人気ブログランキング | 話題のタグを見る

イギリスの食、イギリスの料理&菓子 ricorice.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)


夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15081722.jpg

甘かった! 完全に甘かった!
「次の日は朝早いから早めに、さくっと夕食としましょう」と友人と早い時間、18時ごろからウロウロするも、ことごとく、すでに満席。

あ〜、金曜日かぁ〜。
ロンドンはこんなに飲食店が増えて、それでも席が空いてないって、ほんと、フーディーになったもんだ!と妙に納得しつつ、窓越しに、あっ、ここなら大丈夫そう!と飛び込んだのは、フランコ・マンカ/Franco Manca

サワードウの生地を使ったナポリピザのお店で、2008年ロンドン・ブリクストンにオープン。
2010年代に入ってからかな、どんどんとお店を増やし、今やロンドンの街のあちこちに見られます。
白地に手書き文字のような赤く“FRANCO MANCA”って看板が目印。

ブライトンやバースなどイングランド南部にも店舗は広がり、その数、約50店舗。
イタリアにも店を構え、マンチェスターやエディンバラなど北の街でもオープンが予定されています。

フランコ・マンカとは“Franco is missing(フランコがどっか行っちゃった)”という意味で、実は現在の形態のピザ屋さんになる前、1986年にフランコがオープンさせたピザ屋さんが元祖。
2008年に、お店をやりたければ、いいよ、ってことで現オーナーに譲った、と。
なんでも、フランコはあまりの忙しさに、もういいや、となったそう。
それで、フランコ・マンカという店名なのです。


夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_00042924.jpg
この日、私が入ったのはアールズ・コート店。
とにかく席があいててよかったわ!
その後から続々と人がやって来て、ほどなくして満席に。
夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15082478.jpg


オーダーしたのは、
・マルゲリータ/ Tomato, mozzarella & basil £5.55
(友人は本日のメニューより、ヴェジタリアン・スペシャル、だったような。。。)
・ローストしたバターナッツスクワッシュ(カボチャの一種)、ヤギのチーズ、クルミなどのサラダ/Roasted butternut squash, artichokes, dry San Marzano tomatoes, goat’s curd, walnuts, alfalfa sprouts, mixed salad leaves & house dressing £7.55
・グリーンオリーヴ/Green olives £3.55
・モンテプルチアーノ – フランチェスコ・チレッリ/Montepulciano – Francesco Cirelli £4.70(175ml)/£6.65(250ml)
締めて、サーヴィス料込みで£37.25
(2018年10月現在)。
夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15090758.jpg

夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15090789.jpg

夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15090644.jpg

夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15090664.jpg


ピザ1枚が、イートインで£10以下とは破格値!といっていいでしょう。
トマトとニンニクとオレガノのピザにいたっては£5ですからね。
サイドメニューを頼まず、ピザとドリンクだけなら、£10ちょいで抑えられます。
(粉ものって、やっぱ粗利率が高いんだなぁ、と思ってしまった)

ものすごいおいしい!ってわけではないけれど、でも存在感のある小麦粉の香りと風味が立つピザ生地を、その場で作ってその場で焼いた、その勢いに軍配があがるな〜。
この値段でこの味なら文句はないでしょう。

私はカウンター席が好きなのですが、フランコ・マンカは客席と厨房の仕切りがガラスになっていて、職人さんたちが生地をのばしたり、焼いたりしている様子がよく見えて、楽しい。
夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15093301.jpg

夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15094477.jpg


さすがだな〜、と思ったのは、グルテンフリーの生地やトッピング、ヴィーガン用のチーズに対応してくれる、ってこと。
これって、もはやイギリスでは当たり前で、もちろん健康や宗教上の問題ってこともあるけれど、今のそれは個人の嗜好によるところが大きく、それを当たり前としていることが、ね。

日本だと、こういうの、“わがまま”って、いまだに思われているような気がする。
こういうのを見ると、2007年イギリスのクッカリースクールで在籍したとき、クラスメイトにヴェジタリアンがいたのだけれど、チューターも、ああ、そうなの、と言って、彼用にレシピをアレンジしていたし、言う方も受ける方も、“当たり前”としていることを思い出すんだよなぁ。
おもてなしとかいう前に、こういう個人の嗜好に寄り沿って、誰でも楽しく食事ができるようにすることの方がもっと大事じゃないんかな。
夕食@フランコ・マンカ/Franco Manca(ロンドン)_e0038047_15104239.jpg


fri 26/10/18


~~これまでの関連記事も併せてどうぞ
○夕食@バンプキン/Bumpkin(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/27479410/
○夕食@ザ・カースル/The Castle(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/27278748/
○夕食@オベイン/Aubaine(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/26068693/
○食のプロが選ぶロンドンの安くて旨い店・マイベスト10 〜シェフ&レストラン経営者編〜 → https://ricorice.exblog.jp/25993919/
○食のプロが選ぶロンドンの安くて旨い店・マイベスト10 〜ライター&ブロガー編〜 → https://ricorice.exblog.jp/25993921/



Amazon


楽天ブックス


by ricoricex | 2019-04-25 00:00 | イギリスの店レポート