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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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イギリスの食ニュース(2024年1月2日)


イギリスの食ニュース(2024年1月2日)
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<イギリス>
“English Sparkling Wine makers raise a glass to new opportunities
イギリスのワインの今”


2023年12月31日にイギリス政府から発信されたレポート。
箇条書きで、紹介します。
・イギリスのワイン市場は2022年、100億ポンドを超え、世界的なワインのマーケットの中心地に加え(金額ベースでは世界第2位のワイン輸入国)、イングランドとウェールズではワイン製造も急成長。
・2022年、イギリスのスーパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店を通じたスティル、スパークリング、酒精強化ワインのオフトレードの売上は約76億ポンドで、接客店舗を通じたオントレードの売上は約35億ポンド。
・イングランドとウェールズの国内ワイン生産は36%増加。2017年から2022年の間にブドウ栽培面積は74%増加(2257haから3928haへ)、2000年以降では、4倍以上に増加。
・現在、約900のブドウ園があり、ブドウ栽培(ブドウの栽培と収穫)は、現在イギリスでもっとも急成長している農業部門であり、フルタイムで約2,300人を雇用、2025年までに雇用が50%増加すると予測。
・2023年のブドウの収穫量はイギリスで過去最大となり、2,000万~2,200万本が生産される見込み。過去最高を記録した2018年よりも50%以上多くなる予想。
・イングリッシュ・スパークリングワインは、近年人気が上昇しており、830万本が生産された。新年を迎えるにあたっての人気商品となることが期待されている。
・2024年1月1日より、イングリッシュ・スパークリングワインは、ボトルネックにマッシュルーム型のストッパーやフォイルカバーを使用する必要がなくなり、廃棄物とコストの両方を削減するため、よりシンプルなパッケージを選択できる。
・ピケットの製造・販売に関する規制が撤廃。新たな収入源を作り、低アルコール飲料に対する消費者の需要を取り込むことができる。
・輸入ワインのラベルに輸入者の住所を記載する義務を撤廃し、事業者の管理負担を軽減。

先日お伝えしたパイントでの販売OK(↓)も加えると、変化のときを迎えているんだな、と感じます。
https://ricorice.exblog.jp/30587575/
特に、パッケージの簡素化とピケットは大きなポイントに思え、
個人的には、ムダをなくし低アルコールの、ピケット大歓迎!


“It’s official: Aldi is no longer the UK’s cheapest supermarket
アルディはもはやイギリスで一番安いスーパーマーケットではない”


じゃあ、どこか、というと、リドル。
アルディもリドルも、ドイツ発激安スーパーマーケットで、ここ10年、イギリスで成長、人気を獲得し続けています。
この快進撃、どこまで続くのか。


<食コラム>
“‘People eat two or three packets a day’: how instant noodles took over the world
インスタントラーメンはいかに世界を席巻したか”


インスタントラーメンの人気は、アフリカ、南米、アジアの一部など、伝統的な食事に麺類が含まれていない発展途上国で急速に広まっている。
理由は明快。手頃な価格、おいしさ、便利さ。
表示に関する規制が弱いため、関連する健康問題に気づきにくい。塩分が多く含まれているものが多く、非伝染性疾患、特に心臓に関連する疾患の増加との関連が懸念されている。
いい悪いではなく、現状どうなのか、をレポート。
なかなか触れることのない内容なので、こうやって記事にしてもらえるのはありがたい。


tue 02/01/24




by ricoricex | 2024-01-02 12:00 | イギリスの食ニュース