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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

朝食@ディシューム/Dishoom(ロンドン)


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21世紀に入り、ミシュランで星を獲得する高級店が現れるなど、
街の食堂然とした飲食店だけではない、
幅の広さが知れ渡るようになったロンドンのインド料理店。

そこに、 今どきのモダンスマートカジュアルを
“ボンベイカフェの復活”を標榜して、新しい息吹を吹き込んだのが、
ディシューム/Dishoom
http://www.dishoom.com/

ボンベイカフェとは耳慣れない言葉ですが、
イランからインド・ボンベイ(現・ムンバイ)に移住して来た人たちによって20世紀初期に始まり、
1960年代頃には400軒以上を数え、ピークだったものの、
現在は30を切ってしまったカフェスタイルのこと。

このエレガントレトロなカフェのコンセプトをロンドンに持ちこんだのが、ディシュームってわけです。
2010年にコヴェント・ガーデンにオープンすると、あっと言う間に人気店の仲間入りを果たし、
予約しないとありつけない状況になっちゃって、なかなかチャンスを逃していました。

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2017年秋、動線上にキングス・クロスが位置する日があり、
これは!と思って朝食に向かいました。
そう、ディシュームのキングス・クロス店は再開発めざましい、キングス・クロス駅の北側(運河がある方)に位置。
余談ですが、グーグルのイギリス本社もキングス・クロスのこのエリアに建設中です。

キングス・クロス店はゆったりした造り、ってことと、
明確な用事や目的がなければわざわざキングス・クロスのこのエリアに行かないだろう、
つまり、予約なしで行っても大丈夫、とふんでの訪問でした。
(筆者注:時間帯だったか店舗だったかによっては予約不可です。要確認を!)


お店に到着したのは10時前。
読みどおり、予約なしでもスムーズに通してくれました。

注文したのは、
・ビッグ・ボンベイ/The Big Bombay £11.90
・ハウス・チャイ/House Chai £2.70
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“ビッグ・ボンベイ”は、ディシューム風イングリッシュブレックファスト。
上質なベーコン、ソーセージ、トマトのグリル、マッシュルームのグリル、カレー風味のスクランブルエッグ、コリアンダーが香るベイクドビーンズ、そして自家製パン。
普段私は卵メインの料理ってそんなに好まないのですが、カレー風味のスクランブルエッグは、マイルドなスパイス使いで、卵の無機質な感じ(なんだな、私には)が払拭されてよかった。この微妙な加減は自分じゃ到底無理だな。
そして、これ、いい!だったのが、コリアンダーをきかせたベイクドビーンズ。
どろんとべとっと甘いベイクドビーンズが、キリッと引き締まっていい!
これは自分でも実践しよう!

“ハウス・チャイ”は現地インドのレシピに忠実に従ったものだとか。
スパイスが豊かに香り、通常の紅茶は砂糖を入れない私も、これは甘い方が確実にいいね。
ただなぁ、量がなぁ、ダブルエスプレッソぐらい(もうちょっとある、か)で、
イギリスの一般的なコーヒーチェーンのドリンクの量を想定していた私には、
その分値段も上げて、倍ぐらいあってもいいんじゃないの、でした。
(追加オーダーするのが面倒。。。)

スパイス使いが上等、って店は多いのですが、
スパイス使いにフレッシュ感を感じるってのは、なかなか新鮮で、おもしろい!


料理もさることながら、ディシュームのキングス・クロス店のよさは、インテリア。
ノスタルジックなコロニアルな雰囲気があり、吹き抜けの2階建ては開放感があります。
バーコーナーも上品なラフさといった雰囲気で魅力。
地下は貸し切り用、かな? トイレも地下にあり、使い勝手はともかく、インドらしさを押し出していて、
コンセプトにブレがありません。
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昨年、2017年暮れにオープンしたディシュームのケンジントン店は1930年代のアールデコ風でボンベイのゴージャズなジャズ時代を彷彿させる造り(らしい)(↓)。

次はここを訪ねるとしますか。


mon 06/11/17


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by ricoricex | 2018-05-28 00:00 | イギリスのグルメ店レポート