2024年7月20日(土)、「BOOK MARKET 2024」に行って(↓)、
買おう!と思ってた本を購入し、一気に読む。
あまりにすぐに読んでしまったので、再読。
おもしろい。
でも、そのおもしろさがなんなのか、わからない。
仕事の内容が理解できるから、私自身死にかけたから(最初大腸がんかと思ったら違った)、登場する地名や店名がわかるから、でも、そこじゃない、気がする。
なんだろう?
30年ほど前に『ネット・トラヴェラーズ '95』(翔泳社)という本が出て、そのときに同時進行かなぁ、編集日記。みたいなのがあって、それがいたくおもしろかったんですよ。
「今日もレスが来ない」
「キャプションは見積もっている時間の倍かかる」
「時間がなかったから、ささっと作って食べる」
「一生懸命仕事をしていると、お金がなくなる」
こんなことが書いてあって、メモ書き程度の短い文章で、だからこそリアル、というか。
作家の日記みたいなものとかあるけど、それとも違う。
同業者の仕事の実態を知れた、とも違う。
なんだろう?
その理由を探す、ってのを言い訳に、繰り返し読もう。
・・・
『自分思い上がってました日記』は、カバーはついてないけど、文庫スタイル。
紙が少〜しざらっとしていて、ちょっとペーパーバックっぽい。
そして、エディトリアルデザインが気持ちいい。
アキ、書体、行間、もだけど、特に字詰めが。
句読点がぶら下がり、なのがいい。
DTPに移行して、しばらく慣れなかったのは、書体、もだけど、字詰め。
均等アキがどうにも座りが悪かった。
でも、まあ、今では、杓子定規にかっちりしてると、角々見えるようになったんだけど、
でも、まあ、やっぱりQ数の1Qおとして字送り、カッコや中黒などを半角とかで調整する字詰めは落ち着くんだけど。
そのことを知ったエディトリアルデザイナーさんが、本文の組サンプルを2〜3作ってくれたこともありました。
固有名詞をどこまでカギカッコでくくるか、も考えられているなぁ。
たくさんあるので、作品名(+α)に留めているんじゃないかな。
そこのことで視覚がガチャガチャしなくって、読みやすい。
文庫とか新書とか、って制約がある分、作り手(版元)の個性や思いが浮き彫りになって、そこがおもしろいな〜。
っと、図書館に返却までまだ時間があるから、『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』(↓)も再読するとしますか。