当連載「英語でレシピを読む!」で前回お届けした“~工程 70:浸ける~”(↓)、
こちらと似たようなシーン、お茶やコーヒーなどを作るときにみられる言葉に
brew/ブルー
があります。
“brew”だけだとピンとこないかもしれませんが、
“brewery”だとどうでしょう。
カタカナにすると、ブルワリー
(日本語ではブリュワリーと表記されることが多いですね)。
そう、ビールなどの醸造場のことです。
なので、“brew”とは“醸造する”ということ。
これがドリンクにはなると、日本語では“淹れる”に置き換えられます。
では、“steep”と“brew”はどう違うのか。
以下、私の感覚ですが、
steep → 浸出する、浸して水にエキスなどを出す
brew → 煎じる/煮出す(に近い)
感じかなぁ。
状況によりますが、ざっくと、
ティーバッグは“steep”で、
茶葉からしっかり淹れる場合は“brew”といったように受け止めています。
“steep”と同じく、台所の調理の際に頻繁に使う言葉ではないけれど、
お茶まわりだと頻出する言葉で、レシピではこんな感じで登場します。
12〜24時間抽出する(brew 12-24 hours)
冷たい(状態から)コーヒーを淹れる(brew cold coffee)
ダージリンを抽出させて作ったドリンク(drink of darjeeling tea brewed)
“brew”は名詞としても使われ、“水出し○○”として使われる“brew”がまさにそう。
淹れて、飲める状態になったもの、ということですね。○○
水出し茶(cold-brew tea)
水出しコーヒー(cold-brew coffee)
例を見てわかるように、
“steep”と“brew”の間にしっかりと線引きをするのは、なかなかむずかしいものもありますが、
それでも“水出し○○”では“brew”が使われるように、
“brew”には“(時間をかけて)しっかり淹れる”という意味合いがあることが理解できるかな、と思います。
というわけで、
brew → (じっくりていねいに)淹れる
と覚えてくださいね。
ではでは〜!
〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 70:浸ける~ → https://ricorice.exblog.jp/27563134/
○英語でレシピを読む! ~工程 58:浸す~ → https://ricorice.exblog.jp/26183479/
○英語でレシピを読む! ~工程 56:注ぐ/かける~ → http://ricorice.exblog.jp/26109011/
○英語でレシピを読む! ~工程 53:搾る~ → https://ricorice.exblog.jp/26068692/
○英語でレシピを読む! ~工程 55:ドリズル~ → https://ricorice.exblog.jp/26094437/
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子』は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。
・プロフィール ・活動内容 ・著書
(↑お手数ですが、それぞれクリックしてくださいね)
・お仕事・講演などのご依頼は、
chattexあっとまーくyahoo.co.jp までメールでご連絡を!