
必要を感じて読んだはいいが、、、
向田邦子、やっぱり苦手。。。
彼女の振り返る、ゆとりのない生活は、パンがなければお菓子を食べればいいじゃない、に聞こえる。
彼女の謙遜も、学級委員が勉強してなくって、と言いながら満点をとるよう、に思える。
確かに、文章はうまい、でもその巧さゆえの全方位に神経を張り巡らせたスキのなさ、は嫌味に思える。
学校の優等生なんだよな〜。
向田邦子は恋愛を描くのが下手だなぁ、とも思う。
理が勝ちすぎている。恋愛って、もっと本能的で動物的なもんじゃないかな〜。
そして、何より、彼女を崇めるのが正しい、という空気感、彼女を苦手、といえない空気感が苦手。
あと、妹さんとの仲の良さも、妹さんの従順ぶりも、理解できない。
お店を相談なしにやらせて、しかもそれを引き受ける感覚が、理解できない。
恋文を公表する神経も理解できない。
自分が死んだら、もっと時間が経ったら(関係者がいなくなる頃合い)ならわかるけれど、ごくプライベートな、しかも秘事をオープンにするって、背筋が凍る思いがする。
やはり、兄弟や親子は、(ちょっと)距離があり、仲が悪いくらいでちょうどいい、気がする。
・・・
森茉莉を少し読み直す。
いつも同意見ではないけれど、やっぱりこの人はおもしろい。文章が本当に美しい。文章を読む、というより、文字を通して歌を聞いている気分になる。謙遜しないのもいい。
お嬢さん芸もここまでくると立派である。名人芸の域である。
林芙美子の、底辺にいた人ならではの、私は女成金になりたい、というあっぱれな発言にも、よっぽど共感する。
向田邦子の、ミドルクラス特有の、世間を敵に回さない、行き過ぎると慇懃無礼になる言い回しや身の交わし方、主眼が自分でなく他者にあり、その上でもっともらしいことを言うのが苦手なのかもしれない。
で、ほんとのところはどうなの?みたいな、ね。

