『さらば、わが愛/覇王別姫』(4K 1993年/チェン・カイコー監督)が目黒シネマでかかっていると知って、
これは!(いろんなタイミングが符合)と向かう。
公開当時、仲良かった3歳上の人が大絶賛していて、おもしろそうだなと感じたものの、そのとき20代半ばの、今よりもまだパッパラパーな私に受け止められるとは到底思えず、見送ったんですよね。
でも、『ゆきゆきて、神軍』もそうであったように、30年経って、今なら観られるかも、と。
歳をとって、本当によかったね、私。
スケールの大きさと運命と哀しさと。
すさまじく、圧倒されます。
時代が変わり、今は、もう作れないでしょう。
いつもの私は、おすすめ、ってことはまずしないのですが(趣味嗜好は人それぞれ。私の嗜好はさんざん小バカにされてきているのもあり、押し付けたり巻き込んだりになりかねないことは、しない。事柄を伝えるのは別の話)、
これは必見。好きとか嫌いとか、そういう次元以上です。
そして映画館で観てほしい。3時間近い長丁場ですが、色彩と光の使い方がうまく、また必然としての長さなので、だれないし、飽きない。
こんな役を演ってしまったら、レスリー・チャンは、もう仕方なかったのかもしれません。
呆然としていて、まだうまく言語化できないのですが、とりあえずメモ程度とはいえ、備忘録として。
mon 05/08/24