これもそんなもののひとつ。
直訳すると“侍女たち”。
なんとも不思議なネーミングですが、これ、ヘンリー8世ゆかりのお菓子だから。
王族に仕えた侍女たちを名前に冠した、なんともユーモラスなものです。
ヘンリー8世が侍女たちがこのお菓子を食べていたから、とか、のちに2番目の妻となったアン・ブーリンがこのお菓子を作ったことに敬意を表して、とか、
その由来には諸説ありますが、いずれもヘンリー8世にまつわるものです。
チーズを使ったフィリングを詰めた小さなタルト菓子、メイズ・オブ・オナー。
そのレシピは門外不出とされてきましたが、18世紀に入って近隣のパン屋さんに流出。
現在も、ロンドン郊外のキューガーデン近くにある「オリジナル・メイズ・オブ・オナー」では、その流れを汲むレシピで作っています。
フィリングには本来はカードチーズを使いますが、
私のレシピは、日本で入手しやすいカッテージチーズで代用。
ひと手間かかりますが、裏ごしして使えばなめらかな舌触りになり、よりおいしさが増します。
<材料(直径6cmのパイ12個分)>
ラフ・パフ・ペイストリー……約250g
※ラフ・パフ・ペイストリーの作り方については、リンクをはってありますので、クリックしてご確認ください。
〜〜フィリング〜〜
カッテージチーズ……100g
バター……30g
アーモンドパウダー-……25g
グラニュー糖……大さじ1
卵……1個
レモン汁……大さじ1
<作り方(調理:40分 オーブン:25分)>
下準備
*ラフ・パフ・ペイストリーを作って、冷蔵庫で休ませておく。
*カッテージチーズとバターを室温でやわらかくしておく。
*型にバターを塗っておく。
*オーブンを200℃に温めておく。
1. フィリングを作る。レモンの皮をすりおろし、レモン汁を搾る。卵をときほぐす。
2. フィリングの材料をすべてボウルに入れ、なめらかになるまで混ぜ合わせる。
3. ラフ・パフ・ペイストリーを2mmほどの厚さにのばし、直径7.5cm程度の菊型で抜く。
4. 3の菊型で抜いたラフ・パフ・ペイストリーを型に敷き、2のフィリングを入れる。
5. 200℃のオーブンで25分焼く。
6. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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