私自身は、クリスマスのあのうきうきした感じは決して嫌いではないのだれど、
クリスマスは毎年いつもと変わらない、いつもの一日です。
そのあたり、キリスト教圏の人はなかなか大変だなぁ、と思うわけで
(クリスマスは家族が集まる(とされる)日本のお正月に近い。それぞれにプレゼントを用意したりが加わるので、日本のお正月より余計に大変な気が。。。面倒くさい親戚がいたり、は一緒か(笑))、
私だったら、クリスマス休暇を利用して、国外逃亡しちゃうだろーなー(笑)。
実際、お正月に実家に帰らないこともあったしな〜。
昔、イギリスでホームステイをしていたときのこと。
12月に入ると居間に大きなクリスマスツリーが飾られ、小さな子どもたちがアドヴェントカレンダーを毎日開けて、チョコレートを頬張っている姿は、それはそれはかわいらしいものでした。
12月なかばにその家を離れたのだけれど、そのとき、クリスマスカード(その家の一番下の子、当時5歳だったかな?は10何枚もカードをくれた(笑))とちょっとしたプレゼント(センスのいいバスフォームだった)をもらって、そんなこと期待してなかったから、ちょっとじ〜ん、としてしまいました。
確かにイギリスでは、クリスマスディナーを囲む家族らだけでなく、身近な人にもプレゼントを贈り合うんだけど、実際に体験すると、ね。
身近な人にプレセントを渡すのは、ロイヤル・ファミリーとて同じこと。
毎年、エリザベス女王とフィリップ殿下は、バッキンガム・パレスなどに勤務する1500人ものスタッフに、プレゼントを渡すようです(大変だなぁ。。。)。
そのクリスマス・プレゼントはクリスマス・プディングで、
な、な、なんとテスコ/Tescoのもの!
Finest, 12-month matured Christmas puddingで、お値段£8。
ひつこいようですが、な、な、なんとテスコですよ!
テスコはイギリス国内最大規模のスーパーマーケット。
あらゆるものに階級が存在するイギリスでは、スーパーマーケットも同様で、
テスコは庶民、ワーキングクラス(労働者階級)をおもなターゲットとしています。
エリザベ女王とフィリップ殿下がスタッフに贈るクリスマス・プディングはさすがに、テスコのなかのハイブランド、Finest。
でもね、王室御用達スーパーマーケットはちゃんとあって、それはウェイトローズ/Waitrose。
いくら高品質ブランドのFinestを展開していても、そこはテスコなわけです。
なので、庶民派の代表スーパーマーケットのテスコのクリスマス・プディングが選ばれたこともそうだけど、
王室御用達のウェイトローズじゃない、ってことにも驚いてしまったわけです。
かつては、ハロッズ/Harrodsやフォートナム&メイソン/Fortnum & Masonのクリスマス・プディングが贈られていたわけで、
これは王室の財政緊縮の一環か、アルディ/Aldiやリデル/Lidlといったドイツ勢に押され消沈気味のイギリスのスーパーマーケットを鼓舞するためか(そのために業界大手のテスコを選んだのか)、
その理由はわかりませんが、ともあれクリスマスのびっくりニュース、ということで。
このニュースの出典元は、2017年12月13日(水)づけの「Hello!」(王室やセレブリティのゴシップ満載の週刊誌。数年前に路線を変えたらしい、けど、ほんと? 未確認)よりこちらの記事から(↓)。
Find out which gift the Queen and Prince Philip give to their staff every Christmas
https://www.hellomagazine.com/royalty/2017121344771/christmas-gift-queen-staff/
2017年12月15日(金)づけの経済メディア「Business Insider」では、上記「Hello!」の記事を元に、こんな記事(↓)を掲載しているので、こちらもご参考に。
The Queen gives a Tesco Christmas pudding to every member of her staff each year
http://www.businessinsider.com/queen-gives-staff-tesco-christmas-pudding-every-year-2017-12
おまけ。
ハリー(ヘンリー)王子の婚約者、メーガン・マークルも、
ノーフォークにあるサンドリンガムハウスで行われるエリザベス女王らロイヤルファミリーが参加するクリスマスに招待され、出席する模様。
正式に結婚するまで、婚約の時点では参加できない慣習で、キャサリン妃も婚約者であった時分には招待されていなかったため、異例なこととされていますが、
これも時代の流れで、まあ、そんなもんじゃない。婚約もしたわけで、今の時代、それが妥当でしょう。
~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○<イギリス菓子・レシピ> クリスマス・プディング【Christmas Pudding】 → http://ricorice.exblog.jp/23889715/
○イギリスのスーパーマーケットのミンス・パイ食べ比べ → http://ricorice.exblog.jp/26231153/
○イギリスのスーパーマーケットのクリスマス食品を評価する! → http://ricorice.exblog.jp/25067699/
○2016年のイギリスのクリスマスは、どこもかしこもパネトーネ → http://ricorice.exblog.jp/25062218/
○イギリスのクリスマスのお菓子 → http://ricorice.exblog.jp/21446958/
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