
1980年代は、イケイケな時代だった。
明るいのがよくって、暗いのは悪とされていた。
ネアカとかネクラとかの言葉が使われた時代ですね。
暗い、とも違うんだろうけど、10代の私は物事を素直に単純に捉えられなくって(今の方が全然素直で単純)、心の中にどうにもネガティブな塊がどっしり居座っていて、ねじれてひねくれて、どうしようもなくみっともなかった。
岩館真理子の作品は、読むたびに、自分のそんな部分が炙り出されて、共感しつつも、嫌だなぁ、という思いとがない混ぜになり、そっぽを向きつつ視線はしっかりそのまま。
無性に読みたくなって、読み返したら、泣いちゃったなぁ。根底の部分は何も変わってないんだな〜、私。
物語に共感、というよりも、ここまで嫌な感情に対峙して作品にしてくれたことに、なんだな。
それにやっと気づいた。
中学高校と、いちばん熱心に読んだ作家。
明るいこそよし、とされた時代に、よくこんなの、世に出したな。
作家本人もだけど、編集さんがえらかった、んだと思う。
いつだったか、マンガ夜話(NHK BSでやってたテレビ番組)で取り上げられたことがあって、たいていの回はおもしろく視聴してたんだけど、
岩館真理子の回だけは、こいつら何も分かってない! 違う、違う!とひとりテレビの前で憤慨してしまった。
でも、その時も、ず〜っと、なんでこんなに惹きつけれるのか、何がいいのか、説明しようにも言葉が見つからなくって、読み返して、今、ようやく言語化できる気がする。
・・・
覚えてることがあって、高校のとき、だから1984〜1987年。
多分、だけど高校2年だったかも、だったら1985年、かなぁ。
「ノンノ」のモノクロページの連載で、職業図鑑みたいなのがあって
(この企画、とってもおもしろくって、熱心に読んだ。収入も聞いていて、なにかの職業の時に、そんなに儲かるんだ!って思った)、
最初の見開きは、表組みになっていて、7〜8人のプロフィールと質疑応答、次の見開きで、それぞれの人の簡単なインタビューみたいなのがひとり1/4ページとかで見出しと本文(400wくらい)、構成だったような。。。
漫画家が取り上げられた時、岩館真理子が出てて、初めてお顔(&全身、だったような。ボブぐらいの髪型で、黒っぽいコート?スカート?か何かを羽織ってて、眼鏡をかけて、口元に手を当てて笑われていたような)を見たんですね。女子大生が女子大生ブランドになる前の女子大生のような佇まいの、思ったとおりの繊細そうなかわいらしい方だったなぁ。
(この号、欲しいなぁ)

