ここんとこ更新してないじゃん! ネタ切れか?と思いきや、ちゃんと続いておりました。それは、イギリスの新聞、ガーディアン/The Guardianの
“スーパーマーケットのPB食品を食べ比べる”がテーマの連載。
一時期は月に一度のベースだったのが、ペースが落ち、でも久々にアップされておりました。
このシリーズ、私の超お気に入り!
比較および点数づけもへ〜っ!なのですが、
毎回簡潔にその食品のイギリスにおける背景が記されており、
これがデータが添えられ、簡潔で、おもしろい!。
ありがとう、ガーディアン!なのであります。
で、この連載の2017年5月24日(水)のテーマに選ばれたのはこれ!
イギリスのクロワッサン食べ比べ
Croissant taste test: which supermarket has the beurre necessities?
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/wordofmouth/2017/may/24/croissant-taste-test-which-supermarket-has-the-beurre-necessities
気になる評価は以下のとおりです。
01. Co-op, Irresistible all-butter croissants £2.49(4個入り)
4点(10点満点中)
02. Morrisons, The Best all-butter croissants £2.14(4個入り)
3点(10点満点中)
03. Aldi, Specially Selected luxury croissants £1.65(4個入り)
7点(10点満点中)
04. Tesco, Finest all-butter croissants £2(4個入り)
5点(10点満点中)
05. Waitrose, Waitrose 1 croissants au beurre de Charentes £1.50(2個入り)
8点(10点満点中)
06. Asda, Baker’s Selection all-butter croissants £1.65(6個入り)
3点(10点満点中)
07. Marks & Spencer, 4 all-butter croissants £1.80(4個入り)
3点(10点満点中)
08. Sainsbury’s, Taste the Difference croissants £2(4個入り)
7点(10点満点中)
ふむふむ。
このシリーズを何回か眺めていてつくづく思うのですが、値段やパブリックイメージは必ずしも一致しない、ってこと。
Waitroseが値段が高めで美味なのは予測できるとして、
ドイツ発の格安スーパーマーケットのAldiと、
イギリスのそこそこクラスのSainsbury’sの“Taste the Difference”シリーズが軒並み好評価であることに、
へえ〜なのが私の感触です。
食品に定評のあるMarks & Spencerが必ずしもいいわけでなく、Marks & Spencerの場合はデリ系(レディミールとか)がよくってグロッサリーはそうでなのかなぁ、もしや時代は変わったか!と思ったりして。
まあ、もっとも評価した人の嗜好によるわけで、必ずしも一般的に、そして私のそれと一致するわけではありませんが。
イギリスでは近年アルチザンとまでいかずとも手づくりに近いベーカリーが増えていて、それが証拠にスーパーマーケットもインストアベーカリーを取り入れて久しい(まあ、実際には焼くだけ、ってところが多いとは思いますが)。
現在4500軒ものベーカリーのネットワークがあるようですが、実際に人々がパンや焼き菓子といったベイキングアイテムに支払うお金は£1のうち5p、つまり支出の20分の1ほど。多いのか少ないのかよくわかりません(笑)。
もちろん、オーガニックコンセプトのサンドイッチ・ファストフードチェーンのプレタ・マンジェ/Pret a Mangerやフランス発のベーカリーのポール/Paulといったところではクロワッサンはおなじみですが、日常のパンを購入する場所としては、やはりスーパーマーケットになっちゃうので、こういう企画はおもしろい。
ところで、私はクロワッサンがあまり好きではありません(なんて言うと、またしてもフランス至上主義の方々の神経を逆なでしそうですが)。
味や風味は決して嫌いではないのですが、手がベタベタし、口の周りにパン屑がつくのに、うんざりしちゃうんですよ。ものによって、噛んだときにバターがじわーっと広がる感じもそんなに好きじゃないし。
同じバターたっぷりなら、ライ麦パンやカンパーニュなどのリーンなパンにバターの塊をのせて食べる方がよっぽど幸せ〜!なのです。
しかし、私自身は自分で買ったことがなく、そのクロワッサンを私が好きなことを知っていて、たま〜に友だちが買っといてくれる代物なのですが。
インペリアル・カレッジ・ロンドン/Imperial College Londonの売店で売っているらしい(記憶が曖昧です。。。)。毎日ではなく、しかも朝(売り切れ次第ってことか?)のみの販売。
その不安定な販売状況やそのためにわざわざ行くのはなぁ、ってのがあり、自分で買ったことないわけですが。
で、このクロワッサン、フランス至上主義の方々が召し上がったら、はたまた激怒しそうな代物で、バターじゃなくってマーガリン使ってる(ラードではない、と思う)? バターの割合が少なくない? なクロワッサンです。
なので、とってもあっさりしていて、イギリスで売っているクロワッサンは軒並み日本のものより2回りぐらい大きいのですが、それでも2個ぐらいペロリといけそうな勢い。
私のイライラの原因、手がベタベタする、口の周りがパン屑だらけになる、ってこともなく、平穏な気持ちで食べられるのもありがたい!
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