松本清張祭り真っ最中(環瀬戸内海文化圏を掘りたくもあるのです)
なので、『半生の記』と『父系の指』(が収録されている文庫)やら、
気になった短編やら、手持ちのあれこれやらをつらつら読む日々(↓)。
初めて読んだのは20代後半、だったかな。
推理ものではなく、淡々と話が進んで、肩透かしを食らった、んですよね。
で、今読むと、とてつもなくおもしろい。おもしろい、というより、味わい深い。
心の深いところにず〜っと入ってくる。
若いからわかることもあれば、年とったからこそわかることもあるよね。これは後者。
そしてうまい。すでにうまい。よくこういうテーマで小説を作ろうと思ったなぁ。その着目眼にも驚く。
章立てになってるのは、そうしなくてもいいように思えるけど、やむなしですね。
デビュー作、ということは、1日の仕事が終わってから少しずつ書いたから。
「そんなことを調べて何になります?」ばかりしてるなぁ、私も。
wed 29/05/24