
元々はキャセロール料理でオーブンで作ります。なので、煮込みはオーブンに入れてもOK。
ブラウンシュガーを加えたり、タイムやニンニクを入れるようですが、個人的にはなくてもいいかなと思います。
また、マッシュルームやニンジン、セロリと一緒に煮込んでもよいようです。
あらかじめ、食べる日を決めて、スタウトとローリエに2晩ぐらいマリネ(漬ける)させるもよし。
スタウトはわざわざ開けなくても、飲み残しで十分に量があれば、それを使えばよいでしょう。
付け合わせは、コルキャノン(マッシュドポテトをアレンジしたもの)か、パセリのみじん切り、もしくはマスタードを加えたマッシュドポテトをぜひ。
シンプルなマッシュドポテトよりは、ちょっとアクセントのある方がよりマッチすると思います。
さらにソーダブレッドがあれば文句なしです。
スタウトを使うし、典型的なイギリス/アイルランドの料理であるのは議論の余地はないと思うのですが、この牛肉をビールで煮込む料理は、古くからフランドルに伝わるレシピにもあり、Carbonnade de bouef a la flamandeというオリジナルネームをもつようです。
この場合、ビールはエール。仕上げにクルトン(というよりバゲットをスライスしてトーストしたもの)とチーズを散らし、チーズがブクブクと泡が出るまで温めでもよいようです。
伝統的なフランドルの供し方は、牛肉のビール煮込みの上にオニオングラタンスープをかけ(これもクルトン/バゲットの薄切りをトーストしたものとチーズをトッピング)、チーズがきつね色になるまでグリルしてサーヴするようです。
<材料(2人分)>
牛スネ肉……200g
タマネギ……1/2個
ビール(ギネスなどスタウト)……150ml(+適宜)
水……200ml(+適宜)
トマトケチャップ……大さじ1/2
サラダ油……適量
薄力粉……適量
バター……大さじ1/2
ローリエ……1枚
塩・コショウ……適量

<作り方(調理:20分 煮込み:1時間)>
1. タマネギはみじん切りにする。

2. 牛スネ肉は余分な脂の部分を取り除き、3〜5cmの角切りにする。

3. 牛スネ肉に塩・コショウをふり、薄力粉をまぶす。

※新聞紙で袋を作り(ビニール袋でもよいのですが、この方がゴミの分別により気を回さない)、薄力粉を入れ、そこに塩・コショウをふって軽くもみ合わせた牛スネ肉を入れ、口の部分をもってシャカシャカふると、簡単かつ台所が汚れません(あらかじめ薄力粉に塩・コショウをふっておくという手もあります)。



4. 鍋にサラダ油をひき、3の牛スネ肉を並べ、(中火で)焼き色を付けたらいったん取り出す。



5. 弱火にし、バターを入れ、とけたら1のタマネギのみじん切りを入れ、軽く塩をふり、肉を炒めたときの焼け焦げなどをこそげ落とすようにしながら、しんなりするまで炒める。



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