日本では北アメリカやハワイの、アイシングたっぷりの甘いパン、といった印象をお持ちの方が多いのかな。
シナモン・ロールはスウェーデンで考案されたとされる、北欧でもおなじみのパン菓子。
イギリスでも、2010年ごろからでしょうか、北欧系のベーカリーが増えたのと並行して、浸透したのではないかと思います。
そのため、イギリスで見るシナモン・ロールは北欧系のもの。
私見としては、その違いは、アイシングとふわふわ具合。
アメリカのものはふわっとやわらかい生地で白いアイシングが表面にたっぷりかかっている一方で、北欧のものはパンがやわらかいといってもそこまででなく、アイシングもおだやか、比較的あっさりしている気がします。
ここで紹介するレシピも、イギリス経由北欧のシナモン・ロール。
ではありますが、イギリスのシナモン・ロール、私はいつもチェルシー・バンズを思い出すんですよね。
その歴史的背景は違いますが(っと、接点はあるのかな?)、チェルシー・バンズってシナモン・ロースのドライフルーツが入ったリッチ版、に思えて仕方がない。
ちなみに、シナモン・ロールは、英語では、シナモン・バン/Cinnamon Bun、もしくはシナモン・スウァール/Cinnamon Swirl、またはシナモン・ウァール/Cinnamon Whirl。
スウァール/Swirlは“渦巻き”、ウァール/Whirlは“(ぐるぐる回る)旋回”の意味。
渦巻き状のビスケットなど、断面を見せ、それが渦巻き状になっているものは、スウァール/Swirlまたはウァール/Whirlと呼ばれることが多いかな、と思います。
これが、英語の語感なんでしょうね。
<材料(8個分)>
〜〜パン生地〜〜
強力粉……225g+適量
インスタント・ドライイースト……大さじ1/4
塩……小さじ1/2
グラニュー糖……大さじ1
バター……25g
卵……1個
牛乳……115ml
角砂糖……10g
〜〜フィリング〜〜
バター……15g
三温糖……15g
シナモン……小さじ1
<作り方(調理:40分 発酵:1時間30分 オーブン:12分)>
下準備
*大きいボウルにバターを塗っておく。
*フィリング用のバターを室温においておく。
1. インスタント・ドライイーストと三温糖を混ぜる。牛乳は人肌程度に温める。卵をときほぐし、大さじ1は仕上げ用にとっておく。
2. 強力粉225gと塩を合わせてふるう。
3. 1の温めた牛乳を火からおろし、バターを入れる。ときどき、ゆすって、バターをとかす。
4. 2に1のインスタント・ドライイーストとグラニュー糖を合わせたものを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
5. 4のくぼみに温めた牛乳とバター、1のときほぐした卵を入れる。
6. 生地をこねる。最初はべたべたするが、だんだんまとまってくる。弾力が出てきて、なめらかになるまで、5〜10分こねる。
7. 指で押してしっかり戻るようになったら、バターを塗っておいたボウルに移し、軽くラップをして、暖かい場所で約1時間、生地が約2.5倍になるまで発酵させる。
8. 天板にクッキングシートを敷く。作業台と麺棒に強力粉をふるう。
9. 7の生地ひとこね(ガス抜き)する。
10. 8に9の生地をおき、麺棒で15×30cm程度の長方形にのばす。
11. 室温でやわらかくしたバターを広げ、巻き終わりを少し残し、三温糖とシナモンを広げる。
12. 生地を巻く。
※巻き終わりを下にすると、13でカットするときにやりやすい。
13. 生地を8等分にカットする。
※最初半分、次いでその半分、またその半分と切ると等分に切れる。
14. 準備しておいた天板に、13のカットした生地をおく。
15. 暖かい場所で約30分発酵させる。
※ビニール袋にお湯を注いだマグカップと一緒に入れるとよい。
16. 角砂糖を麺棒などで砕く。
※ビニール袋などに入れてやるとよい。
17. オーブンを200℃に温める。
18. 15の表面に1でとっておいたときほぐした卵を塗り、14で砕いた角砂糖を散らす。
19. 200℃のオーブンで12分、表面に焼き色がつくまで焼く。
20. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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