 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback