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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex
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ケーキ@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea's of Bloomsbury(ロンドン)


ケーキ@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea\'s of Bloomsbury(ロンドン)_e0038047_23420476.jpg

2012年の夏に訪問したときは、手頃な値段につられたこともあり、アフタヌーンティーをオーダー(↓)。


肝心のケーキがパサパサした印象で、
それはもともとそういうタイプ、ということではなく、時間の経過で、といった感じで、
あれぇ〜、で、がっかりとまではいかないものの、やや期待外れ、だったのです。
それに対して、そんなことないよ、むしろしっとりしてるよ、との声をいただき、
そうかぁ〜、じゃあ、たまたまだったのかな、そういうこともあるよね〜、ぐらいの受け止め方で、
だからといって、再訪を誓う、とかそういうことはなく、ただただ素直にそっか、だったのです。

それがこの日、午前中郊外に出かけていてお昼過ぎにロンドンはファーリンドン駅に戻ったときのこと。
かわいらしいパステルブルーの建物が目に入り、何だろうとのぞいたら、
そこはベアズ・オブ・ブルームズベリー/bea's of bloomsburyのファーリンドン店だったんですね。
ケーキ@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea\'s of Bloomsbury(ロンドン)_e0038047_23421618.jpg


そこで、思い出されたのが、前述のやりとり。
まずはお昼を食べて、その後、お腹に余裕ができれば、ベアズ・オブ・ブルームズベリーに行こう、
ファーリンドン店ではなく、前回訪問して、ふうむ、の印象を私に残したセント・ポール店に行こうと。

ケーキ@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea\'s of Bloomsbury(ロンドン)_e0038047_23422861.jpg
そうして夕方、私が立ち寄ったのは、ベアズ・オブ・ブルームズベリーセント・ポール店
外は雨、なので急いで店内へ。

今日はケーキとコーヒーを頼もう、とディスプレイをぐるっと見渡して、私が選んだのは、
・チョコレートとギネスのケーキ/Chocolate Guiness Loaf Slice
・カフェ・ラテ(小)/Caffè Latte
イートインで、しめて£6.50(テイクアウェイ/持ち帰りの場合は少し安い)。

ケーキ@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea\'s of Bloomsbury(ロンドン)_e0038047_23424402.jpg
「ラテができたら一緒にお席まで運びますね」と渡させれたのは番号は、
木べらに数字を記したもの。かわいい。
砂糖が入っているのはボンヌ・ママンのジャムの空き瓶だし、
花瓶もピタッとしまるタイプのジャーを利用したものだし、
それ用のものをわざわざ、ではなく、あるもの(と思わせる)を利用したようなスタイルも好感が持てます。

ケーキ@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea\'s of Bloomsbury(ロンドン)_e0038047_23425921.jpg
さて、肝心のチョコレートとギネスのケーキは、というと、
今回はしっとり、そして濃い。
ものすごく甘い、とまでではないものの、とにかくコクと深みがある。
一口ごとに、こっくりとした味わいがどん!と広がります。
ケーキに負けず、チーズフロスティングも負けじとパンチがあり、
風味とコクがあるなあ、と思ったら、メイプルシロップを加えているとのこと。
納得!

そんなわけで、「パサパサではなく、むしろしっとりしてるよ」はまさにそうだった、と。
お店の評価は複数訪問しないとむずかしいのは、こういうことがあるからなんですよね。
安定したものを出すのがプロだけれど、そこは人間の手が入っているので、
ブレるのは仕方ないし、そういうもんだ、とも思ってはいんですけどね。


ところで、ベアズ・オブ・ブルームズベリー、現在はここで綴っているものとは別のベイクショップと捉えてください。
というのも、店名にもなっている、創設者でありベイカーのベア・ヴォー/Bea Voは2013年にやめていて、別のシェフや経営者が運営しているから(↓)。


私が訪問したこのときは、彼女がまだとどまっていたのかすでにいなくなっていたのかはわかりませんが、
提供しているケーキなどのメニューはベア・ヴォーがいた頃のものだったのは間違いないでしょう。
それは彼女が在籍していた2012年とケーキのラインナップや見た目、店の雰囲気が変わっていなかっただけでなく(2018年現在は異なります)、
ベアズ・オブ・ブルームズベリーの看板アイテムとして世間を賑わせた、お菓子のハイブリット、
duffin(doughnut + muffin/ドーナッツとマフィンのいいとこどり)をしっかりおいていたから。
(duffinはこんなお菓子です(↓))。


なくなったものはつい忘却の彼方に追いやられてしまい、
いざ思い出そうとすると実に曖昧な記憶だけ。
もう存在しない/変わってしまったお店がブログに載っていても、な方がいらっしゃるのは百も承知ですが、
記録として残しておきたい、その意義は時間の経過とともに、ますます大きくなるので、ね。
ケーキ@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea\'s of Bloomsbury(ロンドン)_e0038047_23431946.jpg

mon 11/11/13


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea's of Bloomsburyの創設者が新しいケーキショップをオープン! → https://ricorice.exblog.jp/26106966/
○アフタヌーンティー@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea's of Bloomsbury(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/19438004/
○ケーキ@ヴァイオレット/Violet(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/25579516/
○カップケーキ 2@ハミングバード・ベーカリー/The Hummingbird Bakery(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/25759968/
○カップケーキ@ハミングバード・ベーカリー/The Hummingbird Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/18343368/
○カップケーキ@ペギー・ポーシェン/Peggy Porschen(ロンドン) → https://ricorice.exblog.jp/18710427/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ライター/アドバイザー”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2018-10-13 00:00 | イギリスの店レポート