例えば「ラブ・アクチュアリー」とか、個人的にはふう〜〜〜ん、って感じで、
「ブリジット・ジョーンズの日記」も然り。
でも、そういう面はあるものの、この「ブリジット・ジョーンズの日記」は、
あまりにも、いい意味で分かりやすくって軽くって、
いつもは「はいはい、わかりました」って気になるレネー・ゼルウィガーの
「私、一生懸命演じてます」「イギリス英語にもチャレンジしてるわ」という押し売り的な演技も、
ヒュー・グラントの人を小馬鹿にしたようなやる気半分ぐらいの演技も、
かえってそれが功を奏した感があります。
何も考えず、へらへら観るのにちょうどいい。(コレ、ほめてるんです)
映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のオープニングシーンは、
ブリジットの実家でのニュー・イヤー・パーティー。
メニューはターキー・カレー・ブッフェ、と、
いや〜、本当にカレーはイギリス人の国民食だなぁ、と感じます。
チキン・ティカ・マサラに代表されるように、
マイルドでクリーミーなものが人気のように思えます。
映画の終盤、ブリジットがクリスマスを実家で過ごすシーンの頭で、
日記の内容を読み上げるのですが、そこで
ミートパイ42個
と字幕にあるけれど、どうにも私の耳には
ミンスパイ
に聞こえる。
で、英語のサブタイトルを見ると、やはり
mince pies
じゃないですかぁ〜!
そりゃそうだ、クリスマスだし。
ミートパイとミンスパイでは、えらい違いです!
ミンスパイはクリスマスのときに食べる直径4〜5cmの小さなパイ。
昔はひき肉も入っていたようですが(今は入っていないものが一般的)、
レーズン、サルタナ、カラントなどのドライフルーツに、
シナモンやナツメグ、クローブなどによるスパイシーな香りづけが持ち味のお菓子です。
揚げ足をとるつもりはないけれど、
この手の間違いは、本当に多いです。
米語=英語ではないし、
字幕は単に言葉だけでなく、文化背景も分かっている人にやって欲しい、
切に願います!
おそらくイギリス以外の英語圏のものでも同じことが起こっているでしょうし。
同様のことで、最近、テレビではクイズ番組が多く、
目玉焼きは英語でsunny side up(これは米語、英語ではfried egg)
茄子は英語でeggplant(これは米語、英語ではaubergine)
などと言っていて、ひえええ〜、と思ってしまいました。。。
** 絶賛、発売中です **
Amazon
楽天ブックス