
『夜空に星のあるように』 @ 新宿武蔵野館(東京)
ケン・ローチの映画デビュー作。
1967年の映画だから、50年以上経っても社会は同じ問題で悶々としているんだなぁ。
というか、市井の人々の生活は本質的に変わってない、ってことか。
まあ、この辺りはいくらでも語られているでしょう。
『夜空に星のあるように』は正直、まだ粗削りだけれど、
評価と好みは別物で、きれいにまとまってないからこそいいし、好感が持てる、という言い方がしっくりくる作品だな〜。
私は個人的には、ケン・ローチは大きなテーマよりも小さいところが普遍的な広がりを持つ方が向いているような気がして、これは後者。
『夜空に星のあるように』ってグループサウンズの曲名みたい。
音楽はドノヴァン。
ロンドンの風景のせいか、ケン・ローチの映像のせいか、なんとなくしっくりこない。
グラスゴーだと断然似合う気がするのは先入観、かな。
テレンス・トランプが歌う、Coloursって曲がいい。
これって、コールドプレイのYellowの元ネタ、みたいなもんだろーか。
食でいうと、サンドイッチばかり、っていうのは、お金はないけれど、なんとかご飯はあるのでおにぎりばっかり、といったニュアンスに近いんだろうな。
でもってカップ&ソーサーでお茶をしたり、しっかりとした朝食を食べているのは、時代によるもの。今では一般的ではない。
日本もそうだったんじゃないかな、朝ごはんでお味噌汁と干し魚と漬物とある、みたいな。
(余談だけど、イギリスの朝食はフルブレックファスト、という記述/発言を散見するんだよなぁ。
ホテルやB&Bじゃあるまいし、一般家庭でそんなこと、まず、ない)
主人公のキャロル・ホワイトは、カラー(モノクロでなく)が似合う。
1960年代後半のスウィンギング・ロンドンの時代の映画だけど、全然スウィンギングなんかしてないし、ユースカルチャー的なものは、出てこない。
でもね、ファッションや街の風景が、その時代、なのよ。
やっぱり、この時代のデザイン、好きだなぁ。

