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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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イギリスでシュガー・タックス(砂糖税)がスタート


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ちょうど2年前の2016年4月、イギリスでシュガー・タックス(砂糖税)の導入が決定されました(↓)。



上記の記事でも記していますが、ざっといきさつをお話しすると、
イギリスは肥満大国で、とりわけ子どもの肥満が大きな問題となっています。
それを解決するために、子どもたちが好きなソフトドリンクに課税し、
となると、その分値段が上がるわけですから、買い控えを狙い、
結果として、砂糖の摂取を押さえよう、という内容です。

このシュガー・タックスがついに、2018年4月から開始。
Soft drink sugar tax starts, but will it work?
http://www.bbc.com/news/health-43659124

シュガー・タックスが課せられるのは、ソフトドリンクを作っている飲料メーカー。
基準によって課税を軽減もしくは回避できるので、
ファンタ、ライビーナ、ルコゼードなどは砂糖を減らして対応。
一方、コカコーラは従来の砂糖含有量を変えていません。

実際にどのくらいの砂糖がソフトドリンクに含まれているか、角砂糖を基準にすると、
・標準的なエナジードリンク(500㎖):13キューブ
・コーラ(530㎖):9キューブ
・ジュース(200㎖):5キューブ

1日当たりの砂糖の最大摂取量は、
・4〜6歳:5キューブ
・7〜10歳:6キューブ
・11歳以上:7キューブ

ですから、子どもが1日1本コーラを飲むのはNGってわけです。
全年齢を通じて砂糖の過剰摂取が報告されているイギリスですが、
とりわけ子ども、特にティーンネイジャーはその量が多く、
推奨されている3倍以上のも砂糖を摂取しています。
なので、彼らが大好きなソフトドリンクに課税する、ってわけです。


このシュガー・タックス、課税には2つの段階があり、
・100㎖に5g以上(8g未満)の場合:18p
・100㎖に8g以上の場合:24p
の税金が課せられます。


果たして、シュガー・タックスは有効となるかどうか。
「値段が上がったならあまり買わなくなるだろう」「好きな人にとって多少の値上がりは関係ない」。
さまざまな意見が出ていますが、
なんせまだ開始されたばかりなので、しばらくは様子見、でしょう。

イギリスに先駆けて、メキシコ、フランス、ノルウェーでシュガー・タックスは導入されており、
たとえばメキシコ。
シュガー・タックスが有効だったかどうかの結論は出せていません。


20年以上前、私がイギリスという国に初めて足を踏み入れたときの印象のひとつ。
それはヨーグルトにありました(ほかの食品にもあったけれど、ヨーグルトでもっとも目にした)。

ここでひとつ留意点を。
ヨーグルトをヘルシー食品と捉えているのは日本ぐらいではないか、と。
いや、ヘルシーはヘルシーなんだけど、あくまで乳製品のひとつなのでそれなりにカロリーもある、というのがほかの国の大半の捉え方です。
そしてヨーグルトは、朝食にも、だけれど、フルーツの入った甘いタイプなどは手軽な食後のデザートとしても食されます。

そのヨーグルトで、ローファット(低脂肪)ってのはやたら目にするのに、
ローシュガー(低糖)ってのをほとんど目にしなくって、
おいおい、いくら脂肪分を減らしても砂糖たっぷりじゃ意味ないんじゃないの?と思った記憶が。。。

そして時代は巡り、ついに砂糖にメスが入ったか!な心境です
(ヨーグルトじゃなくってソフトドリンクだけどね)。


~~ これまでの関連記事も併せてどうぞ
○シュガー・タックス(砂糖税)導入は問題解決の糸口となるか? → https://ricorice.exblog.jp/24308455/
○砂糖減らし対策で、イギリスの工場生産制お菓子はこう変わる! → https://ricorice.exblog.jp/25662882/
○量が減ってる〜っ! イギリス市販菓子の“シュリンクフレーション”を検証する → https://ricorice.exblog.jp/26556771/
○イングリッシュ・ブレックファストはもう古い。時代はよりライトに → https://ricorice.exblog.jp/26637556/
○ガストロフィジックスがこれからの味覚を創造する → http://ricorice.exblog.jp/23723788/


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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2018-04-09 00:00 | イギリスの食ニュース・深掘り