平たく言うと、アイスクリーム・サンデー。
それを“ニッカーボッカー・グローリー”と呼ぶとはなんとも不思議!です。
ニッカーボッカーとはご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
日本では土木や建築現場で働く人の作業着として見られる、
膝下までの長さで裾がすぼまったタイプのズボンのこと。
さらにいうと、このニッカーボッカーという言葉はオランダ人に見られる姓が由来。
ヨーロッパからアメリカに多くの人が移民として渡った時代、
オランダからもやって来て、だからこそニューヨーク(ヨークはイングランドの街の名前)ならぬ、
ニューアムステルダム(アムステルダムはオランダの都市にして首都)と呼ばれたこともあったわけで、
それだけ多くのオランダ人が新大陸アメリカに渡り、
彼らの履いていた妙ちきりんな(失礼!)ズボンを、
オランダ人姓のニッカーボッカーと呼ぶようになった、というわけです。
しかし、このアイスクリーム・デザートがなぜ、
ニッカーボッカーという名前なのかについては謎に包まれています。
有力な説としては、イングランド北部のお菓子屋さんで、アイスクリーム・サンデーを
“ニッカーボッカー・グローリー”として供したことが始まり
(1929年のローカル新聞に“ニッカーボッカー・グローリー”として記録されています)だとか、
冷蔵庫が使われるようになる前の19世紀のニューヨークにあった、
冬場に湖から切り出し保存した氷を夏に販売していた
“ニッカーボッカー”という業者名から回り回ってデザート名になったとか、
があります。
さてさて、真偽の程はいかほどに。
その名前の由来が明らかでない“ニッカーボッカー・グローリー”ですが、
定義みたいなものはちゃんとあり、
それは背の高いグラスに、アイスクリーム、ミックスフルーツ、フルーツシロップ(ソース)またはチョコレート、ウィップクリームで層を作る、というもの。
刻んだナッツやウエハース、メレンゲ、大人向けにアルコールをしのばせてもよし、
ここれは缶詰めを使いましたが、フレッシュな果物でもよし、
季節とあるものを利用すれば、アレンジは大きく広がります。
<材料(4人分)>
アイスクリーム……適量(1カップ/1人分テーブルスプーン2すくい)
ミックスフルーツ缶……1缶(正味約240g)
生クリーム……100ml
ストロベリーソース…大さじ4
<作り方(調理:20分)>
1. ミックスフルーツ缶の水気を切る。
※飾り用にチェリー4つはとっておく。
2. 生クリームは軽く角が立つまで泡立てる。
3. 器に1のミックスフルーツ1/4量を入れ、アイスクリームをテーブルスプーン2すくいおき、ストロベリーソース大さじ1をかける。
4. 3に2の泡立てた生クリーム1/4量をおき、1でとっておいたチェリーを飾る。
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