ええと、私は1969年生まれです。
だから何なんだ、ではありますが、私は1960年代後半のスウィンギング・ロンドンの時代にとても惹きつけられるんですよね〜。
この時代のファッションの象徴、マリー・クワント/Mary Quantが似合うのは、私のようなはっきりした顔立ちとがっちりした体躯を持つ小動物だと思うよ(色がぱきっとした原色のような色だったら、もっと私に似合うと思う。
(今、ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム/Victoria and Albert Museum(通称:V&A)でマリー・クワント展やってんだよね(↓)。行きたいよおおおおお〜!)
ええと、数年後に旋風となる新しい価値観が芽生え始めたのは1962年とか63年で、ザ・ビートルズ/The Beatlesの解散、ジミヘンの死、70年代に入ると、このユースカルチャーは終焉に迎えた、と私は捉えています。
で、私が生まれるちょうど3カ月前の1968年11月22日にリリースされたアルバムに、ザ・ビートルズの『ザ・ビートルズ/The Beatles』(通称:ホワイト・アルバム)があり、あまりに有名ですが、忘れちゃいかん! 同日にはザ・キンクス/The Kinksの『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ/The Kinks are the Village Green Preservation Society』も発売されたんですよね〜。
これまでのヒットチューンへの姿勢とはきっぱり異なり、また世の中のヒッピームーヴメント、フラワームーヴメントとは真逆ともいえる、古き佳きイギリスへのオマージュを捧げたコンセプトでもって作られたこのアルバム。
どういう心境から、ザ・キンクスが(というより、レイ・デイヴィス/Ray Daviesが)この方向性を打ち出そうとしたのか、非常に興味深い!ところです。
と、まあ、この辺りは語り始めたらキリがないので、ここらへんにしておいて、っと(笑)。
このザ・キンクスの『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』発売50周年を記念して、昨年2018年秋にはアニヴァーサリー・エディションをリイシュー。
https://thekinks.info/news/proud-exhibition/
ちょうど、イギリス滞在中だったので、馳せ参じた私ですっ!
今展覧会のメインにも選ばれた、かのハムステッド・ヒースはケンウッド・ハウス/Kenwood Houseを背景にした写真をはじめ、ほかのミュージシャンやロンドンの街の風景などの写真、音楽雑誌(というより新聞)のNME、シングル盤をモチーフにしたアートワークが展示され、関連書籍なども販売。
ギャラリー内は撮影自由で、美術館や博物館ともども、イギリスはそんなところ多いね。
あっ、ギャラリーは展示とともに販売の場でもあるので、写真やアートワークも購入可能です。
私のための備忘録として、この展示に関してのメディア掲載も以下に残しておきます。
The Guardian(イギリスの新聞)
First a flop, now a classic: gallery marks 50 years of Kinks’ Village Green LP
https://www.theguardian.com/music/2018/sep/30/kinks-village-green-exhibition-photographs-50th-anniversary--proud-gallery
London Evening Standard(ロンドンの夕刊)
A new exhibition will celebrate 50 years of The Kinks’ classic album
https://www.standard.co.uk/go/london/arts/the-kinks-exhibition-village-green-a3947271.html
っと、時を同じくして、というか、この直後というか、
『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』がイギリスで10万枚以上の売上げとなり、ゴールド・ディスクに認定されました。
カルト的、というか、タイムレスでじわじわ売れているんだろうなぁ。
mon 05/11/18
~~これまでの関連記事も併せてどうぞ
○キンクスのレイ・デイヴィスにナイト爵位授与、ということで → https://ricorice.exblog.jp/25633889/
○〜イギリスの紅茶のある風景〜 キンクス「Have a Cuppa Tea」→ http://ricorice.exblog.jp/20975204/
○ザ・キンクス「Have a Cuppa Tea」 → http://ricorice.exblog.jp/5512495/
○夢の途中 〜ダブル・ファンタジー/Double Fantasy〜(リヴァプール) → https://ricorice.exblog.jp/28240848/
○消えない光があるのなら: There is a Light That Never Goes Out(マンチェスター) → https://ricorice.exblog.jp/28140864/
○バロウランドこそが夢の国/Barrowland is a Wonderland(グラスゴー) → https://ricorice.exblog.jp/28165843/
○断言する! 村上春樹はノーベル賞を獲れない → https://ricorice.exblog.jp/25393074/
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