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寸分違わず、時間どおりにバスが来る。
イギリスのバスは、乗降客のいないバス停では停まらない。
降りたいときにブザーを鳴らして意思表示をするのと同じように、
乗りたいときも合図をする必要がある。
バスに向かって、腕を真横に上げる。決まっているわけではなく、人によってバリエーションがあるけれど、要は、このバスに乗りたい、というジェスチャーが必要なのだ。
シングル(片道)でタウンセンターまで、と伝えて、バスに乗り込む。
空は晴れ、とはいかないけれど、少し明るい。
ゆるやかなカーブの道を上って、そしてバスは下る。
ふと海側に目をやって、うわぁ、と声を上げそうになった。
イーストボーンの街が、茶色い屋根の家が並び、それはそれは美しく広がっている。
こんな悪天候じゃなかったら、海まで行って、プロムナードも歩きたかったな。
そんなことを考えていると、バスは街中に。
朝通った見覚えのある道を戻り、もうすぐだな、ってときに次のバス停はイーストボーン駅、とアナウンス。
あっ、(おそらく)タウンセンターのひとつ前だけど、ここで降りよう。
そして、まずはテイムテーブルを確認しよう。
イギリスの鉄道駅には、その日の列車の出発と到着の状況が、タイムテーブルと合わせて掲示板で表示される。
しつこいようだけど、タイムテーブルは目安で絶対じゃないのだ。
常に今を確認して、それに合わせて動く必要がある。
なので、何時発の列車に乗るか、それに合わせてイーストボーンで温かいものでも食べようと考えたのだ。
そのとき、14時35分だったと思う。
掲示板では14時33分発の列車の出発が遅れ、14時36分の予定、だと。
えっ、すぐじゃん! 食べるのは後、これに乗る。
朝、ロンドンのヴィクトリア・ステーションを出るとき同様、間一髪で間に合う。
なんというかですね、移動できるときに移動しときたい、というセンサーも働き、
同時に、そう思ったからだからか、勘なのか、ちょっと嫌な予感もする。
tue 14/11/23
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