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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex
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ビール醸造所ツアー@フラーズ・ブルワリー/Fuller's Brewery(ロンドン)


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ヒースロー空港から車でロンドン市内に入るとき。
右手に大きい施設が見え、これを過ぎたらいよいよ市内だなぁ、と感じるスポットがあります。
エリアでいうとチズィック。

イギリス、特にロンドンのパブで見る機会が非常に多いビールに、ロンドン・プライド/London Prideがあります。
真っ赤な地色のやつ、といえば、あ〜、見たことある、な方も多いのではないでしょうか。
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このロンドン・プライドを造っているのが、フラーズ・ブルワリー/Fuller's Brewery(以下、フラーズ)。
https://www.fullers.co.uk/
このフラーズが見えたら、ロンドン市内に入ったことを感じます。

近年、クラフトビール人気で、ロンドン市内にもマイクロブルワリーと呼べる
小さなビール醸造所はいくかあり、見学もできるところもあるのですが、
まずはおなじみのビールを造っているところで基本をおさえるべし!
ってことで、フラーズのブルワリー・ツアーに参加しました! Yay!

フラーズへの最寄駅は、ピカデリー・ラインおよびディストリクト・ラインのぎりぎりゾーン2にある、ターナム・グリーン/Turnham Green駅。
駅を南に出て、基本、ひたすら西に歩きます。
アクセスはむずかしくないのですが、徒歩15分ほどかかります。


フラーズはイギリスで400ものパブを経営しており、敷地内にももちろんあります。
ここで待っているとツアー開始の11時になり、「始めますよ〜!」の声。
エキスパートが案内してくれ、この日の参加者は18人。
ドイツ、スウェーデン、アルゼンチン、日本(私のことね!)と、外国人観光客が半分ほど。
ホーランド(・パーク)から来たよ!って人もいたのはご愛嬌!
(ホーランドはオランダ、ですが、ホーランド・パークはロンドンはケンジントンにあるエリア。一番近いところからの参加者です)

スウェーデンからツアーに参加した人がいたので、まず最初に飛び出したのが、
フラーズの最大の輸出国はスウェーデンだってこと。へええ〜!
世界72カ国に輸出しているそーです(2015年10月現在)。


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醸造所は稼働中。そこをお邪魔するわけですから、オレンジ色の安全ベストを着用します。
バシッと近代施設、というわけではなく、
設備自体は新しいもの、残しているものさまざまですが、建物自体は古い。
階段をのぼったり降りたり、腰を屈めたりすることもあり、
つま先のあいた靴、サンダルなど、それと裾がひらひらした服はNG。

