隔世の感がある、と思うのは、こういう場面に遭遇したとき。
ロンドンでタパスバーが流行ってるよ、
って連れてってもらったのは2000年頃だったかなぁ。
10年以上前だったことは間違いなく。
私はお酒は量は飲めないし、毎日たしなむわけではないけれど、
だからといって苦手なわけではない。
一時は、WSETというロンドンの本部のあるワイン(&スピリッツ)のコースに通ってもいたし。
私がたいてい飲みたい気分になるのは、夜ではなく昼。
夏、真夏というよりも初夏や夏のピークが終わって秋とはいえ暑さが残る日の天気のいい昼下がり、
というのがシチュエーションとしてはワインやビールをさくっと飲むのにサイコー!
ってなわけで。
そうして、そのあと2時間ぐらいお昼寝をするのは、この世の極楽じゃ〜、なのです(安上がりだなぁ)。
この日も、そんな一日。
土曜日の朝、ということもあってフードマーケットをぶらつき、ちょこちょこ食べたので、
お昼前には、お腹はいっぱいとまではいかないものの、多少スペースはあるかなぁ、といった状態。
それこそ、先に記した、WSETの近くを歩いているときに、
前を通ったら、と通り過ぎることができずに条件反射的にお店に入っちゃいましたね。
だって、ピーカンの、まさに私の一番好きなワイン/ビール日和だったんだもん!
http://josepizarro.com/jose-tapas-bar/
小さなタパスバーで、基本は立ち飲み。
窓際とカウンターはイス席になっていて、ヘタレの私はすかさずイス席に。
(立って飲み食いするの、好きじゃない)。
開店してすぐぐらいに入ったけれど、すでに先客はあり、私が席を確保したあとも続々とお客さんがやってきてすぐに満席に。
前述した、ブームの先駆けの頃のロンドンのタパスバーって、
スペイン風居酒屋って感じだったのですが、
この店はフレッシュな素材を使ったシンプルにして上質な料理を提供。
モダンなレストランの一皿といった料理が出てきます。
私がオーダーしたのは、
・オイルサーディーンのサラダ/Sardinas Conservas
・赤ワイン1杯/Fuenteseca
チップ含めて、トータルで£12+α。
本当は2〜3種類食べたくって、どんなもんかな、とお店の方に訊いたところ、
お腹ぺこぺこでなく、ひとりなら、1皿で様子をみてからがいいですよ、
と言われ、果たしてそんな結果に。
オイルサーディーンのサラダはそれなりにボリュームがあったのでこれだけで十分でした。
ロケット(ルーコラ)など苦味のある野菜に質のよいオイルサーディーン、
むっちりした羊のハードチーズ(ケソ・マンチェゴかなぁ)のスライス、
これらをとりまとめるのが赤いベリー系の甘酸っぱいフルーツソース。
このベリーソースが実にいいんですよ。
こういう果物(そしてハーブ&スパイス)の料理使いって、
イギリスで食べていると、はっ!と気づかされることが多い。
アクセントに入っている香ばしいクルミも、いい感じ!
ワインはすっきりとした、泥臭い品種をエレガントにまとめた赤。
暑苦しくないので、気候のいい日に飲んでもいい感じ!
ちょっと冷やしてからでもよさそうです。
生ハムがぶら下がったカウンターには
おっちゃんがひとりでのんびりしていて、これが実に画になる!
南仏もそうだけど、地中海のカフェとかバルとかでくつろいでいる姿が一番フィットするのは
方言バリバリのおっちゃんだと思う。
これってカフや昔ながらのパブや食堂で、これまたイギリスの地元のおっちゃんがしっくりくるのと一緒かな?
sat 31/10/15
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