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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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クリームティー/Cream tea


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クリームティー/Cream teaといっても、ウィンナーコーヒーのように紅茶にクリームを浮かべたもの、ではありません。
クリームティーを一言で言うと、紅茶とスコーンのセット、です。
(イギリスのスコーンはこんなの(↓)。


なんで、スコーンなのにクリーム? それはイギリスのスコーンの場合、単独で食べることはなく、横半分に割って、クロテッドクリームと(いちご)ジャムをのせて食べるからです。
スコーンにクリームは欠かせない、だから、紅茶とスコーンのセットがクリームティー、というわけです。
ジャムでもいいじゃないか、そもそもスコーンでもいいじゃないか、との声もありそうですが、
まあ、とにかくクリームティーなわけです。

お茶の時間のスコーンというと、とかく三段重ねのプレートに盛られた(今は、これに限らないけれど)フィンガーフードと紅茶のアフタヌーンティーを思いがちですが、
もっと気軽な、クリームティーという選択もあって、イギリスのティーハウスなどではおなじみです。
日本のカフェでも、午後ケーキセットを出すでしょう、その感覚に近いかもしれません。

・・・

クリームティー、私も何度か現地で体験しています(↓)。

・ジャージー島のカフェ
※ここは王道! 特に地方だと、今も昔もこんな感じ

・スコーン@ギャラリー・メス/Gallery Mess(ロンドン)
※モダンなタイプ。スコーンも小ぶり

・クリームティー@ザ・マフィンマン/The Muffin Man(ロンドン)
※レイドバックしたスタイル、トーストするのもおもしろい

・・・

スコーンはスーパーマーケットなどでも売っているので、買ってきて食べたりもします。
クロテッドクリームをわざわざ買わず、バターでもよし。ジャムはのせてものせなくても。
こういう、よりカジュアルなスタイルは家庭のティータイムで散見されます。

お店だとティーポットで紅茶を淹れ(茶葉とは限らない)、カップ&ソーサーで出てきますが、
家だとマグにティーバッグで紅茶を作り、お湯を注ぎ、牛乳と砂糖を入れて、といたってお気楽。
今やイギリスはコーヒーの国、となった感がありますが(↓)、イギリスのスコーンにはミルクティーが断然合います。


お茶の時間や夕食に人を呼ぶことも少なくないイギリス人の生活、
よっぽどのことがあれば別ですが、大抵は、気張らないし、気取りもないので、人が来ても、いつものことをいつものまま。
そこがcozyで居心地がよかったりします。

・・・

ちなみに、イギリスのスコーンは、お茶菓子、であって、食事ではありません。
なので、朝食に食べることはありません。
以前、私の友人(日本人)が初めてイギリスに来たとき、朝食にスコーンを買って食べてたら、
「なんで朝、スコーンを食べるの?」
と、イギリス人に驚かれました。

日本では、スコーン自体、イギリスとアメリカのものが混在し(かつ、さらにローカライズし特異なものが見られますが)、食べるシチュエーションも違うんですよね。アメリカや日本のように朝食に食べない。あくまでお茶の時間のもの。
時代は移れど、イギリスのスコーンには紅茶、それもミルクティー、だからこそクリームティーなんです。

by ricoricex | 2024-06-05 00:00 | メニュー