“2017年、話題にのぼったレストラン・トップ40”にはじまり、
“2017年話題になったロンドンのレストラン、カテゴリー別・トップ10 その1” 、
“2017年話題になったロンドンのレストラン、カテゴリー別・トップ10 その2”と、
ここのところ、イギリスのレストランガイド『Harden's』による、今年、2017年のロンドンのレストランシーンの統括をお伝えしております。
上記の内容は、
Harden’s publishes its 27th annual London Restaurant Guide
http://www.hardens.com/uk-london/09-11-2017/hardens-publishes-its-27th-annual-london-restaurant-guide/
と題し、2017年11月9日(木)から『Harden's』の公式サイトの記事でも公開されています。
今回お届けするのは、総評。
『Harden's』はユーザーの声を基盤としているので、実際のところのとの多少の乖離は免れないでしょうが、それでもユーザーの声=数字からの分析、というのは実におもしろく、なかなか説得力があります。
今年、2017年のロンドンのレストランシーンで目立った動きは以下のとおりです。
○新店オープンはやや上げどまり
昨年の200軒よりやや少なく、今年は193軒の新しい飲食店についてのレポートが寄せられる。
同時に閉店した飲食店は84軒。昨年の76軒を上回り、過去27年で3番目に高い数字となった。
今年は1軒閉店するのに対し2.3軒が開業。
○個人経営店がチェーン店より上とは限らない
たとえばThe Ivy。
かつては優良な個人経営店の代名詞的存在だったが、数年前よりがんがん多店舗展開している。
だからといって、質が極端に落ちた、という声は見受けられない。
・個人経営店 > チェーン店
の図式が変わりつつあるといえる。
○イーストがホットエリアなのは変わらず。ここにきて、南も健闘
長いこと、開業するなら郵便番号はE(EはEast(イースト)のこと)がなかば合い言葉のようになっていたが、
今年はイーストの新店が39軒だったのに対し、サウス(南)は36軒、となかなかの健闘ぶり。
動きが鈍いのは、今年も西。
これについては以下の記事で詳しく紹介されています(↓)。
Strong performance from south and east London in Harden’s London Restaurants 2018
http://www.hardens.com/uk-london/09-11-2017/strong-performance-from-south-and-east-london-in-hardens-london-restaurants-2018/
上記に加え、Brexitの影響が具体的に表面化し始めた模様です。
また、評価の高いレストランとして、
・The Araki(値段も超一流)
・Marianne(料理がピカイチ)
・Jamavar(新進気鋭のインド料理店)
・Kiln(コストパフォーマンス高し)
があげられました。
~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○2017年、話題にのぼったロンドンのレストラン・トップ40 → http://ricorice.exblog.jp/26220954/
○2017年話題になったロンドンのレストラン、カテゴリー別・トップ10 その1 → http://ricorice.exblog.jp/26225033/
○2017年話題になったロンドンのレストラン、カテゴリー別・トップ10 その2 → http://ricorice.exblog.jp/26225034/
○Harden’sロンドン・レストラン・アウォーズ2017 → http://ricorice.exblog.jp/26051639/
○Brexit/EU 離脱! これがイギリス国民が出した答 → http://ricorice.exblog.jp/24481123/
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