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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex
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ワイン@バガボンド/Vagabond(ロンドン)


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昨秋、2023年秋の、5年ぶりのイギリス滞在では、あまり外に出てないんですよね。。。
家(フラット)でのんびりしていたし、そうしたかったし。

とはいえ、まったく籠っていたわけではなく、多少は外に出てまして。
ロンドンでここはぜひ行っておきましょう!と、向かったのは、
バタシー・パワーステーション/Battersea Power Station(↓)。


元発電所を再開発し、その規模たるや!
私は度肝を抜かれましたよ。。。
(ピンク・フロイドの空飛ぶブタ、と言ってももう通じない、か。。。)

(本格的に再開発が始まる前に、見学できて、本当によかった!(↓))


バタシー・パワーステーションに到着したのは、午後2時過ぎ。
お昼まだだし、何か食べよう。
人出は多いとはいえ、ランチタイムのピークは終わっているだろうから、席さえあいていればどこぞに入れるかな、とうろうろ。

お姉さんに声をかけられてお店を見ると、
「Vagabond」だっ!
https://www.vagabondwines.co.uk
来たい、と思ってたんですっ!

というのもですね、現在ロンドンで9軒、イギリス全体で11件を展開する「Vagabond」
バタシー・パワーステーション店はアーバンワイナリーを備えているんですよね(↓)。
https://www.vagabondwines.co.uk/urban-winery

これは気になる!
だったんですが、昨秋、イギリスにいたときの私は、巨大な喪失感のようなものが絶え間なく襲ってきて、泣いてばかりいたので(原因は自分でわかっている)、
そこまでしっかり意識がいなかくって、とりあえず何か飲みましょう、さくっと食べましょう、のが精いっぱい、でした。。。
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・・・

「Vagabond」で、特筆すべきはワイン。
そのサーヴの仕方、です。
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試飲でよくあるマシンで、ワイン、そして量を選んで、自分で注ぐんです。
その都度カード決済。
ワインの味わいなどは、それぞれのワインにメモがつけられています。
(こういうお店、私が知らないだけで、日本にもあるのかな?)
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味気ない、ですか?
人手不足解消もあるでしょうが、これ、ワインの敷居を無駄に高くしないのに、いいかもしれない、と感じました。
とりわけ日本だと、ワイン、むずかしい、とか、悲しいかな、ソムリエがいるばかりに、かえって気後れしてしまう、ってことあるように思うんです。

ハイエンドならともかく、カジュアル・ワインバーであれば、
ドリンクバー感覚だと、気軽に試せるんじゃないかな。
ワインの敷居が低くなって、ボトルが並んでるのを見て気軽にあれこれ選ぶのはいいんじゃないかな。
カップルでもグループでもひとりでも、ワインが楽しい時間にあれば、それでいいんじゃないかな。

じゃあ、ソムリエは何をするのか、って?
ワインのセレクト、そして訴えかけるコピーを作ることでしょう。
口頭とは違いますし、短い言葉でそのワインの特徴を記す。コピーライティングの世界ですね。
プロのライターが入るにしても、ソムリエはそこに元のテキストを作るにしろ、監修にしろ、関わるのは間違いないでしょう。

・・・

ワインは、ざっと見たところ、バイザグラスで30種類くらい試せます
(ウェブサイトだと100種とありますが、これはボトル含めて、でしょう)。
量としては、125ml、175ml、ボトルとあり、ものによってボトルだけとか、バイザグラスは125mlのみとか、さまざまです。

そして、こういう体系立てるの、イギリスはうまいなぁ、と感心してしまいました。
ワインは大別して、スパークリング/sparkling、白/white、スキンコンタクト/skin contact、赤/red、その他/other。

さらに、
・白/white ・・・ criso(ライト), aromatic(ミディアム), rich(フルボディ)
・スキンコンタクト/skin contact ・・・ rosé(ロゼ), orange(オレンジ)
・赤/red ・・・ vivrant(ライト), elegant(シルキーなミディアム), spice(大地を感じさせるミディアム), bold(フルボディ)
・その他/other ・・・ sweet(スウィート/デザートワイン), fortified(フォーティファイド)
としています。
かっこの中の日本語は簡単に特徴を記しましたが、元の英語はもう少し言葉が足してあって、かつそれぞれのカテゴリーには色をつけて視覚的にも、ワインの味が容易に想像できるようになっています。

rosé(ロゼ)とorange(オレンジ)をまとめてスキンコンタクト/skin contactにしているのもおもしろいなぁ、と思いましたし、
rosé(ロゼ)とorange(オレンジ)の説明も簡単で的確。なので、違いがわかりやすい。
そして、ここから個々のワインの説明に入りますが、あくまで簡潔に、です。

私は、マシンの使い方含めて、スタッフの方に教えてもらって、ロゼをチョイス。
(何を、かのメモが見当たらない。。。)
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フードメニューは軽くつまむ程度のものが並びます。
食事は、せいぜいサンドイッチ。
ローストしたパプリカとヴィーガン・フェタチーズを挟んだフォカッチャのサンドイッチにしました。
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こちらはワインとは別オーダーで、テーブルからQRで。
カウンターに行って、口頭でも注文できます。

ワインもフードメニューもいずれもキャッシュレス。
カード決済もコンタクトレス(タッチ決済)が主流です。
今のイギリスは、本当にキャッシュレスでスタッフレスだなぁ(↓)、と実感しました。



肝心のアーバンワイナリーはお店の奥にありました(写真がブレブレ)。
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いつもの私なら、スタッフの方をつかまえて、あーでもないこーでもない訊くのに、そんな精神的余裕がなかった。。。
なもんで、ワインもよく考えたら、肝心の「Vagabond」のワインを飲んでない、という大バカ者です。

次回、ですね。

ではあるのですが、「Vagabond」はワイン小売業者の「Majestic」に買収されたばかり(↓)。
Analysis: a closer look at Majestic’s acquisition of Vagabond Wine
https://www.thedrinksbusiness.com/2024/04/analysis-will-majestics-acquisition-of-vagabond-wine-work/


今は、ウェブサイトを見る限りですと、表向きは大きな変化はないようですが、
このスタイルでの営業は、いずれ変わってしまうのでしょうか。


sun 12/11/23
by ricoricex | 2024-06-03 00:00 | イギリスの店レポート