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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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“シュトレン18種類食べ比べ”に参加しました


“シュトレン18種類食べ比べ”に参加しました_e0038047_23311591.jpg

2022年12月10日(土)、「代々木Tanne」(東京)で開催された、“シュトレン18種類食べ比べ”に参加しました。

今年、2022年9月に出版された『クリスマスの発酵菓子』(私は編集統括、制作指揮、映画でいうと監督ですねとして仕事)、
この本では、このイベントの主催であり、ドイツの食のエキスパートである森本智子さんにシュトレンについて寄稿いただきました。
この「シュトレンの食べ比べ」では、『クリスマスの発酵菓子』でご紹介したお店含め、森本さんセレクトによるシュトレン18種類が登場しました。
“シュトレン18種類食べ比べ”に参加しました_e0038047_23311643.jpg


<登場したシュトレン>
01. グランボワ(群馬・前橋)
02. フェルダーシェフ(広島)
03. ブロートラント(福岡)
04. ブロートルーフ(石川・能美)
05. KNETEN(東京)*
06. LWAN Bakes(神奈川・逗子)
07. Von der Heide(ドイツ)
08・09. トラスパレンテ 2種(東京)*
10〜12. トレカルム 3種(東京)*
13. アルカション(東京)*
14. アディクトオシュクル(東京)*
15. パティスリークグラパン(神奈川・鎌倉)*
16. Bäckerei Benjamin(東京)
17. 菓子工房ichi(愛知・稲沢)*
18. Emil Reimann(ドイツ)
 *=『クリスマスの発酵菓子』掲載店

ちょうどいいタイミング!と、全部ではありませんが、『クリスマスの発酵菓子』に登場くださったお店には、お礼を兼ねて連絡をして、買いに行きました。
聞けば、わずかではありますが、材料など変化があり、こうやって少しずつブラッシュアップされていくんだなぁ、と感じました。
逆に、長年作っているお店などは、変えない、という選択で作ってらっしゃるところもあり、これはお店側が、もあるでしょうが、リピーターの方が多いゆえ、変えられない、というのが実際のところでしょう。


このイベント、これまでは持ち寄りでやってらっしゃったのですが、今回は森本さんが気になったものをシェアする、というスタイルで。
告知して、すぐに満席になり、キャンセル待ちを設けたほど。
ご参加くださった、18名のみなさま、ありがとうございました!
“シュトレン18種類食べ比べ”に参加しました_e0038047_23311809.jpg

https://www.facebook.com/events/1372387010168628
https://18stollen2022.peatix.com

・・・

会場となった「代々木Tanne」はドイツビールのお店。
イベント終了後、お客として、サクッと1杯。
その際、森本さんの言葉で、
「基軸はドイツの中でもシュトレンの街である、ドレスデンタイプ。
日本のはおいしいし見栄えもいいけど、和製シュトレンで別枠という位置付け」
が印象的でしたた。

ドイツ菓子ドイツパンは、それこそ森本さんを著者に、私は編集統括として本を作ったし、やっぱり現場にも、とドイツにも行ったけれど、私はエキスパートではなくって、
つい、自分の舌のおいしい、を求めて、コンテストではないので、それでいいかもしれないけれど、ここでも評価と嗜好は別、なわけで、
そういう意味では、森本さんのようにわかっている方がいるのがいいと思うし、
ドイツのシュトレンが食べられ、それこそ食べ比べできたのは、本当によかった。

同じことは、私の専門のイギリス菓子や料理にもいえて、
特にイギリス菓子はシンプルな材料と工程で、粉も乳製品も卵も水も果物も、そもそもの素材の味が違うし、求められているものも違う。それゆえ、日本ではオーセンティックなものが無理だと思っています。
おいしい、のと、本国の味、を混同したくないし、してほしくないんですよね〜。

これは、先日審査員として参加した「パネットーネ・コンテスト in 2022」(↓)もだし、

他の国のものについてもそう。
そして、技法だけでなく文化や背景もわかった上でローカライズしたり個性を出したりするのはアリだと思うけれど、表面だけをなぞった“こんなもん”は、やっぱり首を傾げてしまうな〜。

そんなことを改めて。


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by ricoricex | 2022-12-25 00:00 | お知らせ