
ずっと同じところにいると、意外と変化に気づかないもの。
ここ数年、私は年に一度2〜3週間ロンドンに行っているのですが、ぱぱっと目につくのは、今までと違うな〜、という部分。
これも、そんなひとつ。
記録に残しておかないと、次の動きになって、記憶からすり抜けてしまう可能性大なので、忘れないうちに。
2018年秋のイギリス滞在でのこと。
「ノリコ、ビッグニュース!」
「何?」
「クロムウェル・ロード(地下鉄の駅でいうと、アールズ・コートとグロスター・ロードの間)のセインズベリー/Sainsbury'sにスシコーナーができるんだ!」
「ヘぇ〜。って今までも売ってたじゃん(私自身は、生ものがさほど好きでないし、よその国に来たら、その国のものを食べたいので、スシや和食に食指が動かないのです)」
「いやいや、キッチンを設置してその場で作ったスシを売るんだよ」
「えっ、そうなの?」
会話にのぼったセインズベリーはイギリスの大手スーパーマーケットのひとつで(ついでに、私がいちばんシンパシーを感じるというか落ち着くのがここ)、クロムウェル・ロードは大型店。
このときは、これからできる、という話で、そうなんだ〜、ぐらいに思っていました。
ところが、です。
スーパーマーケットやデパートのフードホールでそれまではなかった(気づかなかった?)のに、しっかり据えてあるじゃないの、しかもけっこう目立つ場所。
ナイン・エルムズのセインズベリーでしょ、オックスフォード・ストリートにあるデパート、ジョン・ルイス/John Lewisでしょ(仕切っている日本人女性がえらくbossyだったなぁ。。。)、グロスター・ロードの高級スーパーマーケットのウェイトローズ/Waitroseでしょ
(ちなみにジョン・ルイスとウェイトローズは同じ系列の会社で、この作りたてのスシを提供するコーナーは“スシ・デイリー/Sushi Daily”として推し進めています)。


いやぁ、びっくり!
(っと、ナイン・エルムズのセインズベリーのスシ・コーナーと“スシ・デイリー”は名称こそ違うものの、ロゴとかの色味や色使いは同じ。同じ系列なのかしらん)
ところで、私は裾野を広げ、いうれオーセンティックなもの含めて幅を認識させるには、まずはわかりやすいところから、と思っていて、「こんなのスシじゃない!」の声には大反対。
その土地や風土や人々の嗜好に寄せて変化するのは当然だと思っているから。
そして一見、う〜む、なものもじっくり観察すると、その土地で何が求められているのかがよくわかる。
(日本に真の意味での“オーセンティク”なフランス菓子やタイ料理がないのと同じ。
“オーセンティク”、それをふまえた上でオリジナルを作ろう、広く普及させようという姿勢は尊敬しています)
日本との圧倒的な違いは色彩感覚、かな。あとはプレゼンテーションというか盛りつけ、というか。
そして、ハッタリでもいいから、その店の哲学とかポリシーとかがあるとなおよろしい。
中食も含めて、外食って、単に食欲を満たすためのものでなく、体験として満足させるものだと思うから(そして、だからこそそこに付加価値がつく)。。
日本の飲食店、企業でも商品でもなんでもいいんだけれど、実はいちばん欠落しているのは哲学というかポリシーというかコンセプトというか、全体を貫く軸というか構成じゃないか、って私は感じています。
細部はあれこれやるけれど、全体を通して見たときに統一感がないというか、しっくりこない、というか、結局、何がやりたいの?ってのが見えてこなくって、いきあたりばったりも多いなぁ、な印象なんですよね。
ええと、なんだっけ。
作りたてのスシ、ね。
これまでもあったテイクアウェイといったい何が違うのか観察するのが、次の渡英での課題です。

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