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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

イギリスの食ニュース(2025年11月3日)


イギリスの食ニュース(2025年11月3日)
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<イギリス>
“The northern craft bake shop that has been crowned the best bakery in Britain for 2025
イングランド北部のお店が、2025年イギリス最高のベーカリーに選ばれる”


「Baking Industry Awards/ベーキング・インダストリー・アウォーズ 2025」で「Bakery Retailer of the Year/ベーカリー・リテーラー・オブ・ザ・イヤー」(チェーン店部門大賞)に輝いたのは、
「Gail’s/ゲイルズ」、というニュースは先日お伝えしました(↓)。
https://ricorice.exblog.jp/33812297/

この「ベーキング・インダストリー・アウォーズ 2025」は他にも部門がありまして、
「Craft Bakery Business of the Year/クラフトベーカリー・ビジネス・オブ・ザ・イヤー」(クラフトベーカリー大賞)
(筆者注: クラフトベーカリーが独立系のアルチザンベーカリー、といったところでしょうか)は、
ノーサンバーランドの「Grant’s Bakery/グラント・ベーカリー」に授与されました。

総評として、
「情熱と品質がにじみ出ている」
「店に入るとすぐ目に入る陳列は非常に魅力的で、商品は質と味において確かな実力を発揮し、かつボリュームたっぷりで、満足度が高い」。

「グラント・ベーカリー」ウェブサイトによると、
“北東部で最高の品質のベーカリーになる”という使命を掲げてオープン。
その使命は順調に進んでいるようで、
過去 5 年間で 2 度、クラフトベーカリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれているほか、
ヘッドベーカーのアンドルー・コッテレルは、グレンイーグルス・ホテル、グロブナー・ハウス、故・エリザベス女王のホリールード宮殿での毎年恒例のガーデンパーティーなど、多くの名高い会場向けにアイテムを作ってきた実績もあります。

お店で販売されるアイテムは、本店から少し離れた場所にある工房で、7人のチームによって、すべて手作業で行われています。
人気のある商品は、マデイラケーキ、ティプシーケーキ、二度焼きしたアーモンドクロワッサン(クロワッサン・オ・ザマンド、のことかな?)、ピーチ・メルバ、ソーセージロールなど。

意欲といい、アイテムといい、とても気になるお店です。
訪ねて、お店を見て、いろいろ食べてみたいし、厨房ものぞいてみたいな。


“Rise in UK Thanksgivings driven by growing appetite for US foods, retailers say
イギリスのサンクスギビングの需要増加、アメリカ食品の人気拡大が背景と小売業者”


ハロウィーン、ブラック・フライデー、そしてサンクスギビングも、なんですよね〜。
秋のこの時期のアメリカ的な風習が、イギリスでも浸透しています。
その理由を探った記事で、
イギリス在住のアメリカ人移住者の増加

アメリカ食文化への関心がその理由として挙げられています。

実際に、サンクスギビング関連商品の販売は増加傾向にあり、ある農場では昨年の祝日前2週間で七面鳥の売上げが38%増加、と報告。
小売業者のデータによると、検索数は前年比440%急増、パンプキンスパイス関連は550%以上増加、アメリカ食品の売れ行きも好調、だとか。
レストランでもサンクスギビングのメニュー展開は好評のようです。

ある調査によると、Z世代とミレニアル世代の42%がイギリスでサンクスギビングの食事会に参加したことがあり、16%が今年11月に初めて参加または主催する予定と回答。
半数以上(53%)が、感謝祭やアメリカ式ハロウィーンといったイギリスの祝日がイギリスの行事として定着しつつあると考えているようです。

それにしても、それだけでは説明がつかないような気が私はしていて、
アメリカに対する愛憎、というのか、かつては自分たちが上だったのに、第二次世界大戦後は世界の王の座を明け渡すことになり
(だからこそ、1960年代にイギリスの音楽がアメリカで人気を博した時に、 British Invasionという言い方をし、
1990年代のクール・ブリタニア、ブリットポップのミュージシャンがアメリカでも成功を!と意気込んだけど、オアシスですらいかなった)、
でも時代を経て、若い世代はそもそも、そこまでの大英帝国、って意識は薄いだろうし、
(違いこそあれど)英語という共通言語で情報も入りやすいから、
ニュートラルに素直に、アメリカってこんななんだ、いいな〜、みたいな感覚なんじゃないかな。

そして、10年以上前、年々イギリスでハロウィーンが賑やかになっていって、なんでだろう?と理由をイギリス人に訊いたら、しばらく考えた後、
「長い夏休みが終わってクリスマスまでの間、楽しいイベントが欲しいんじゃないかな。
日が短くなって寒くなって暗くなっていく時期だし、ボンファイアー・ナイト(ガイフォークス・ナイト)はあってもイベントであってわいわいするパーティーって感じじゃないしね」
と答えてもらって、ものすごく腑に落ち、私も、これじゃないかな、って気がしています。


“『砂糖の世界史』を読んでない人は今すぐ読んで!「なぜイギリスは紅茶なのかなど解説されていてマジで面白い」”

そう、この本、おもしろい、です。
読んでない本も紹介されていたので、読んでみよっと。


mon 03/11/25

by ricoricex | 2025-11-03 12:00 | イギリスの食ニュース