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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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本は生理が残る


本は生理が残る_e0038047_20114708.jpg


整理中につき。
やっぱり手放せないな〜。

もう随分前(20年くらい?)、本の仕事でご一緒した方から譲り受けたもの。
打ち合わせで訪ねたときに、「手狭になっちゃってね。誰か欲しい人がいれば」とのことで、これ幸い!と送ってもらった。
どんな思いで読んでらしたんだろう、と思いながら、BNのページをめくった。

この時も、別の時も打ち合わせの指定時間が11時頃だったかな。
お昼を準備してくださっていて、打ち合わせが終わると同時にふるまってくださった。
自分の分も作るから、と。

一度はキッシュ。
ごく家庭的で、普段からよく作ってらっしゃるんだろうなぁ、といった感じの、気軽で肩肘張らないもので、その心遣いにも感謝した。

ある時、撮影でご準備くださった器があまりにステキで、感嘆の声を上げたら、
「もう使わないから、持っていく?」と譲ってくださった。


本の仕事は、オムニバスやアンソロジーなんかは別だけど、
ひとりの監修者/著者と関わるときは、長丁場だし、一見直接的には仕事とは関係のないようなあれこれも(でも実はこれが大事だったりもするんだけど)話したりする機会も多い。
その方はフラットで、こちらの言うことにも真剣に耳を傾けてくださった。
何気なく言われたことで、ありがたい言葉がいくつもあって、心の奥に大事にしまっている。

私は、基本的に仕事は仕事、それ以外で関わりを持たないので、関係性が近しいわけではないけれど、
その方はどこか、師のようでもあり。

本の仕事で、制作側として最後に残るのは、こういうことなんだよなぁ。
映画を作ったり、アルバムを作ったりする人も同じなんじゃないかな。


by ricoricex | 2026-02-18 00:00 | メディアとか仕事とか