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「申し訳ない。もう扉を閉めてしまいました」
ゴネても仕方ないんだろうな、と思ったのは、
「フライトに乗り遅れた場合」という案内が機内モニターで表示されたのを思い出したから。
ちゃんと便を用意するから、無理やり乗らないで(これにより出発が遅れたりするのは嫌よ)、というメッセージと受け取ったから。
「わかりました。便を振り替えるには、どこへ行ったらいいですか」
教えてもらったカウンターに向かう。
が、誰もいない。スタッフらしき人も通らない。
どこもかしこもスタッフレスだなぁ。
スキポールは案内モニターが随所に設置されているけれど、そこでは解決できない。できるかもしれないけれど、イレギュラーな場合は、有人の方が速いのよねぇ。
“もし誰もいなければこちらのカウンターに”の案内を見つける。
一瞬考える。
ここに本当に人はいるのか、もう一度確実にスタッフがいるゲートまで戻って、再確認した方がいいのではないか。
後者を選ぶ。
「誰もいなかったんでしたら、こちらに」と教えてもらったのは、案内にあったのと同じカウンター。
難なく見つけたものの、カウンターらしきものは見当たらず。
でも表示を見ると、ここで間違いない。
セキュリティの人がいたので訊くと、こちらへ、と。
カウンターは通路を背に設定されいるので、死角になって見えなかったんですね。
これ、あえてこういう設計にしているのかなぁ、本当に必要な人だけ受け入れる、という感じ。
このときになって初めて、
振り替えてもらえる、って信じ込んでいるけれど、大丈夫かな?
ロンドン行きの便はざらにあるだろうけど、満席だったら、今日はアムス泊? もしくは、別の航空会社になったとしたら、別途料金になるのかなぁ、という疑問がわいてくる。
スタッフ3人のカウンター。すべてのスタッフがカスタマー対応なわけではなさそうだったけれど、すぐに案内される。
(おそらくマレーシア系)の朗らかな女性。
今回は、別にこういうことはする必要はなかったのですが、先の疑問から交渉になるかもしれない、という頭が働き、どう振る舞うのがいいのか瞬時に考える。
淡々と状況を説明するか、怒った素振りを見せるか(これはやらない方がいい、極力しない、ではあるけれど)、まいっちゃった、でへへ、etc。
まいっちゃった、でへへ、だな。
「ロンドンへの乗り継ぎに間に合わなくって。走り回って、もうクタクタです」
笑い声を立てて、「大変でしたね。あら日本から? コンニチハ」「コンニチハ」
モニターとしばらくにらめっこして、
「20.30発をとりますね」
「はい、お願いします」
一度発券した後で、「あっ、ちょっと待って。窓際がいいでしょう」「はい、ぜひ」
「席は7Fです」
「7はラッキーナンバーですね。幸先良さそうです」と答えると、コロコロ笑って、チケットとともにゲートやらボーディングタイムやらを説明される。
間に合わなかった搭乗券、一回発券した搭乗券を、「もう要らないですね」とビリッと裂いてゴミ箱に入れた直後に、「あっ、記念にもらっとけばよかったです」と言うと、またしても大笑い。
無事、便の振り替えができてひと安心だけど、これで終わりじゃない。
預けた荷物の確認もしないと。
wed 08/11/23
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