
普段の私はおとなしい。
あんまり喋らない。
なんせ、内向型ですから。
仕事で移動の時(現場は別)、自分がホステス(つまり、仕切りで、編集者の立場の時)は、状況を見ながら、話をふったり、場を回したりするものの、
そうでないときは、ほとんど喋らない、と思う。仕切りの人と他の人が喋ってるのをぼんやり聞いている。
もっともそれは車移動のときで、
今は、新幹線とか飛行機とか、同じ便でも離れた席をとったりする。
もちろんそうでないもあって、先日、出張の帰り、案件をアシストされていたスタッフの方と隣の席になった。
お疲れだろうから寝たいだろう、静かにしていようと思ったのですが、
ちょっと言葉を交わしたところ、最寄駅こそ違うものの、ご近所で行動範囲が相当ダブっていることがわかった。
結局、道中、ずっと話していた、という。
・・・
外で食べることに対するアプローチが似ていることで、話が続いたんだと思う。
ハレの晴れやかなレストランではなく、普段のなんてことない、いつものごはんを外で食べる、って話。
お互いに、こんなところ行ってたの!みたいになって、
結論としては、駅から離れた住宅街にある、近所の人しか行っていないようなお店がいい!
日常の食事の、当たり前のことを当たり前にしているお店って、グルメガイドなんかで取り上げられないし、言及されることもないんですよね。
だって、なんてことないお店だもん。
派手なこともしないし、お店の佇まいも周囲に溶け込んでる。
そういうお店に入ると、心底落ち着くし、安心する。
・・・
ここもそう。
「世田谷の文化遺産“区民会館と庁舎再生を”近代建築ツアー/世田谷区役所の最後のお話会&見学会」に参加した後、
本当は、世田谷区庁舎からは世田谷線の世田谷駅か松陰神社前駅が近いんだけど、桜新町駅まで歩く。
というのも、この真ん中らへんに、人生で一番長く住んでいて、久しぶりに歩いてみたくなったからですね。
世田谷駅から北上し、かつて住んでいたところの近くに差し掛かったとき、あっ、まだお店がある、しかもあいてる、と嬉しくなって、暖簾をくぐる。

食堂、なんだけど、もう少し落ち着いた感じ。
厨房は親父さんと息子さん、かな。ホールは、キビキビとしたお母さん、かな?
メニューも多く、ごはんを食べるもよし、飲むもよし。
夜は16.30からやっていて、私が入ったのは16.45頃。
すでに先客あり。
お昼を食べてなかったので、しっかり食べたくって、
今日のおふくろ定食(アジのたたき、ささみしそ巻きフライ)を頼む。

たっぷりのごはんとお味噌汁、壺漬け、甘いお豆さんも添えられ、税込みで814円! 1000円でお釣りが来ちゃう!
アジのたたきもささみしそ巻きフライも、素直においしい。
こういうお店はお茶もおいしいのよね。
そして、長いことやっていて、テーブルや椅子は年季が入っているけど、
ピチッとしている、清潔にしてあるんだよなぁ。

私が入った後からもちょこちょこお客さんが入る。
いずれも近所の人、と思われ、お店の人と話している感じからなじみの人も。
同世代(50〜60代)のカップルが、あれこれつまみを頼んで、お酒(ボトルキープも)を頼んで、がいかにも美味しそうで、
お腹すかせて、ごはん(お米)食べずに、おかずを食べながら飲むのも楽しそうだなぁ、と思ってしまった。

ハレの晴れやかな、技術とか今の時代感を感じるお店に行くのは楽しい。
同時に、こういう日常に根づいたお店で、いつものごはんを食べるのは、本当に落ち着く。好きですねぇ。
東京の城南地区は、駅から離れた住宅街に、こういう宝石のようなお店が、食堂にしろ、天ぷら屋にしろ、トンカツ屋にしろ、洋食屋にしろ、中華屋にしろ(町中華とはちょっと違う。昨今の持ち上げ方も、本来着目したところからかけ離れ、ちょっと違うかな、と思う)、和菓子屋にしろ、点在している。


