本屋のポップとかベストセラーだとかは、通り過ぎちゃうのですが、
人と話しているときに、話題にのぼったものは、相手がそれを気に入っていようがいまいが(だって、相手と私は違うもの)、興味を持ってしまいます。
この本もそう。
へぇ〜、と思って図書館に予約。
人気が高く、やっと順番が回ってきました。
・・・
このエッセイ、いいな。
私は、アンガールズは知ってはいるけれど、という程度。お笑い自体もよく知らないし、だいたいテレビを置いてないし。
だけど、どのエピソードも戸惑うことなく、す〜っと読めます。
文章は、うまいわけじゃない。
でも、文章ってうまけりゃいい、ってわけじゃない。
なんだろうなぁ。
(いい)人柄だとわかる、とか、マジメなんだな、とか、そういう論調になりそうですが、そこじゃないような気がします。
ぎこちないけれど、ええかっこせず、かといって、自虐には知らず、すごくニュートラルで、そこがいいなぁ。
ゴーストライターの聞き書き、ではない、ですね。
ちゃんと自分で書いたのでしょう。ライターが手を入れると、こうはならない、きれいにまとまると思うんです。
ちゃんと自分と対峙して、たどたどしさはそのままに、ちゃんと自分の言葉として文字に紡ぎ出してるところが、魅力。
しかも、気負いなく、ってのは。なかなかできることではない。
(経験がないから、書けたのもしれないし、続けても、こんな調子かも、しれない。それはわからない)
おそらく、自分を客観視できる人なのでしょう。
だから、こういうことができるのでしょう。
最後の2本、相方の山根との関係性、結婚まで、の話は、それまでのトーンとちょっと違って、
違って、というのは、なんだかちょっとうまくなったなぁ(技巧として、ではなく)、と思ったら、書き下ろしでした。
書籍化するにあたって、入れたものでした。
この2本は、読んでて、じ〜ん、としてしまう。よかったね、と素直に思っちゃう(特に、結婚の方、ね)。
あっ、本編の“最高の食事”もいいですよ。
ただね、このタイトルとカバーは、どうだろう。。。そこがちょっと。。。
ただね、このタイトルとカバーは、どうだろう。。。
そこがちょっと。。。
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あと、他の本を同時進行で読んでいて、まさにそのトピックが取り扱われているから、ってのもあって、
ルッキズム、について、考えてしまいました。
ジェンダーでどうこう、ではない気はするし、でも世間の受け止め方に性差はやはりあるようにも思えるし。
ルッキズム判断に傷つく、というのは素直な声でしょう。そういうの、男性側から発せられた、というのもありそうで、あんまりなかったかも(しっかし、ひどいことをするもんだ! 憤慨!)
私自身がルックス含めて底辺にいて、見下される言動を受けることが多く、たまにある純粋な評価の場合でも、傷つき、はしないけれど、それでもいい気はしないもの。
なんか、ソーシャルメディア、特に視覚に訴えるものが台頭して、ルッキズムってどうよ?という論調にはなっているものの、実態(本音?)は見た目が大事、にますます傾いていっている気がしますねぇ。