
『冒険者たち』(1967年/ロベール・アンリコ監督)
@ 東京芸術センター シネマ ブルースタジオ(北千住、東京)
おそらく四半世紀ぶりに観たけれど、印象はさほど変わらず。
よくも悪くもテレ東の『午後のロードショー』的な。
今はどーかわからないけど、『午後のロードショー』で放送されるのはB級映画が多くって、掘り出し物もあったりして、
ただ名作の範疇には入らないかな〜。
実際、私自身の『冒険者たち』に対する評価としては高くない、嗜好でいうと、隙があるからこそいい、いうか。
フランス至上主義の方々には申し訳ないのだけど、
一般的なフランス(というかヨーロッパ)って野暮ったくって(もっさい)、そこも見てとれて、それがいい、というか。ね。
映像とかカット割りとか台本とか、まあ、う〜む、、、な部分が散見される。
(ジョアンナ・シムカスが恋い慕うのが、アラン・ドロンでないのはいい)
皮肉なことに、だからこそ、繰り返し流れるフランソワ・ド・ルーベの音楽が際立つ。
『冒険者たち』は、おそらくB級映画として、それこそ本当にテレ東の『午後のロードショー』に登場しても何らおかしくないのに、
名作とされるようになったのは、ひとえに『グラン・ブルー』の元ネタとされたから、で間違いないでしょう。
男2人、女1人、海が舞台、という設定。
確かに、ジョアンナ・シムカスとロザンナ・アークエットは見た目似たタイプ、ではあるし。
ジョアンナ・シムカスが死んだ際に海に沈めるシーンは、
ロザンナ・アークエットが「Go and see my love」(だったと思う)と言って、ジャン=マルク・バールを海に送り出したオマージュだとふんでいる。
ところで、『グラン・ブルー』の日本公開当時のことはよく覚えていて、
最初は『グレート・ブルー』という日本名だった。
名画座中心だったけど、面白そうだからロードショーで観よう、
でも帰ってきてからね(夏休みか何かで帰省だかに引っかかっていた)、だったのに
東京に戻ったら、早々に打ち切りになっていた。
ええと、新宿・歌舞伎町の新宿コマ劇場の向かいの映画館で上映されたと思う。
その後、これも記憶の範疇で、竹中直人が大絶賛したのがきっかけだったんじゃないかな? じわじわと話題になって、
数年後に『グラン・ブルー』として、当時は設備のいい映画館上映された、と思う。
『冒険者たち』の終盤に出てくるラ・ロシェルと、その海に浮かぶフォール・ボヤールが印象的で、行きたくって、
いざ訪ねようとしたのが2003年だった、と思う。
スペインの石油タンカーかなんかの事故が大西洋で発生し、海に行くのはどーかな?という状況になり、
諦めて、ボルドーからブレストまで途中下車しながら列車で北上。
ブルターニュ(Bretagne)ってブリテン(Britain)なのを納得。
雨は多いし、パブもちらほらあるし、何より人々の見た目が違う。
『気狂いピエロ』のラストシーンの島、地中海のポルクロル島は、
そんなこと知らずに、島自体に行ってみたいな〜、で旅したところ、
後になってロケ地と知って、そーいえば確かに!となったんだよなぁ。
こういうのってタイミングよね〜。
我ながらよく覚えてるなぁ、ってぐらいそれぞれのシーンをよく覚えていた。
新しい気づきとしては、海辺の村の建物、家の外壁とか扉とかは、ジャージー島の風景が思い出され、
そうよね〜、ジャージー島はイギリス領(?)とはいえ、物理的&歴史的にはフランスだもんね〜、と再認識。
ジョアンナ・シムカスが個展の時にきていたメタリックなドレスが、
カイリー・ミノーグの「Can't Get You Out Of My Head」のMVの後半で着用していたドレスが似ているといえば似てる。
それとコンゴ、ベルギー、(事件っぽいの)ときて、安直に『闇の奥』を連想してしまったよ。。。
この映画に関連性や批評性があるようには思えなかったけど、『闇の奥』が引っかかること、多いなぁ。
読み直す、というより、買い直そう。
fri 04/02/22

