散らす/sprinkle
今回はこれをちょっと押し進めた言葉をみます。
英語ビギナー向けではなく中級者用なので、「頭痛くなりそうで、関係ないわ!」って向きは、すっ飛ばしてください(笑)。
今回取り上げる言葉は、
scatter/スカッター
例をみてみましょう。
scatter over the small basil leaves
これ、
小さなバジルの葉を散らす
という意味。
ん? じゃあ、前回の散らす/sprinkleとどう違うの?という声が当然きこえてきそうですね。
明確な差というのはありません。
ただ、散らす/sprinkleが“散らす”という行為そのものに重きをおいているのに対し、
scatter/スカッターの場合は、同じ“散らす”でも広い範囲に、を主眼にしているように思えます。
空間とか広がりを伴う、“散らす”といえばいいのでしょうか。
レシピの場合にふさわしい日本語かどうかわかりませんが、“まき散らす” “ふりまく” “ばらまく”といった感じです。
“散らす”よりも広い範囲に重きをおく、となると、先の例に出した
小さなバジルの葉を散らす(scatter over the small basil leaves)
であれば、バジルの葉を(料理)全体に散らす、といったところでしょうか。
なので、sprinkleとの違いを明瞭にするなら、日本語として若干こなれていないものの、
小さなバジルの葉をふりまいたふりまく/まち散らす
と捉えるのがいいでしょうね。
何に対してふりまいたりまき散らしたりするかをはっきりさせたい場合は、
overのあとに、その対象を示します。こんな具合に。
サラダにそれらをふりまく/まき散らす(scatter them over the salad)
文法的なことを言うと、前回の散らす/sprinkleの
sprinkle A over B
の構造と同じく、
scatter A over B
で、
AをBにふりまく/まき散らす
となります。
そこまで、広範囲に“ふりまく/まき散らす”を強調しない場合は、
これまた散らす/sprinkleと同様、withを使います。
こんな風に。
残りの刻んだパセリをふりまく/まき散らす(scatter with the rest of the chopped parsely)
さらに、この“ふりまく/まき散らす”という行為は仕上げにすることが多いので、scatteringと名詞化させてこんな使い方も。
コリアンダーをふりまいて/まき散らして仕上げる(finish by scattering over the coriander leaves)
ふう、疲れましたね(笑)。
というわけで、
scatter → ふりまく/まき散らす
と覚えてくださいね。
ではでは~!
〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 37:散らす~ → http://ricorice.exblog.jp/25609410/
○英語でレシピを読む! ~単位 16:ドロップ~ → http://ricorice.exblog.jp/25518638/
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○英語でレシピを読む! ~工程 19:刻む~ → http://ricorice.exblog.jp/24409518/
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