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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex
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「平和軒」のカツカレーは「平和軒」のカツカレーだった


「平和軒」のカツカレーは「平和軒」のカツカレーだった_e0038047_11133475.jpg

例えば、鍋焼きうどん。
ひたすらうどん道!みたいなところではなく、
うどんもそばも丼もあるよ、好きなもん食べてってよ、みたいな街のうどん・そば屋のものが、その肩の力が抜けた感じといい、
圧倒的に私好み。

同じことがいえるのがカツカレー。
トンカツ屋ではトンカツを、カレー屋ではカレーを食べる、両者が合わさったカツカレーを食べる、という発想は私にはない。
両者に気合いが入っていると気合いが空回りして、必ずしも笑顔になるとは限らないケースは、決して少なくないからね。

カツカレーについて言うと、とりあえず作っちゃった感のある、
区役所とか大学病院の食堂のものが妙にしっくりくる。
トンカツもカレーも個々で食べると、まあ、こんなもんかな、だけど、
カツカレーになった途端、一段階ステージが上がる、というか。
かといって、そこに相乗効果はないんだけど(笑)。

「平和軒」のカツカレーは「平和軒」のカツカレーだった_e0038047_11140597.jpg
で、「平和軒」(目黒区中央町)。
ここのカツカレーは先のものとは一線を画す、
こんなカツカレー、他にあるかな?な
「平和軒」のカツカレーでした。

深さのあるお皿に、ご飯、千切りキャベツ、厚いトンカツ、たっぷりのカレー、福神漬けがのっていて、相当のボリューム(通常の2倍ぐらいあるかも)。

カレーがね、これ、カレー粉で作っている、気がする。
この鼻を抜ける粉の感じ、昨今のスパイス云々では決してないし、かといってルウでもない。
深みや広がりはないけど、嫌味がない。
そして、このとろみの感じは、小麦粉で伸ばしているのではあるまいか。

カレーの具は、大ぶりに切った玉ねぎと豚肉(多分、バラ)。
あ〜、豚肉か。。。私はカレーも肉じゃがも牛肉で、そもそも肉の脂が好きじゃない。
豚は脂が顕著なので、好んで食べないのよ(給食の悪夢が蘇る)。
でも、ここのは平気だった。

トンカツは厚く(おそらくロース)、パン粉がザクザク。かために揚げてある。しかも揚げたて。
縦長に切ってあるだけでなく、横にも切ってくれているのは、それだけ肉厚な証拠。
千切りキャベツと福神漬けでときどき箸休めしながら、完食。

正直、ものすごくおいしいかと聞かれるとよくわからない。
でも、確実に記憶に刻まれ、後からじわじわくる予感大。
カツカレーじゃなくって、「平和軒」のカツカレーが食べたい、ってね。

「平和軒」はいわゆる街中華と呼ばれるジャンルの店で、このカツカレーはスープもついて、900円。
定食も10種類ぐらいあって、いずれも1000円で食べられる。
アジフライ定食もある。いいじゃない。

今は中目黒に移転しちゃったけど、目黒区役所は確かこの辺りだったんだよね〜。区役所に勤める人、区役所に来る人のお腹を満たしていた、日常使いの懐にもやさしいお店が、他にもあるんじゃないか、ってふんでいるのだ。


fri 04/05/22




by ricoricex | 2022-02-05 00:00 | 日本の店レポート