平たくいうと、イギリス版“コロッケ”。
ただし、フィッシュケーキなどほかのこの手の料理の例にもれず、
たっぷりの油で揚げる、のではなく、焼く、のがいかにもです。
クラシックなレシピで、今の時代に頻繁に作られるタイプのものではないのですが、
日本でコロッケを作る発想とは違うところから来ているのがおもしろく、
また、日本でもいつものおかずとして食べても違和感がないので
(もちろん、ピールなどのお供にも!)、取り上げました。
主な材料は、牛挽き肉とつぶしたジャガイモ。
ローストビーフが登場するサンデーローストや、マッシュポテトの再利用として
作られていたようです。
そのため、ローストとして、これまた登場することの多いラムが使われることもありました。
このリソール、ヨーロッパ各地で類似したレシピが見られ、
またオーストラリアでもポピュラーな一品。
ただし、オーストラリアのリソールは、コロッケのように衣をつけるタイプではなく、
ハンバーグのようなミートボールのような、ハンバーガーのパティのような料理です。
イギリスのリソールとの共通項は、
牛挽き肉を使うことと、形が円形なことでしょうか。
調べていると、こういう違いに遭遇することがよくあり、
なかなか“なぜ?”を解明するまでにはいたりませんが、それでもおもしろいものです。
<材料(2人分)>
牛挽き肉……150g
ジャガイモ……250g(2個)
タマネギ……1/2個
パセリ……1枝(大さじ1程度)
ウスターソース……小さじ1
塩・コショウ……適量
薄力粉……小さじ2
卵……1個
パン粉……25g
サラダ油……適量
<作り方(調理:55分)>
下準備
*皿などにキッチンペーパーをおいておく。
1. フライパンに牛挽き肉を入れ、中火にかけ、塩・コショウで軽く下味をつけて、炒める。
2. 茶色くなったら火からおろし、準備しておいたキッチンペーパーではさみ、余分な脂をとる。
3. フライパンの余分な脂をとる。
※フライパンが熱いうちにやる。
4. パセリは茎から外し、タマネギはざっくり切り、フードプロセッサーで細かいみじん切りにする。
5. 鍋に水を入れ、沸騰させる。
6. ジャガイモは皮をむき2〜3cm程度の角切りにし、5の沸騰した湯に入れ、やわらかくなるまで、約5〜7分ゆでる。
7. ジャガイモをゆでている間に卵をときほぐす。
8. 6のジャガイモをざるにあげ、鍋に戻し、熱いうちにつぶす。
9. 8に2の炒めた牛挽き肉、4のみじん切りにしたタマネギとパセリ、ウスターソースを加え、混ぜる。
10. 9を4等分し、円く形作る。
※形作るときは、直径6cm、高さ2cmが目安。
11. 10に薄力粉をまぶし、7の卵をといたものにくぐらせ、パン粉をまぶす。
12. フライパンにサラダ油をひき、弱火で片面3〜4分ずつ、こんがりきつね色になるまで焼き、仕上げに側面を焼く。
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