ツアーは1時間30分から2時間弱程度。
英語ってのがハードル高い!って人もいるかと思いますが、No、No! 大丈夫です!
これがバリバリの近代施設であれば、説明に終始して???かもしれませんが、
かつて使われていた古い機械や道具が見学できるので、
これを見るだけでもおもしろく、参加する価値アリです。
途中途中でホップやモルトの話もあり、
実際に見せてもらったり嗅いだり、食べたり。
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エキスパートの軽妙な話もおもしろく、
「ビールに必要な4大原料は?」(答は、水、イースト、大麦、ホップ)
「どんな匂いがする?」
などと参加者に問いかけたり、逆に参加者からの質問にもしっかり答えてくれたり。
印象に残ったのが、ビールを透明にするために魚の何かを使ってた、って言ってたこと(肝心の何かは忘れた。。。)
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製造工程の見学が終わったら、フラーズで造っているビールの説明があり、
「後で試飲できるから、よ〜く聞いといてね」だって。
大きなパネルにそれぞれのビールの写真があり、その背景はそのビールの色になっていて、これはわかりやすくていいね!
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醸造所を出たところは、出荷ポイントになっていて、
真っ赤な色に、金色に輝くグリフィンを施した看板をつけたトラックはかなりの存在感。
これは目立ちますねぇ〜。
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ツアーの締めくくりはお待ちかねの試飲タイム。
醸造所と同じ敷地内にある、「The Hock Cellar」と名づけられた小さな建物の地下に移動します。
ツアーを案内してくれたエキスパートが、
今度はパブスタッフよろしく、
オーダーに応じてビールを注いでくれます。
私も3ハーフパイントほどいただきましたっ! ぷは〜っ!
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ここ、博物館みたいなところで、昔の看板やノベルティグッズなどが無造作においてあり、
これがおもしろい! 見飽きない!
うっひょ〜! お宝が眠ってるんじゃないかしらん。
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ところで、フラーズには、大きな大きな藤の木があり、
イギリス最古のものだとか!
厳密には2番目に古い木だったけれど、最古の木は枯れてしまったので、
現在一番古いのは、フラーズのこの藤の木だそーです。
こういう、へええ〜〜〜〜っ!を知れるのもツアーに参加する醍醐味ですね。
この枝っぷりから容易に想像できるように、
満開になる初夏はそれはそれは見事じゃないかな〜。
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フラーズの敷地内にはショップあり、パブありで、
ツアーの後は、パブ「The Mawson Arms」でランチを摂りました。
オーダーしたのはフィッシュケーキ
たっぷりサラダがついてくるのが今どきですね〜。サラダにはマンゴーも入っていて、こんな風に使ってもいいのか!と新鮮。
ビールはそこそこ飲んだので、ここではサイダー(シードル。リンゴの発泡酒)をいただきました。
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最初に、フラーズへは最寄駅から徒歩15分と書きました。
てくてく歩いて向かっているときに、バスが対向して走っているのを見て、
もしや!と思ったら案の定でした。

フラーズの近くにバス停もちゃんとあります。
ただ、醸造所からすぐの幹線道路、Great West Roadをはさんで向こう側なので、物理的には近いのですが、わかりづらいかも。。。
そのせいでしょうか、フラーズのウェブサイトではバス停については言及していません。

バスを利用する場合、バス番号は190。バス停はチズィック・レーン/Chiswick Lane沿いにあるBalfern Grove。
運動公園が目印です。
で、このバス、レイヴンズコート・パーク/Ravenscout Parkやハマースミス/Hammersmithといった地下鉄駅の近くを通るので、
来るときに、これらの駅からバスで目指すってのもアリです。


さて、このフラーズのブルワリー・ツアー、参加方法は以下のとおりです。
開催日時:月~土曜の11.00〜、12.00〜、13.00〜14.00〜、15.00〜(1週間に20回)
価格:£20(2017年5月現在)
申込み:オンライン(↓)にて(完全予約制、前払い)
https://www.fullers.co.uk/brewery/book-a-tour

実は私が参加した2015年10月は£12でした。。。
1年半の間に、2倍近くになってる。。。

£12はおトク!と感じたのですが、2017年5月現在の£20というのは、
ちょっと微妙かもですね。。。
ただ、このフラーズ、現在ではロンドン市内に残る唯一の大型ビール工場です。
(ほかにもいくつかあったものの、近年の地価および人件費の高騰で移転したと思われます)
フラーズは160余年の歴史を誇る醸造所とあり、
本家詣でといった意味合いで訪ねるのはおおいにアリじゃないでしょうか。
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fri 30/10/15


~~これまでの関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンのブルワリー・ベスト28 → http://ricorice.exblog.jp/24303713/
○イギリスのおすすめビールスポット(ブルワリー&パブ)・トップ10 → http://ricorice.exblog.jp/21249025/
○イギリスで訪ねたいジン蒸溜所5選 → http://ricorice.exblog.jp/24652167/
○イギリスのワイナリー 〜チャペル・ダウン/Chapel Down〜 → http://ricorice.exblog.jp/23052004/
○イギリスのワイナリー 〜スリー・クワイヤーズ/Three Choirs Vineyards〜 → http://ricorice.exblog.jp/22404954/
○イギリスのワイナリー 〜ブレイキー・ボトム/Breaky Bottom Winery〜 → http://ricorice.exblog.jp/21916865/
○5日目<2010年11月02日(火)> → http://ricorice.exblog.jp/13967609


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by ricoricex | 2017-05-17 00:00 | イギリスの店レポート