1990年代だったでしょうか、
イタリア料理(イタ飯なんて呼んでいました)の影響も多分にあったのか、
日本でイタリア料理は身近な存在になり、それは食材も然り。
ズッキーニが一般スーパーマーケットでも買えるようになったのは、この頃かと記憶しています。
新しい食材、ということで、飲食店ならいざ知らず、
家庭で料理となると、レパートリーがごく限られたもので、
せいぜいベーコンと一緒にオリーブオイルで炒める、というのが関の山。
まあ、もっともこれは私だけかもしれませんが。
その後、イギリスに渡り、またレシピ本に意識的に目を通すようになり、
またクッカリークラスを受講して学んだことも大きく、
たとえば、おろしてカップケーキに加えるなど、
ズッキーニは多様な使い方ができることを知ったのです。
このレシピもそんな一品。
火を通してくたくたにして、レモンやビネガー、合わせるトマトから程よく酸味を加えれば、
暑い日にもさっぱりと、しかも量も食べられます。
ここでいい仕事をしてくれるのがコリアンダー。
フレッシュなものはもちろん、スパイスとしてコリアンダーシードを乾煎りして加えると、
さらに風味が増し、味が単調になりません。
一緒に食べるパンとしては、軽くトーストしたサワードウやライ麦の入ったカンパーニュなどによく合います。
白身魚や鶏肉のグリルなどに、ソースも兼ねて添えるのもおすすめです。
<材料(3〜4人分)>
ズッキーニ……2本(350〜400g)
トマト……1個(約150g)
紫タマネギ……1個(150〜200g)
コリアンダーシード……小さじ1
ニンニク……1片
レモン……1個
オリーブオイル……大さじ2
白ワインビネガー……大さじ1
白ワイン……大さじ3
コリアンダー……大さじ2
塩・コショウ……適量
<作り方(調理:20分 煮込み:20分)>
1. ニンニクはみじん切りにする。コリアンダーを粗みじん切りにする。紫タマネギは粗みじん切りにする。レモンを搾る。
※レモン汁は大さじ2必要。
2. コリアンダーシードを弱火のフライパンで乾煎りして、砕く。
3. フライパンにオリーブオイルをひき、1のニンニク、紫タマネギを弱火で8分炒める。
4. ズッキーニは2.5cmの輪切りにする。 トマトは1.5cm程度の角切りにする。
5. 3に1のレモン汁。白ワインビネガー、白ワイン、2の砕いたコリアンダーシード、塩・コショウを加えて、混ぜる。
6. 5がふつふつしたら、とろ火に3分かける。
7. 6に4のズッキーニとトマトを加えてふたをし、とろ火に20分かける。
8. 7に飾り分を残した1の粗みじん切りにしたコリアンダーを加え、器に入れる。
9. 冷めたら冷蔵庫で冷やす。
10. サーヴする前に8でとっておいた粗みじん切りにしたコリアンダーを飾る。
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