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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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イギリスのウェディングケーキの歴史(ざっくりと)


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これ、ウィリアム王子とケイト・ミドルトンの結婚式に際して掲載された記事だと思うんですよね(↓)。
イギリスのウェディングケーキの歴史
https://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/8461212/The-history-of-the-wedding-cake.html


イギリスの新聞、“Daily Telegragh”の2011年4月19日(火)づけのもので、
ハリー(ヘンリー)王子とメーガン・マークルの結婚式を今月、2018年5月19日(土)に控え、そのウェディングケーキも発表され(↓)、

せっかくのいい機会、上記記事の内容をご紹介したいと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜
イギリスのウェディングケーキの慣習は中世の時代に始まった。
小麦で作られたケーキは、肥沃のシンボル。今から見ると奇妙に思えるが、そのケーキを花嫁にぶつけていたのである。

ケーキは式の後で食されていた。
とはいえ、このとき供されたのはケーキに限らない。
スコーンやビスケットなどの焼き菓子を高く積み重ね(できるだけ高いのがよしとされた)、
新郎新婦は頂上越しにキスすることを促される。
このとき、積み重ねた焼き菓子を崩すことなくキスできれば、
輝かしい未来が待っている、とされた。

17世紀、このイギリスのウェディングケーキの様子をみたフランス人シェフは衝撃を受ける。
あまりにも不安定で野暮に見えたからだ。
そこで、固定するやり方を提案する。
しっかりと固定された菓子は確かにエレガントだが、すぐに移行したわけではない。
受け入れられるのに時間を要した。

同じく17世紀、“花嫁のパイ”が人気を博す。
このパイは種類が豊富で、甘いパンからミンス・パイ、食事パイであるマトン・パイまでがその範疇に含まれた。
ひとつ決まり事があり、パイの中にガラスの指環をしのばせること。
これは、今日のブーケトスに近く、
このガラスの指環の入ったパイが当たった女性が次の花嫁になる、というものだった。

現在のイギリスのウェディングケーキの主流である三段重ねのウェディングケーキが登場するのは18世紀後半。
ケーキ職人のウィリアム・リッチ/William Rich(1755-1812)考案によるもので、
当時、見習いだったリッチは親方の娘と恋に落ち、結婚の申込みをするときに、何か特別なことを、と思って作り出したのが、
聖ブライド教会をモチーフとした大きく美しいケーキ。
これが現在に続く、ウェディングケーキのもととなった。

決定打となったのは、1840年のヴィクトリア女王とアルバート公の結婚式。
この結婚式により、ウェディングケーキとドレスが一般化した。
ウェディングケーキが大衆にも広まった背景には、それまで高価なものだった砂糖がワーキングクラスでも入手できるようになったことも見逃せない。

その後、戦争下においては、とりわけ第二次世界大戦の配給の時代には、ケーキはぐっと小さくならざるを得なかった。
家族や友人から材料を提供してもらったり、技法を凝らしたりして工夫し、
たとえばグレイヴィーで茶色にするとケーキがリッチに見える、外側は作りもので中に本物の小さなケーキを入れる、といったことがなされた。


〜〜〜〜〜〜〜〜
へえええ〜。
私は歴史に疎いのですが、興味対象には、歴史を紐解くって作業ももれなくついてくるので、うんうん唸りながら、そうして新しい発見をする、といった具合です。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスのウェディングケーキが三段重ねである理由 → https://ricorice.exblog.jp/25859205/
○イギリスのロイヤル・ウェディングケーキを簡単におさらい → https://ricorice.exblog.jp/27105499/
○ハリー(ヘンリー)王子&メーガン・マークルのウェディングケーキを手がけるのはここ! → https://ricorice.exblog.jp/27095229/
○<イギリス菓子・レシピ> スコーン【Scones】 → https://ricorice.exblog.jp/15368602/
○<イギリス菓子・レシピ> ミンス・パイ【Mini Mince Pies】 → https://ricorice.exblog.jp/21420933/



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by ricoricex | 2018-05-16 00:00 | お菓子 | Trackback