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ジェイミー・オリヴァー、自身の言葉でレストラン経営危機を語る


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そうかぁ、そうなのかぁ。。。

イギリスの経済紙「ファイナンシャル・タイムズ/Financial Times」の記事(↓)を眺めての感想。
Jamie Oliver: ‘We had simply run out of cash’
https://www.ft.com/content/0cabc40a-ab16-11e8-89a1-e5de165fa619


これ、何かというと、この1〜2年の間に店舗が閉鎖、レストランビジネスの危機に見舞われている状況について、
ジェイミー・オリヴァー/Jamie Oliver本人に取材したもの。
これまで会社としての声明はあったものの、自身が答えるというのは初めてだったんじゃないかな。
少なくとも私の知る範疇では、ジェイミー・オリヴァー自身の口から詳しく語られた記事を読んだことは、これ以前にはありません。


ええと、何が起こってきたか、というのは、当ブログでも(全部ではありませんが)随時お知らせしてきて、
まずはこれらの記事にお目通しいただくのがいいかなと思うので、以下のリンクからご確認ください。

ジェイミー・オリヴァー、6つのレストランを閉鎖へ”(2017年1月)

ジェイミー・オリヴァーのビジネスが転換期?”(2017年10月)


ジェイミー・オリヴァー、さらに12つのレストランを閉鎖へ”(2018年1月)

ジェイミー・オリヴァー、イタリア料理店に続きステーキハウスも閉鎖へ”(2018年2月)

ジェイミー・オリヴァーの外食ビジネスはどこへ向かうのか”(2018年4月)



冒頭で言った「ファイナンシャル・タイムズ」の記事から、“重要”と思われるジェイミー・オリヴァー自身の声をピックアップすると、こんな内容です。

・運営するイタリアンレストラン“Jamie’s Italian”の失敗は、要するに資金が尽きたから
・まったく予測しなかった事態。3カ月に一度、また経営会議も行っているにも関わらず、起こってしまった
・2017年秋には、ジェイミー・オリヴァー自身の資産から750万ポンドを注入。その数カ月後、さらに520万ポンドもつぎ込むことに
・振り込みが2時間遅れていたら、その日、少なくとも次の日にはビジネスが破綻していた
・レストラン経営をスタートさせた2008年から最初の6年ほどは信じられないぐらいうまくいっていた。それがぱったりダメになってしまった
・経営だけを見ると反面教師かもしれない。しかし、アッパーでも超カジュアルでもない、中間層という外食マーケットを開拓した意味は大きい。それは社会現象にもなった
・今は、どん底から脱した時期。メニューの見直しもした。これから巻き返しを図りたい

ファイナンシャル・タイムズ」の記事は会費を支払わないと読めませんが、
イギリスの飲食メディアでも、2018年8月30日(木)&31日(金)にこの報道について取り上げていて、
特にLondon Eaterではしっかり扱っています。
以下にリンクをはりますので、気になる方はぜひ、これらの記事もご覧ください。

Big Hospitality(イギリスの飲食メディア)
Jamie Oliver: "I had two hours to save Jamie's Italian"
https://www.bighospitality.co.uk/Article/2018/08/30/Jamie-Oliver-I-had-two-hours-to-save-Jamie-s-Italian


London Eater(イギリスの飲食メディア)
Jamie Oliver Says His Restaurant Empire Was Two Hours Away From Bankruptcy
https://london.eater.com/2018/8/30/17800012/jamie-oliver-interview-jamies-italian-casual-dining-closures


Harden's(イギリスのレストランガイド)
Naked chef bares all to the FT
https://www.hardens.com/uk-london/31-08-2018/naked-chef-bares-all-to-the-ft/



この取材で、ジェイミー・オリヴァーは以下のように現在の心境を語っています。
“But now I am a bit more confident. We’re beginning to see a little bit of light out of a very dark year.”
“私は今、自身を取り戻しつつあります。暗闇の日々に、少しずつではありますが、ようやく光明を見出したことを感じていますから”

強がりかもしれないし、はったりかもしれない。
でも、こうやって取材に自ら答えられるようになったってことは、
最悪の状況は脱した、回復の兆し、と捉えていいんじゃないかな。
経営の実態はともかく、ジェイミー・オリヴァーの精神状態としては。

私自身はジェイミー・オリヴァーに対して好きも嫌いもないのですが、
こういうタフさは応援したくなります。

今回の「ファイナンシャル・タイムズ」のオリジナル記事に使われている写真は、
その内容もあってでしょう、普段ほとんど見ることのない空虚な表情ですが、
次は、自信にあふれた笑顔の写真を配した、ジェイミー・オリヴァーの記事を見たいなぁ、と強く思った次第です。




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by ricoricex | 2018-09-01 00:00 | イギリスの食ニュース