いろんなタイプのシードを連想しますが、
イギリスの伝統的なケーキのひとつ、シード・ケーキの場合のシードは、
キャラウェイシードのことです。
このシード・ケーキ、先に伝統的なケーキと記したように、
このケーキを紹介するときに、必ずといっていいほど、添えられる言葉は、
old-fashioned、classicといった、“古い”という言葉です。
そう、このケーキの始まりは古く、16世紀には文献に登場します。
キャラウェイシードを使う、という内容に固定したのは18世紀。
かつては非常に人気のあったケーキで、お茶のおともに喜ばれていました。
現在のシード・ケーキはこの時代のものがベースになっています。
とはいえ、今の時代、ケーキ屋さんやスーパーマーケットなどで見ることは滅多になく、
家庭でも作られることも少なくなってしまいました。
シード・ケーキは、マデイラ・ケーキ(こちらはレモン風味)にタイプが似ており、
レシピ本では一緒に紹介されることもあります。
シード・ケーキの場合は、キャラウェイシードを使い、特有の甘い香りが特徴です。
同じく、イギリス菓子でキャラウェイシードを使うものに、
グースナロー・ケーキ(ケーキと呼ぶもののその実態はショートブレッドのようなもの)があり、
こちらもシード・ケーキ同様、クラシカルなお菓子に位置づけられています。
<材料(直径18cmのケーキ型1個分)>
バター……125g
グラニュー糖……125g
卵……3個
薄力粉……175g
アーモンドプードル……50g
ベーキングパウダー……小さじ2
牛乳……大さじ3
キャラウェイシード……小さじ1
<作り方(調理:25分 オーブン:1時間)>
下準備
*バターを室温でやわらかくしておく。
*型にバターを塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
1. 薄力粉、アーモンドプードルとベーキングパウダーを合わせて、2〜3度ふるう。卵をときほぐす。
2. ボウルにバターを入れ、クリーム状になるまでやわらかくする。グラニュー糖を加え、軽く白っぽくなるまでさらにかき混ぜる。
3. 2に1のふるった薄力粉、アーモンドプードルとべーキングパウダーを少し入れ軽く混ぜ、卵を3回に分けて入れ、混ぜる。
4. 残りのふるった薄力粉、アーモンドプードルとベーキングパウダーを入れて混ぜ、キャラウェイシードと牛乳を加えてさっくりと混ぜる。
5. 4の生地を用意しておいた型に流し入れ、表面をならす。
6. 180℃のオーブンで1時間焼く。
※途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルで覆う。
7. オーブンから取り出したケーキは型に入れたまま10分以上そのままにしておき、その後型から出し、網の上で冷ます。
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